こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

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著者 : 畠中恵
  • 光文社 (2008年1月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925918

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こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたりの感想・レビュー・書評

  • 何だか切ない。皆んなの思いが向いてる方向が別なのにそれでもお互いを大事にしていて。最後の於ふじと宇多のやりとりも。読み終わってもイマイチすっきりしなくてただただほんのり切ない。

  • 江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきたー幽霊の身となって!神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋や将来への悩みが絡み合ってきてーほんのりせつない大江戸青春恋物語。

  • 幼なじみ9人の男女が江戸の町を舞台に織りなす連作短編。
    主人公は下っ引きの宇多。冒頭で、ずっと想っていた相手だった於ふじとその兄が変死したことが語られる。
    以降は6編の話が連なるけど、於ふじとその兄の変死の謎が全編にまたがって解かれていく。
    誰かが誰かを恋い焦がれ、けど、時代や諸藩の事情から思いは通じない…。
    『まんまこと』シリーズの感想でも書いたけど、江戸時代を舞台にした月9のような、畠中さん十八番とも言えそうなストーリー。

    ・恋はしがち
    大店の娘おなみが流行病で亡くなったが、その姿を探す40過ぎの番頭。
    どうやらお浪が身に着けていた簪に秘密があるよう。
    その謎を追おうとする宇多の前に、変死した於ふじの霊があらわれる。
    番頭が私服を肥やそうとして高価な簪を探していたかに思われたけど、実際はおなみを心から愛していたことがわかる切ないラスト。

    ・乞目(こいめ)
    9人の幼馴染の中で一番頼れる男・重松。重松は今、口入れ屋に奉公に出ていて、ゆくゆくはその店を継ぐのではないかと言われている。
    そんなしっかり物重松が、ある日何者かに川に落とされ、命を落としかけると言う事件が起きる。
    重松は「自分で滑って川に落ちただけ」というが、宇多は怪しむ。
    そんな中、波風を立てているのが幼なじみの弥太とお染。二人は恋人同士だが、お染の家の事情で結婚できない。更にもう一人のおさななじみ、美人のおまつは弥太に想いを寄せている。そんなおまつのことをずっと好きなのが、件の重松。
    重松が川に落ちた事件は解決するけど、重松、おまつ、弥太、お染の四角関係は終盤までずっと残ります。

    ・八卦置き
    身分違いの女性・お徳と駆け落ちして江戸に出てきたのんきなお坊ちゃん・芳太郎。初めはお徳のヒモみたいな暮らしをしてたけど、試しに占いをしてみたら大当たり。毎日道端で八卦見をしていたけど、そんな芳太郎が行方不明になる。
    その芳太郎に何事かを相談しに行っていたのは、宇多の幼馴染の一人、大人しいお嬢様のお品だった。
    芳太郎の直接的な描写は少ないけど、ストーリーを追うことで何とも言えない性格が上手いこと浮き彫りになってくる。一番好きな話です。
    ここで登場してきたお品が、今で言うところのメンタル弱い子で、厄介な感じ。

    ・力味
    おまつが弥太の押しかけ女房になる、という実力行使に出る。
    困った弥太は宇多に助けを求めるが、そこへ弥太の遠い縁者だと言う老人が尋ねてくる。
    この老人は弥太に商売のイロハを仕込み始める。
    松、おまつ、弥太、お染の四人の中で一番性格がすっきりしていて好感が持てるのがおまつ。
    弥太はモテるのに優柔不断であまり好きになれなかった(笑)けど、この話で自分の将来を見据え始めたのでちょっと見直した。

    ・こわる
    おまつの婚約が決まった。その一方で弥太とお染が別れた。弥太のことが好きだったおまつは複雑な心境。
    そんな中、於ふじたち兄妹の実家だったお店に怪しげな話が持ち上がる。於ふじたちが亡くなった後、店は売りに出され、別の者たちが経営している。その店に何やらおかしな噂が立ち、宇多が奉公人として忍び込むことになる。
    一方、お品もその店の者たちに脅迫されていた。何故脅迫されているのだろうか……。
    この話の根幹にまたがる問題、於ふじの死の謎がちらっと見え始めた話。

    ・幼なじみ
    前の話で脅迫されていたお品が何者かに殺される。
    どうやらその死は、於ふじたち兄妹の死とも関係あるらしい。調べに出た宇多だが、そこへ残った幼馴染たちも協力を申し出る。
    一番心に残ったのは、重松からおまつへの、男気溢れる告白シーンですね。
    この二人がこの話の中で一番好きです。
    結果的に、重松の想いは届きません。
    おまつが何故、そんなにも弥太が好きなのか私にはわからない!!(力説)。
    でも好きになったら仕方ないんだろうなぁ。
    そ... 続きを読む

