- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926281
感想・レビュー・書評
-
南美希風を探偵役とするシリーズの短編集。今作も一見不可解に感じる事件の数々を南美希風が鮮やかに解き明かしていく。今回は復活したドラゴンが起こしたとしか思えない事件や、閉ざされた小屋の中で発見された白骨死体の謎や、ユニコーンやペガサスが目撃された森で起こった事件などなどの難事件を解決していく。全体的にありかなしかのギリギリのラインを攻めている話が多かったかな。特に「光る棺の中の白骨」の動機はその時の当事者でないとわからない類のものだと思う。そうした凄惨な事件を柄刀一の幻想的な描写が和らげて神秘的なものに見せているところは良かった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デビュー長編から奇想ミステリのイメージ。伝説上の生物を扱いながら、謎解き本格。ユニコーンの処女判定というと、『クリスタルドラゴン』を思い出す。ヨーロッパで、いくら信仰篤いとはいえ、まだ処女にこだわる人いるのか。処女膜再生とか手術でできそうだけどね。不機嫌な白雪姫って、美女を形容するにいいフレーズ。「龍の淵」の真相判明の後、もう一つの殺人も明らかになったんだろうか。
-
南美希風シリーズの短編集。“世界の伝説と奇観”をテーマに取材に訪れた先々で、美希風が事件に巻き込まれる。
ドラゴンにユニコーン、ペガサスと、一見ファンタジー色満載な感じだけど、そこは柄刀さん。しっかり論理的な解答が用意されてる。
結構突飛な発想なので、机上の空論という気もするけれど、緻密なロジックで、細かい伏線も張られてて、やっぱりお見事。 -
【収録作品】龍の淵/光る棺の中の白骨/ペガサスと一角獣薬局/チェスター街の日/読者だけに判るボーンレイク事件
-
美希風君シリーズが好きなので、面白かったです。
-
ユニコーン。ペガサス。ドラゴン。永遠の命と再生する館。伝説に秘められているのは、祈りかそれとも禍か。"世界の伝説と奇観"を取材するフリーカメラマンの南美希風が挑む、奇跡としか呼びようのない難事件。
-
可もなく不可もなく。
こういうの本格推理小説、っていうんでしょうか。
推理はスキッときれいなんだけど、
話の流れや人物などはさらさらしすぎて
なんか物足りないなーって思ってしまった。