スコーレNo.4

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著者 : 宮下奈都
  • 光文社 (2007年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925321

スコーレNo.4の感想・レビュー・書評

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  • 特別に大きな事件もなく、大きな川の流れのようにゆったり進む少女の成長録のような優しい本だった。骨董品店の長女の麻子の学生時代は、自分に自信が持てず、恋も友情も指の間からサラサラとこぼれ落ちていったかのように見えた。でもその日々の積み重ねはらせん階段を昇るように、ぐるりぐるりと麻子を女性として成長させていたのだ。社会人になってから緩やかに自分の「存在意義」を見つけ出す麻子。それは戸惑いつつ、手探りの作業ではあったけれど、自分のいる場所で輝けることに気付けたのだ。あの、少女の日々があったから今が輝くのだろう。

  • メロディ・フェアでも思ったけれど、
    主人公が職場(今回なら靴屋)での在り方を見つけていく部分が優しくて暖かくてすき。
    逆に最後の章の恋愛部分はただ流されているようで相手役に好感も持てなくて、
    説得力が感じられずすきになれなかった。

  • これいいですねっ!好きです、この感じ!!最初はもたもたした感じだったけど、展開が意外すぎて・・・w 途中からは、ぐわーっと一気に読んじゃいました♪

  • 物語は平凡な女の子がひとりの大人の女性へと成長していくのを四つのシーンに分けて描かれています。

    スコーレとは学校という意味があるみたいです。

    主人公の麻子は三姉妹の長女で家はマルツ商会というフルドーグヤ。
    妹は十八ヶ月下の次女の七葉と七十六ヶ月下の三女の沙英。

    次女の七葉とはとても仲がいいんですが七葉が誰から見てもとても可愛くて機転が利くのに対して私は可愛くないし愛想もないと自分で思っています。

    そのせいか学生時代の麻子は勉強は出来るけど目立たず恋に対しても奥手でどこか自信なさげで自分の立ち位置がよくわからない。

    そんな麻子が輸入貿易会社に就職して靴を輸入する部門に配属されて現場研修として靴屋に派遣させられます。

    ここでも麻子は自分の立ち位置がわかりません。

    『私は靴屋にいた。靴屋でぼうっと革靴を見ていた。どうして自分がここに立っているのか、今でもよくわからないでいる』

    ここからいろんな試練に耐えて経験と努力を重ねて本当の恋を知って自信を持って前向きに生きていく。

    なんかこう書いてしまうと陳腐なんですがこっからがすんごくよかったのです。

    成長していくに連れて今の自分があるのは育ててもらった父と母、そして祖母の教えのおかげ。
    離れてた家族の大切さに気づく麻子。

    読み終わって心がじんわりとあったかくなって爽やかな余韻の残る物語でした。

    宮下さんってちょっとした感情の動き揺らぎをすごく細やかに描くのがうまい作家さんだなってデビュー作を読んであらためて思いました。

    『朝起きたときに飲みたいお茶が決まっていればその日は一日いい日になる』祖母から何度も聞かされてきた言葉。

    『あのさ、昔から思ってたんだけど、朝目が覚めたときに聴きたい曲が決まってると、その日は一日いい日になる気がする』好きになった茅野さんの言葉が祖母の言葉に重なったこのシーンが印象的でした。

    あと麻子は七葉にコンプレックスをずっと感じていたけれど七葉も麻子に対してコンプレックスを持っていたんでしょうね。

    七葉の物語も読んでみたい気がします。

  • 骨董屋の娘の小さい頃から大人になるまで。恋と自分とは。No4のピアノがすてき。

  • なっちゃんの本はやっぱりいいなぁ。
    本当に好きだ。
    読んでると心がキラキラしてくる。
    自分に優しくなれる。
    何度も読み返したくなる言葉たち。

    麻子じゃないけど、もうだめだ。
    と思ってしまう。

  • 本屋大賞で話題の作家さん、初めて挑戦。とても品が良くて嫌味のない丁寧な文章で、読みやすいけど味わい深い、そんな作品でした。たまには新しい本も読まないといけませんね。ちなみに、ぶんこでいずの宮下奈都チャートに沿って読む作品を選びました。また別の本も読んでみたい作家さんです。

  • 3番目までは読み辛かった。靴屋になってから
    おもしろくなって、一気に読めた。
    しんちゃんとのその後や、いろいろな年月の中での七葉の気持ちなどもどうだったか気になる。

  • このひとは導入部分がうまい

  • 骨董屋の長女に生まれた麻子の思春期、高校時代、就職した頃、その後という感じで章が分かれていて、それぞれ番号が振られています。
    タイトルの意味がまず分からなかった。スコーレとはギリシァ語で学び、遊び、余暇を意味する語らしい。
    その第1ステップから第4ステップということなのでしょうかね。
    意味は分からなくても、本書は読み終わった後、あたたかな気持ちにさせてくれる事間違いありません。
    うまくまとまりすぎている感はありますが、生きていく意味を見失いそうになった時に読めば力が湧いてくるかもしれません。

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スコーレNo.4の作品紹介

どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる-。ひとりの女性への道のりを描く書下ろし長編小説。

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