月とシャンパン

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 199
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924959

作品紹介・あらすじ

秘めたせつなさ。昔の男。終わった恋。日常にひそむ危うい感情を鮮やかに描き出す、優しくてちょっと怖い大人の恋愛短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 有吉玉青の小説は好きなんだけど、やっと単行本が出たので、楽しみにしていた一冊。
    20代〜50代までの女性が主人公の短編小説集。年を取っても人間の恋愛感は変わらないと思った。

  • 心理描写がだいぶりあるだったなあと
    帯を見てすごくほっこりするのかと思ったら
    だいぶ現実的だった
    それが大人の恋愛小説ってことなのかな

  • あとがきの言葉が心に残りました。

    二十代は先のことばかり考えて、いつだって不安なんじゃないか。今、目の前にあるものに対して、自信がもてない。それは裏を返せば、自分にまだまだ可能性があると信じていることでもある。

    三十代になると、今度は後悔をするようになる。後悔はときにあせりとなる。

    四十代、もうわかった。可能性はあるようでないことを。ないようであることを。未来でも過去でもなく、自分には現在しかないということが、わかったのだ。

    現在を精一杯生きたいですね。

  • タイトルに惹かれて手に取った。
    本当に好きな人にはいつもの自分が出せなくて、相手の一挙手一投足に心を砕くところとか、自分に置き換えて胸が苦しくなる場面もあった。自分は50代になっても恋をしたいって思うのだろうか?

  • 恋をしていたい、生きていたい、死ぬまで。
    秘めたせつなさ。
    昔の男。
    終わった恋。
    日常にひそむ危うい感情を鮮やかに描き出す、優しく、ちょっと怖い大人の恋愛短編集。
    (アマゾンより引用)

    恋愛小説ってあんま好きじゃない。

  • 20代から50代の女性の恋愛?短編集。
    読んで頭を抱える。
    恋愛らいしが、不倫だし。
    ほとんどが元彼だし。

    切ないらしいが、どうなんだ。

    40代50代に至るとちょっとイタイと思うのは同年代だからかしら。

    いくつになってもときめくことも執着することも、
    とても貴重なことだとは思うけれど、
    このヒロインたちは想像力がなさすぎる。

    傷つくのは自分と相手だけじゃない。

    でも、そこをついてしまうと
    こういう小説は成り立ちません。

    はい、よくわかっております。

    苦手だぁ~。ごめんなさい。

    文章はするすると読みやすかった。

    装丁とタイトルが素敵。
    なんだけど、
    もうちょっとクールでお洒落かと思っちゃってたよ。

  • あとがきの文章に惹かれて読んだ。

  • 漫画家の元カレと再会、25歳。大学時代の友人とその子供と会う、32歳。ずっと自分に憧れ続けていた男子と会う、32歳。
    離婚後留学し、今もキャリアウーマンの姿を保とうと奮闘する、35歳。
    美しすぎる高嶺の花ゆえに独身の道を歩んできた42歳。
    順調に子育てを終えた頃、元カレと再会してしまった50代手前。

  • 20~40代のそれぞれの女性を主人公にした恋愛短編集。ストーリーや人物には正直共感できませんでしたが、その時その年代なりの女性の置かれる状況、心情の描写に頷くところもありました。それにしても、私はこんなに過去の彼に思いは蘇らないけどな。

  • 表紙と書名がキレイで手にとった本。
    静かで切ない感じの小説。
    どの主人公も誰かに出逢い別れてく。。
    感情移入はあまりできなかったけど、こんな静かな感じもたまにはいいかも。

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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