ありふれた魔法

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925178

感想・レビュー・書評

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  • 20110630 文庫本にて再読。自分自身が銀行員、かつ同じような経験をしていることもあって(ただし、私の場合、退職を決断する勇気がなく、現在も銀行に勤務しております…)、どうしても自分をだぶらせ、感傷的になってしまう小説です。久しぶりに読み直しましたが、銀行員の私から見ても、ディテールまで本当にリアルです。よく取材してますね。感心します。さすが『リアリズムの名手』です。

    実は、知人に『体験をもとに、小説を書いてみたら』と度々勧められ、自分でも『書いてみようかな』と思っていたのですが、盛田さんに先を越されました。しかも、こんなに完璧な形で…。

    余談ですが、しばらく会っていなかったその知人から、久しぶりにメールが届きました。『風の便りで再婚したと聞きました。お幸せに』だって…おいおい、オレは離婚も再婚もしてないぞ。まったく、自分の知らないところで、他人に何言われてるか、わからないですね。他人の噂って怖い。

    またまた余談ですが、当初購入した単行本は、当時交友関係のあった女性にあげました。彼女は、『読んでいて怖くなった』と感想を述べていました。やはり、さすが『リアリズムの名手』ですね。

  • 小説の中にもmixi出てきちゃうか。そんな時代か。
    部下に恋する中年男がすごく可愛くて切なくて憎めない。

  • 2006.9 書き下ろし長編小説

著者プロフィール

一九五四年、東京生まれ。九〇年『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、九二年『サウダージ』で三島由紀夫賞候補。『ぴあ』の編集者を経て、九六年より作家専業。二〇〇四年に刊行された『夜の果てまで』は三十万部超のべストセラーとなる。著書に『残りの人生で、今日がいちばん若い日』(祥伝社文庫刊)、『いつの日も泉は湧いている』『蜜と唾』など多数。

「2020年 『焼け跡のハイヒール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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