  •  
    幼友達が大人になると色々世間のしがらみもできて相手を思いやるだけでは済まないのだなあ。
    男女の仲はうまく行くも八卦行かぬも八卦。

  • L


    幼なじみ9人の色恋混ぜたミステリー。
    主人公は下っぴきの宇多。が、彼が下っぴきである必要はほとんどない。つまりは定職をもたずに動ける20歳過ぎの男には下っぴきという仕事しかなかったのではないかと推測。普通に幽霊と会話できるあたり、しゃばけ作者だなぁと。
    全てを現代の高校生に当てはめたら他の作品にあたりそう。よくあるパターンと言わざるを得ない。

  • 江戸時代、幼馴染9人の恋愛模様?を描いたお話。ちょっと登場人物が多すぎて感情移入できず…。幽霊がおおっぴらに出てくるのも何となく受け入れづらかったかも。

  • 幼馴染の於ふじの死の真相をめぐる連作短編。
    畠中さんは報われない恋の話が多すぎる気がする。
    たまにはもっとハッピーなのよみたいな。

  • こころげそう=心化粧=口には言わないが、内心恋こがれること(江戸語)
    お江戸の恋物語は、所帯・親・家に直結し、現代恋愛小説とは大きく違う。
    でも、頭数に幽霊も含めてってのは・・・(笑)

  • ≪内容覚書≫
    下っ引きの宇多。
    岡っ引き長次の一人娘お絹。
    小間物屋大和屋の若だんな千之助。
    その妹の於ふじ。
    大工の棟梁の娘のお染。
    ぼて振りの弥太。
    茶屋の娘で美人と評判のおまつ。
    永田屋の真面目な奉公人重松。
    箱入り娘のお品。

    幽霊となった於ふじの死の真相探しと
    錯綜する恋の物語。


    ≪感想≫
    登場人物が多すぎた、かな…?
    9人が定着する前に、さらりと終わってしまった。
    複雑な恋模様を描くには、もう少し話数を使って、
    盛り上げて欲しかった気もする。
    反面、さらりと読めるので、
    切ない気持ちを味わいたい!という欲求を、
    早急に満たすには良い作品。

    この作者は、妖怪や幽霊といった人外のものから、
    それら特有のおどろおどろしさを、
    一切削除しているのが楽しい。
    そして、今回は、それが切なさを誘った。
    あまりに於ふじが人間っぽいので、
    もしかしてハッピーエンド?と、
    淡い期待を持たされる。

    恋物語と幽霊の組み合わせは苦手かも、
    と気づかせてくれた作品。
    やっぱり、すっきりとしたハッピーエンドが遠い。

  • 若旦那の話ではない。宇多というシタッピキとその幼馴染の物語

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきた―幽霊の身となって!神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋や将来への悩みが絡み合ってきて―ほんのりせつない大江戸青春恋物語。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    畠中/恵
    1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。「しゃばけ」で第一三回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、妖怪たちの豊かなキャラクターと人情味溢れるあたたかな世界がたちまち読者の心をつかみ、大人気シリーズに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 「男女九人 お江戸恋ものがたり」とタイトルにあるように、毎回九人の恋愛が絡んでいた。

  • 自分が意外と三角関係とか好きなんだと気付きました。
    お絹の気持ちだけはっきりしなかった感じがあるので、そこもラストでちょっとあったらよかったかな〜。

  • しゃばけシリーズの大人バージョン。
    幼馴染7人の両想いや片想い、三角関係がこんがらがりつつ、主人公が謎解きをしていくお話。

  • 軽い。ホントひたすらに。
    全体的にあんまり話に入っていけなかったなぁ。。。只、眺めてるって感じやった。

    ちょっと物足りなかったな。嫌じゃないけど。

  • 江戸時代の恋の物語。
    今とは違う常識や考え方の時代だけど、
    好きな気持ちは変わらなくて…
    主人公達みんなが幸せになるようにって
    思いながら読んでしまった。

  • 狭い世界の中で恋愛が繰り広げられる様子はビバリーヒルズ青春白書を思い出す。
    この話ではほとんど一方通行の気持ちだけど。
    自分を思ってくれてる人がいるけど、自分には他に思い人がいて、でもその人には振り向いてもらえない。
    振り向いてくれないからといってじゃぁ自分を思ってくれる人のところに行こうってこともできない。
    あぁもどかしい。
    ほんと、人の気持ちって難しい。
    そんな中、下っ引きの宇多の元に大小様々な事件が舞い込む。
    すごくシンプルだからさくさく読める。
    江戸物、幽霊物のミステリーってことだとちょっと2番煎じっぽいけど、まぁ本家の筆が最近進んでないからちょっと楽しむのにちょうど良い。

  • 読みやすかった。

  • 恋愛ものかとたかをくくって読んでみたら、意外に面白かった

  • 恋物語が絡み合う推理小説か?一話一話が離れた恋なのに絡み合う恋。最後にはどうなるのか?

  • 心化粧ー男女9人の幼馴染の口には出せぬ心の思い。お江戸の恋の行方は、ほんのりせつない。

  • ミステリーとして粋で上品。キャラは強くないし読み切りだしで、幼なじみの必要性はあまりないかな。

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