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この作品からのみんなの引用
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ただ、彼女のように、考える前に口をついて出る、というような、
体の真実が欲しかった。
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みさきの嘘は、「嘘をつくみさき」にしかつくことは出来いないし、皆の前で自分を演じていた私も、私にしか出来ない。嘘をつこうが、自分を作ろうが、それをするのはすべて「自分」なのだ。「ありのままの私」なんて、知らない。今この地面に足をつけている、この足こそが私のものだし、他の何者にだって、変わることは出来ない。変わりたい、と思っている、自分がいるだけだ。
― 142ページ -
二匹は、思います。
「オワカレ」って、この、小さくて、冷たい、水のことなのね。私たちが飲んでいた、あの水、まるっきり流れ星みたいな、あのかわいらしい水は、「オワカレ」と、いうんだわ。
ああ、あの子に、教えてやりたい。
― 174ページ
みんなの感想・レビュー・書評
「漁港の肉子ちゃん」のあとに、肉子ちゃんの強いイメージが抜けないまま読んだので、ちょっとあっさりという感じだったけれど、なんとなく西さんの雰囲気がわかったような気がする。
優しすぎない優しい世界。
次はまた、長編を読んでみたい。
短編集。そばに誰かがいてくれる、または、いてくれた過去のことを思い出すだけで、気持ちが温いお湯につかったようにほぐれる、素敵な話ばかりでした。「ランドセル」「シャワーキャップ」が特に好き。
いろんな関係の「女どうし」が描かれている短編集。
なんだか不思議な関係だったり、出会いがあって…そこからはじまるやりとりが、お互いの大切なものになっていく感じが良かったです。
6つの物語のなかで私は、木蓮、しずく、が特に好きです。
シャワーキャップが一番すき。わんわん泣き喚けるから。
あなたがいた、まだまだ頑張れる。そう思える大切な一冊。
透き通る気持ちをわけてもらえる。
120115
どのお話も粛々としていてあたたかい短編集でした。柔らかく、すとんとおちてくる感じ。特に「シャワーキャップ」が好きでした。いろいろなところで「自分を確かめる瞬間」がえがかれていたような気がします。
宮崎あおいちゃんがテレビのインタビューで好きだと言っていた作家さん。繊細だけれども明るい。闇から抜けた表現に共鳴できる。表題作しずくの猫の話がかわいくて印象的です。
最後のネコのお話で思わずポロッと泣いてしまいました。完全に不意打ちでした。。ネコから見たら、人間って本当にこう見えてそうですね。
それぞれの女同志の関係は不思議な感じがするかも。そんな短編集。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-802.html
んー途中で読むの止めた。申し訳ないけど、関西弁ってなんであんなにも文字にしたら汚い感じになるんだろう。
すっきりした短編集。どこかで読んだことのあるような設定も多いけど、でも読後感はわるくない。
*「子供には分からない」なんてこと、大人しか思ってない。子供は、大人が思っている以上に大人で、そして、大人が思っている以上に幼く、弱いのだ。
*貫井さんを失って苦しかった自分や、皆の視線に怯えて、貫井さんへの恋心を捨てた自分。そのどれも同じ「自分」なのだったら、私は「貫井さんのことを、心から愛していた自分」を思い出にしよう。
*どれほど頼りなくても、情けなくても、母は全力で私の「母」だった。母のことを子供のようだと思っていた私は、誰あろう、その母から生まれてきたのだ。その事実が、どれほど私を慰め、そして勇気づけたか。
西さんの短編集。
独特のほんわかした雰囲気は短編でもたっぷり味わえて、とても面白かったです。
木蓮と、シャワーキャップがすごく好き。表題作のしずくはオチのつけかたが良かった。
最後に収められているシャワーキャップがとても読後感が良くて、本を閉じてしばらくじーんとしてしまいました。
相変わらず、好きな文章だなぁ。
短編集なので、1つ1つ薄く切り取られた感があって、もうちょい読みたいというのが率直な感想。
けれど一貫して言っていることは
「まあいろいろあるけれど、そのままでいいんじゃない?」
以下引用
『「子供には分からない」なんてこと、大人しか思っていない。』(木蓮)
『ありのままの私なんて、知らない。今この地面に足をつけている、この足こそが私のものだし、他の何者にだって、変わることは出来ない。変わりたい、と思っている、自分がいるだけだ。』(影)
『結局私は、いつだって大丈夫なのだ。山手線が一周するように、はは、私は、大丈夫だ。』(シャワーキャップ)
最後の『シャワーキャップ』が圧倒的に良かったなあ
お互いのことはよく知らない女同士で、でも色々話せちゃうのっていい。
年が離れてるならなおさら楽しい。
「木蓮」がいちばんすき。
■うん、おんなだけの短編。出てくるひとみんな突拍子もなくて、西加奈子っぽい。珍しいところで、おばあちゃんが主人公の「灰皿」が印象的かな。小説家の女の子がまた突拍子もないひとだったな。
程よく30才とか、結婚も目先にはあるかもしれないけど自分がつかめそうかっていうとそうじゃない、恋人の子供の面倒おしつけられる人とか、これから同棲するのに女の人と歩いているところみるとかちょっとそのイタさがわかっちゃう年齢にもなったなぁと思うw
2匹の猫と、その飼い主である恋人たちの物語。ふくふくと温かくて、時々透明で。
愛することは、やっぱりかなしいのだった。
後半おもしろかった。
『木蓮』はいい裏切り方、好き。ネコたちの『しずく』はかわいせつない。
短編集。
凄く読みやすい。
けと私泣きかけたから電車とかでは注意。
一青窈が表題作「しずく」を朗読してたの聞いて割と良かったから読んでみた。
西加奈子の本って大抵関西弁やからか関係ないんか、涙腺刺激率が高い。
お母さんの
「早よう産まれて来てなあ」
は私もやる。決めた。
途中ですが、思っていたのと少し違ってました。
ちょっと期待と違った、、というか。
今まで読んだ西さんのと比べると、ということで。

会話や独白のテンポ、リズムがとてもよい。いろいろな女性を登場人物とした短編集。ひとのもろさや弱さと、希望を絶妙に描いていると思い、あーそうそうと引きずり込まれる。とくに猫の会話をはさんだ表題「しずく」...





