ZOKUDAM

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著者 : 森博嗣
  • 光文社 (2007年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925611

ZOKUDAMの感想・レビュー・書評

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  • ZOKUDAMとTAIGON。ZOKUの続編とおもいきやなにか設定がちがう。
    ロボットにのろう。困難にたちむかうさま。世の中というもの。
    C0093

  • ロミ・品川と、新入社員のケン・十河が配属された、
    遊園地の地下にある新しい部署には二体の巨大なロボットがあった。
    二人は戦士として選ばれ、そのロボットに乗って
    怪獣と戦うことが新しい仕事だといわれるのだが。
    Zシリーズの第二弾。

    「ZOKU」の続編ということらしく、登場人物の名前も、
    基本的な人物設定もすべて確かにそのままではあるのだが、
    時系列的に前作のあとにつながる話だとは思えないので、
    同じキャラが登場するまったく別の世界のお話であるか、
    あるいは時系列的には前作の前に起きた出来事なのだろう。
    おそらく前者であるとは思うのだが、確信はない。

    前作同様、思わず顔がにやけてしまうような
    どこかとぼけているというか、微妙なおかしさが笑いを誘う。
    登場人物たちは、みんな真面目に自分の仕事に取り組んでいるが、
    その仕事の内容が内容であるだけに、真面目であればあるほど
    それがおかしさを生むのだろう。

    基本的には、今回の作品は、
    「特撮モノや対戦型ロボットアニメのパロディ」
    と位置付けられると思う。
    ところが、その切り口はやはり森博嗣らしいもの。
    完全に現実的な視点で「ロボット」や「怪獣」を捉えている。

    ロボットに乗るという仕事に就いて、まず始めにやることが
    何冊も用意された分厚いマニュアルを何週間もかけて読み、
    意味がわからない箇所があったり、これはおかしい、
    と思う箇所があったりしたら、その旨を担当部署に報せる、
    という非常に地味な仕事だったりするし、
    ロボットは、一度解体して部品ごとに分けて運んで
    また組み立てるという作業だけで何ヶ月もかかったりする。
    よく考えればそれはロボットを実現させるには当然のことなのだが、
    アニメや特撮の作品に登場する「ロボット」のイメージからは
    あまりにかけ離れているため、非常にそれが滑稽で面白く思える。

    そのような特徴を持つ作品ではあるものの、
    そういったロボットのイメージを茶化しているという印象はなく、
    むしろ、いろいろな意味で非常に誠実な感じである。
    やはり、パロディというのは誠実でなければならないのだろう。

    単純に楽しみながら読める小説ではあるが、
    「現実に存在する、あらゆる仕事というものは
    結局のところこういうことなのかもしれないな」
    と思わせられる感じもした。

    しかし、この作品はそんな堅苦しいことを考えずに
    素直にくすくす笑いながら読むのが正しかろう。
    気楽に楽しみながら読める素晴らしい作品。

  • 『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』

    『べつに自分に対しては正直も嘘つきもない。』

    「よろしい。私は、今日から君たちと一緒に、この輝かしい歴史の一ページをまさに記そうとしている幸運な者の一人、バーブ・斉藤です。現代の情報化社会にあって、犯罪は多発し、子供たちは怯えている。そんななかに、もっと人間の心のゆとりを取り戻そう。小川のせせらぎはどこへ行った。赤とんぼはどこへ行った。石垣をよじ登った少年のあの瞳はどこ行った。短いですが、私の挨拶の言葉に代えさせてもらいます」

    『どんな仕事にだって、大きな目標があるだろう。日本のため、社会のため、恵まれない人のため、世界の平和のため、子供たちの未来のため、そんな希望に胸を膨らませ、しかし、毎日の作業は、本当に地道なことの繰り返しで、そして、そのなかに自分はすっかり埋もれてしまう、まるで、雑多なものが詰まった引き出しの中のように、最初は目的があって綺麗に並べられたはずなのに、いつの間にか、そこに置かれたことさえ忘れられる。』

