蜘蛛の糸

著者 :
  • 光文社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926137

感想・レビュー・書評

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  • 欲をかいて損をする、そんな話を集めた短編集。コメディ。大阪色強し。女好きな彫刻家が女から痛い目にあわさるれる。ラストが見えるんだけど、途中のやり取りが面白い。騙す方も騙される方もカラッとしてて読みやすかった。

  • 黒川さんの本は全部面白いと思ってたのにー。

  • ・充血性海綿体
    ・USJ探訪記
    ・尾けた女
    ・蜘蛛の糸
    ・吸血鬼どらきゅら
    ・ユーザー車検の受け方教えます
    ・シネマ倶楽部

    7つの短編作。

    どれも欲や色気に狂ったどうしようもない男達が、コミカルに滑稽な姿をさらしていて痛快ですわーい(嬉しい顔)

    このコミカルさが、疫病神シリーズなどに出てくる登場人物に、親しみやすさを反映させているのかなと思い、新たな黒川作品の一面を見たような気がしました。

  • ええかっこしいをしようと思うから、余計にみっともなくなるんじゃないかね〜。
    人の欲って限りがないっちゅうことね。

  • +++
    彫刻家・遠野公彦。独身、四十二歳。頭髪と体型に少々の難あれど、相続資産あり。そんな遠野に巡ってきた、千載一遇のモテモテチャンス。だが、ひょんなミスをしたことが運の尽き。艱難辛苦、抱腹絶倒、めくるめく夜の迷走劇がはじまった―(表題作「蜘蛛の糸」)。他、しょうもなさ天井知らずの男たちを濃厚に描いた全七編。
    +++

    こういうテイストだと判っていれば手に取らなかった一冊である。男の哀れな性が哀れさそのままに描かれている。大して女はみなしたたかで、男の下心など初めからお見通しなのが、辛うじて痛快とも言える。

  • こんな単純かなぁ?男の人って。

    下心ありありのおっちゃんとしたたかな若い女の駆け引きがほとんど。

  • #読了。短編(連作)集。バカバカしい男の性を、関西弁で面白く描いている作品。気楽に読める一作。

  • 「しょうもなさ天井知らずの男たちを濃厚に描いた全七編」

    と、本の紹介にあったけど、ホントそんな感じ
    うーん、男ってしょーもないねーーマジw
    女に翻弄される男たちを描いた(連作)短編集

  • (収録作品)充血性海綿体/USJ探訪記/尾けた女/蜘蛛の糸/吸血鬼どらきゅら/ユーザー車検の受け方教えます/シネマ倶楽部

  • 蜘蛛糸は自分一人だけが助かろうとするあまり、生還への道を閉ざされてしまった、現代の人間の傲慢さや欲望を反映したかのような短編小説です。この本を読んで学んだことは結局人間一人では何もできないんだという無力さと、自分の保身だけしか考えていない人間の醜さを垣間見えることが出来ました。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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