ノアの徴

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924904

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて→読み出してエゲツナ本かとがっかりして→最後まで読んだらちょっと良かった

  • 19歳のチャットレディが山中で殺された。警察は犯人を捜すが手がかりがまったく無い。その1ヵ月後、同じ手口でまたチャットレディが殺害される。犯人である私は警察の捜査の先をあらかじめ想定し、綿密な計画を練っていた。間違いなく自分は犯人として捕まらないという自信があったのだ。私を支配するモンスターがそうしろと命ずる限り私には抗うことができないのだから。
    ノアと名乗る犯人である私健人は、心理学者で、大学で助手をしている。心に大きなモンスターを抱えもがき苦しんでいる。その様が凄まじいリアリティをもって迫ってくるのだが、健人がカウンセリングし、利用する多重人格の少年や、妻の大学教授である木綿子、またその娘の明美との関係がきれいにはまってこない。何か少しこじつけている感じがしてくるので、話にのめりこむことが難しく感じた。健人の少年時代の思い出も犯罪を犯すほどまでの出来事であったか?というとうまく説明できてない気がする。刑事とのやり取りはスリルもあり、ゾクゾクして読めたが、尻切れトンボな感じ。悪くは無かったんだけど、ラストが読者に任せすぎかなぁ。しかし、今後の作品に期待が持てる作家さんだという印象を受けた。

  • ライブチャットで働く女性を誘い出し。己の女性に対する欲望のまま殺人にいたる精神分析医の殺人の欲望を押さえ込むのではなく心の怪物として共存をしていく話。

  • 心理学者の連続殺人サスペンス

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著者プロフィール

1950年生まれ。埼玉県出身。中央大学文学部卒業。
学習塾経営の傍ら、35歳のとき小説を書き始める。
1999年『CATT―託されたメッセージ』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品
賞受賞。
2000年『ネバーランドの柩』で第17回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。
2005年『ユグノーの呪い』で第8回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
『ノアの徴』『硝子の記憶』『手紙』(いずれも光文社)を著している。
学生時代から将棋に親しんでいたが、ある日突然「将棋小説が書きたい」と思い立ち、2020年1月に自身初の将棋小説『時空棋士』(マイナビ出版)を上梓した。

「2020年 『僕は令和で棋士になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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