恋ひらり

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 31
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924799

作品紹介・あらすじ

「永遠」の恋はこんなにも切ない。ドラマから生まれた装幀が一冊の美しい物語になりました。

感想・レビュー・書評

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  • あることから10年に1歳分しか年をとらなくなった女性。
    ひっそりと生きていたが、年下男性の恋人ができる。
    あきらめたような、自分を客観視した生き方、静かな生活が何とはなしに好ましい話だった。
    (図書館)

  • 実年齢55歳の見た目30歳の山口珠輝は、居場所を転々とし、交友関係を持たずにひっそりと暮らしていた。

    かつて30年前の恋人であった俊一との思い出を胸に抱いて、
    もう誰と恋に落ちるわけ出もなく、生きたえるのを待つ珠輝が偶然であい恋人関係になったのは
    俊一の息子の、文也だった。

    治験として、老いない薬を年に一度投与し続けた結果。
    運命の悪戯としかいいようのない、俊一との再会。

    なんだこの話は。
    著者って、こういう話、書くんだ、って思った。他にあんまり読んだことないけど。
    島本理生と名前がかぶってどれかどっちの本だったかちんぷんかんぷんになる。
    なかなか)^o^(

  • 父に恋をしたらその遺伝子を受け継ぐ息子にも恋してしまうものなのか。SFちっくな恋で、老いることも考えさせる。ゆっくり歳を経たとしても、一気に歳を取っても人の中身はそう変わらないものなのかもしれない。

  • 小説。歳をとらない主人公の秘密を小出しに進む恋愛小説。レンタルショップで顔見知りになった男性とやがて同棲するにいたり、なぜこの男性だったのか、家族を紹介されてから話が一気に進み始める。歳は50過ぎでも外見は30そこそこという悲劇は、凡人には分かりがたい。でもそういう境遇の人たちの死因の謎を主人公が感じ始める箇所や、死期を悟った主人公の行動は、とても自然に理解できる。自分で選択したこととは言え残酷な人生、親子2代で関わる縁の深さ、出合うべくして出合って終わらせなければならない何かを感じる。もっと戦えばよかったのに、と行き着くとき、人生の一瞬は大切だと考えさせられる。

  • 歳をとらない女を父と息子がそれぞれに愛してしまう。 結局女の正体が2人にちゃんとバレずに終わるのは無念。

  • 主人公が恋した2人の男性は親子だった。薬物アルバイトで、時が止まってしまった女性。人は永遠の若さを手に入れたいと願うが、周りが歳を取るのにひとりいつまでも若いというのも切ない。
    映画「永遠に美しく」を思い出した。


    作成日時 2007年05月11日 22:26

  • これは、めちゃめちゃおもしろかった。老いない薬の治験をした珠輝。別れた恋人の息子と恋愛する・・・。SFですな。

  • このひとの描く文章の吸引力はすさまじい。ひきこまれる。
    悲しいお話でした。

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