ベジタブルハイツ物語

著者 :
  • 光文社
3.03
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924553

作品紹介・あらすじ

自分にもなにか取り柄があったらいいのに、なにかあったら-。芥川賞作家が描く、「目立たない」人々のゆるやかで切実な日々。

感想・レビュー・書評

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  • 部屋に野菜の名前がついたアパートの住人と、隣に住む大家さん一家の話。びっくりするくらい悪い展開にならない。読みながら色々どんでん返しを予想するのに、どの話も普通に終わってしまって逆に微笑ましかった。こういう普通の話もたまにはいい。世間に揉まれ心が汚れがちな現代人に、ちょっと「たまには事件が起こらない展開もいいな」と思わせてくれる清涼飲料水のような一冊。
    「目立たない」人々のゆるやかで切実な日々。と帯にあったが、そんな平凡さが一番幸せだなぁと感じさせてくれた。

  • 2階建て8戸のワンルームアパートに住む住民と、その隣りに住む大家さん一家の物語。

    ちょっと不思議な人たちかな。

  • 藤野千夜さんの作品の中ではあまり印象に残らないかも

  • 普通に面白かったです。
    日常が描かれていて。

    平和だなって思いました。

  • けっこう日常ののんびりした感じを描いたりするのは好きなんですよ。川端康成とか、なんかそういう感じじゃん?偉そうに言ってみたけど、実は数冊しか読んでないんだけどもね。てかあんな古代のおっさんと比べてもしょうがないけど、なんつーか、スカスカなのよ。いや、こう言うとほんと偉そうに聞こえて自分でも嫌だけども、でもなんかもうダメって感じで、途中からもはや棒読みというか、なんだこれ、俺でも書けるじゃん、みたいな、やっぱり偉そうな言い方だな、これ、という自己嫌悪に陥らせるという、最早ストレス生成機だな。あーでもワンコにシッポナと名付けてたのは良かった。皆が可愛がってたのも良かった。わんこサイコー。

  • 大家一家とアパートの住人の日常の話。

    大きな事件はなにも起こらないが大家兄妹を軸に進みとても愉快。
    ねちねち考えるタイプの兄に対してなんでもバッサリ切り捨て評価の妹。

    軽快で笑えてさらっと読めました。

  • なぜ野菜の名前なんだ!(笑)
    大家さん一家の兄妹、面白いです~

  • アパートの大家一家とそのアパートに住む住人のお話
    大家一家はリストラされそうな父とそれにつきそう母
    2浪の兄と元劇団員の妹
    その一家とアパートの住人がからんだりからまなかったり

    兄妹のお互いに家族をバカにしてたり妹が父をめちゃくちゃ嫌ってたり
    ありがちな風景がおもしろい

    アパートのシングルマザーとその娘の話がなんかせつなくてよかった

  • ふつう

  • 09.05 読了

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野千夜の作品

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