ラ行の軽快なハミングで

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 8
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926298

作品紹介・あらすじ

彼氏と遠距離恋愛中の同期社員のたまき二年間海外を放浪してきた高校の同級生の豪太二人との関わりのなかで、本当に確からしいもの、掴みようのない感情に対面したノブは、物語の主人公となる女の子を想像し、小説を書き始める-気鋭の作家が挑んだ小説の可能性と不可能性を見つめた恋愛物語。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて、図書館で借りました。

    だけど、
    タイトルより軽快ではありません。苦笑

    残業ばかりで、
    ユキの声を求めている会社員ノブ。

    2年間、
    海外を旅してきた親友の豪太。

    直志という恋人を持ちながら、
    ノブとも関係を持っている同僚のたまき。

    旅している間にノブ宛てに届く、
    豪太からのメールが物語を繋いでいきます。


    何を求めていて、
    何を嫌悪して、
    どこに向かうのか。

    うん、軽快ではありません。苦笑


    「さようなら。もう今の俺は明日いなくなるから。
     日本で会う俺はまた違う俺だ。さようなら。」

    「最初にできた歌っていうのは愛の告白と同じだった。
     俺たちはそれを聴いてるんだと思うよ」

    今という空間を壊してしまいたいけど、
    果たしてそれは正しいのか。

    結構、
    現実が曖昧に描かれている部分や
    ノブが感じる気配や
    「??」と悶々とする部分があるので
    明確な答えを求めると失敗するかもしれません。苦笑

    でも、
    誰かに宛てた手紙や言葉って本当に大切。

  • あーあ… 前2作はとても とても とても とーっっっっても  好きだったのに

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著者プロフィール

1961年、福岡市生まれ。百姓を志し、東京農大農業拓殖学科に進学するも、深遠なる「農」の世界に触れ、実践者となることを断念。側面から支援する側に回ろうと西日本新聞社に入社。2003年から長期連載「食卓の向こう側」の企画、執筆にあたる。

「2015年 『ながのばあちゃんの食術指南』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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