草葉の陰で見つけたもの

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著者 : 大田十折
  • 光文社 (2008年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926168

草葉の陰で見つけたものの感想・レビュー・書評

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  • 本書の「草葉の陰で見つけたもの」は著者が二十歳の時に初めて書いた小説で、いきなりの新人賞受賞作。中編「電子、呼ぶ声」も収録されている。著者とは歳が近いこともあり、二重の意味で関心を抱いた。
    物語そのものは、今まで読んだどれとも違う、とても不思議な印象を受けた。
    人間ドラマや恋愛のような要素も確かにあるけれど、ホラーやSFの要素もあり、どこか寓話的な雰囲気もありながら、かと言って教訓めいたものがあるわけでもなく…
    ただ明確に、主要人物は人間味があって、応援したくなるようなものを持っている。
    一作目は戦国時代、泥棒をして切られさらし首になってからもなぜか意識がある男が主人公で、彼の視点で描かれているという極めて異質な物語。
    二作目は趣向が変わって近未来的なSFで、メイドのロボットが主人公で、彼女の視点の物語。
    読み終えてみれば、必ずしもハッピーエンドとはいえないのに、これで良かったと思えるような、少しの物哀しさと温かさが残り、物語としてかなり完成度が高いことにも気づく。
    今後の作品にも期待。

  • 凄く読みやすい。読むのに1時間かかったかな?っていうぐらいサクサク読めた。面白くてびっくりしたd(^_^o)

  • 人生の最後に役割、居場所に気づく、、本当の最後に唯一の大事な人を守ろうとする心情の移ろいを、不思議なキャラで書かれている。流れるはずのない、それぞれの主人公に熱い血を通わせてしまうという二話構成。…確かに奇想天外かも知れない(^^;

  • 『草葉の陰で見つけたもの』
    ちんけな盗人があろうことか「ホトトギスを殺すのがうまい」魔王の屋敷に忍び込み、晒し首にされてしまう。
    死んだはずなのに意識のある晒し首と、けなげに接客の練習をする少女のお話


    『電子、呼ぶ声』
    旧式のアンドロイドとマユミ、エナ二人の姉妹の交流のお話


    どこかで読んだことがあるかもしれない、話に個性はまだない
    かもしれない
    でもくだけた語り口で親しみの持てるキャラばかりだった
    晒し首の最期の言葉が
    「ちょっとくらいお金盗んでもいいじゃん!」ってトコが気に入った笑

    アンドロイドの話も乙一に似た話があるが、この手の物は大好物なので気にしない
    キャラ達がいとおしくて堪らない
    めったにあとがき読まないけど、この人は好きだ
    むしろあとがきを読んで欲しい
    ぶっとんでるのは小説ではなくあとがきかもしれない


    2011/12/05

  • 不思議な小説。生首になって意識があるっていうんだからホラー? ロボットが出て来るやつはSF? ロボット出て来る方(電子、呼ぶ声)が良いです。星新一、ブラッドベリ、萩尾望都のライン。そして泣けるんだよ。ワタクシ的にはかなりいい。

  • 「草葉の陰で見つけたもの」と「電子、呼ぶ声」の2篇が収められています。生きた生首の話は異様な光景なのですが、そこに何を感じるかは読み手次第というところでしょうか。さて、「電子、呼ぶ声」は、製造されてすでに十六年、約八ヶ月ぶりに起動した「私」の話です。

  • 生首の話とアンドロイドの話、時代劇(?)と近未来小説。通じているのは、ファンタジー(?)。何故か奇妙な引力を感じて購入+一気読み。でも、「単なる珍妙な設定の面白い話」に終わってない所が、凄い。 少なからず感動するし、ちょっと考えさせられちゃったよ。 特に印象が強かったのは、2編目の「電子、呼ぶ声」。「心」「感情」について考えた。

  • 前噂できいてたほど悪くないじゃん。
    時代考証を云々いうよーな話じゃないしね。文章の稚拙さがむしろなんか懐かしい感じw
    (200806)

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草葉の陰で見つけたものはこんな本です

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