    『けれども、いったい、何のために、そして何を守ろうとしているのだろうか?
    もし守ること自体が仕事になっていたり、維持すること自体が仕事になっているのなら、それはもう、呼吸をするために生きている、食べるために生きているのと同じではないか。』

    『そうだ、一番簡単な道を選んで、自分は進んでいる。今までも進んできた。苦労しているようで、実は、苦労しないように、気をつけながら生きてきた。それは、素直な生き方だったのではないか。』

    『自分を頑なに通せば、方々で衝突があるけれど、そんな苦労はしたくない。だから、自分を抑え、できるだけ我慢をした。それもこれも、自分が楽に生きたかったからだ。
    素直じゃないか。
    何がいけないのだ?』

    『この「社会から遠ざかる」の意味するところは、さまざまな紆余曲折があって、風が吹けば桶屋が儲かるといった飛躍ののち、結局は「婚期が遅れる」に行き着くのではないか、という一抹の不安へとつながっている。』

    『「なにしろ、最初にして初めての試みだからね ー これまでに経験がない、前人未到のまさに前例のない初体験なのだ」
    重複表現の多い男である。』

    『かなり歴史的に昔のことのように思える。青春時代のことだ。鎌倉時代、江戸時代、明治時代、大正時代、その次が青春時代だ。』

    『思わず微笑んでしまう。心の底からわき上がる甘い感覚を久しぶりに味わった。ほんの少しの言葉が嬉しい。』

    「可愛いだけでこれまでは生きてこられたようだけれど、そろそろね、頭を使わないといけないのよ、人生ってのは」
    「頭ですか。はあ…、たしかに、あまり使ったことありませんけれど」
    「脳に皺がないんじゃない? 貴女。つるっつるだったりして」
    「あ、そうか、考えすぎると、脳だけじゃなくて、顔にも皺が寄るんですね?」

    「まあまあ、良いじゃないですか、年齢なんてどうだって。そういうのが気になる、人間をすべて年齢でレベル分けしようっていうのが、そもそも歳をとった証拠かもしれませんよ」

    「そうなんだ…、良かったぁ。明日で終わりじゃないのね」
    「え、何が?」
    「いえ、揖斐君と、もうお別れかなって思っていたから」
    「世の中に存在するどんなものでも ー 明日で終わりなんてものはないよ」

  • テキトーに書かれている印象

  • 『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』

    いっちゃん最初に、こんな素敵な文を持ってくるなんて、なんて素敵なんだ森先生…!と、一気に物語に吸い込まれました。

    【あらすじ】
    とある企業の新入社員として夕方の遊園地にやってきた、ロミ・品川とケン・十河。
    彼らが地下室で見たものは、なんと巨大ロボットであった…!!!

    はい、というわけで、Zシリーズ第2弾は、戦闘ロボものです。

    でも、ふつうのロボットものと違い、重心の置き場所が違います。だから、それについていけない人は、この作品は向いてないのかも。
    でも、この作品で描かれていることは、ロボットものに限らず、私たちの人生の中で、とても大切な部分ではないのでしょうか。

    最後の揖斐君の言葉に胸を打たれました。

    にしても、ロミさん、素敵です(笑)
    んでもって、わんこのブラッキィどこいったぁああ?!


    【以下ネタバレ】

    主に、エンジニアのお話かなぁ。
    ロボットを作る過程は、人生を歩んでいく過程と似ている。そんな印象を受けました。
    あと、前作と同様、「正義と悪」にもほんの少し触れています。

  • 読後感が案外良い!

  • 大きなヤマなどなく、ロミさんがブツクサ言ってるのがほとんどです。
    面白くないのか、と問われれば、「あんまり・・・」というのがホンネ。
    部分、部分で「プフッ」と笑えるところはあるんです。
    でもまー、その程度でした。

  • ふざけてる、馬鹿馬鹿しい。でもわたしはそれはそれで好きだ。森博嗣ならではだ、おぉすごい!となりたいひとには向かないかも。ゆるく息抜きにどうぞ。

  • わけがわからないまま読み終わってしまった。わけがわからないなりに面白いわけでもなかった。

  • 2012/09/06
    自宅

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