アイスマン。ゆれる

著者 :
  • 光文社
3.11
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本棚登録 : 108
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926007

感想・レビュー・書評

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  • 性格が素晴らしく良い主人公が
    人生を傀儡の力を使いながらも
    健気に生きていく話。
    これが破天荒な主人公だったら
    もっと魅力的なストーリーになっていたかも

  • 夜に読むのはちょっと恐い感じだったけど、面白かった。ふつーに面白い感じ。んー。なんか後味が悪いです(笑)

  • どんな話しだったかな?

  • これは女性向けファンタジーか。
    でも結構面白かった。

  •  アイスマンとは、月下氷人から転じた言葉としてタイトルにしている。
     月下氷人とは「仲人」の意味だが、作中での主人公知乃の役割とかけてある。

     あるかきっかけから、男と女を結びつける呪い(まじない)を見つけてしまう主人公知乃。
     実は、それを行うことで自分の命を削る結果になることを、「傀儡」から告げられる。
     友人、家族との絆の中で、様々に揺れ動くこころ。
     まじないを使えることを知り、それが確実に効力を発揮することを知ったことで、友人からの依頼を受け、心が揺れる。
     そして自分の恋心と、友人の恋心を知り、複雑な感情の中で、呪い(まじない)を行う。

     最後はハッピーエンドの形を取っているが、実はよく考えると残酷な一面(おそらくはほとんどの人が意識にのぼらせることを無意識に拒否する)がある。そのことにあとで気がついたときに、虚しさを含む複雑な感情が生じた。黄泉がえりの読後に感じたのとも同じ微細な想い、カジシンならではであろう。

  • なんとなく、タイトルが目についたので借りてみました。
    「黄泉がえり」の作者さんだったんですね。

    ずばりこの作品
    私は好きじゃありません。

    最後がハッピーエンドちっくなのがより許せなかったり。
    途中己のしてしまった事に対して苦しむような所はあったものの、
    それが現実だと知ったのにも関わらず
    堂々と自分の幸せを望んでしまうこの図太さはなんだろう。

    …結局人間というのは
    他人に対して非道な行いをしても
    その罪さえ法的に裁かれるものでなければ所詮は他人事だと思って一生負うべき十字架にすらならない、というのを当たり前の事として書かれているようでどうにも嫌悪感が。子供だったから許されるとでも?

    主人公のせいで
    夫、妻をいきなり失った相手は?
    母、父を失った子供達の心は?
    そんな理由で親が去ってしまった小さな子供の心はどれ程の傷が残るのだろう?
    そこにばかり気持ちが行ってしまって。

    命を削る、と言っても
    結局見える所では何も失わず終いでしたし。(寿命は短くなったのかもですが)
    他人は不幸にしておきながら
    自分が大切な人を失ったら儀式を使って
    楽な自殺をはかろうという考えもちょっと…。


    …でも
    「黄泉がえり」は映像で見て感動したような記憶があるので
    別の作品、読んでみたかったり。

  • まあまあ面白く読めた。

    相思相愛にする呪文を知っている主人公。しかしその呪文の代替に自分の体が悪くなる。親友と同じ人を好きになってしまって、親友のためその呪文をとなえるかを悩む。ラストはちょっと都合良すぎの感はあるもののまあハッピーエンドでほっとする。

  • 夜中に読んだので、ちょっと心臓の動悸が激しかったけど
    ハッピーエンドになってよかったよかった

  • やっぱり最近のカジシン作品は設定が雑で展開が甘い。それでいて、嬉しくなるのは何故だろうか。好感もてるキャラ、問題は残るけど爽やかな後味だろうな~、「黄泉がえり」から熊本舞台の安易な作風にはまってます。カジシンさんの場合、複雑SFを突き抜けて今に至った感じ。これでいいのだ~(笑)

  • 傀儡が都合良すぎて好きじゃない….

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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