ただいま

著者 :
  • 光文社
3.14
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本棚登録 : 42
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926335

作品紹介・あらすじ

とても美しく聡明で、出会った人々の心を掴んでしまうのに、別れた途端、周囲の人間の記憶からこぼれおちてしまう不思議な少女。ぼくは彼女に三度出会って、三度の"初恋"をした…。表題作『ただいま』ほか、「記憶」をテーマに綴られたハートフルな六作の短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 強く印象に残る話が1つもなかったのが不思議といえば不思議。

  • 表題作が切なくてよかった。

  • "記憶"をテーマにした短編集。
    ファンタジーな要素をからめつつも、非現実的にはならず、不思議な世界を生み出している。
    どれも心地よい世界で、読後感が良い。
    ほっこり心あたたまる。
    「あなたに会いたくて」「バッハさん」「ただいま」がいい。

  • まるで女性が書いたかのような、儚くて繊細な短編集。

    どの物語も、現実離れしているものの
    違和感なく受け入れることができる。
    せつなさを感じながらも、ほっとするような
    不思議な本でした。

  • 「あなたに会いたくて」「蛍」「バッハさん」「ただいま」「夢の中へ」「いけずな距離」6編。作風としては市川拓司に似てるかな。軽い非現実的要素を含んで嫌味のない内容。ただ、物足りなさが残るのは短編だからだろうか。設定の強引さはややしらける。その点、わりと自然で人物も生きている「いけずな距離」が良かった。安心して読めそうなので、この作者も追いかけてみます。

  • 短編集。玉石混合。

  • 「記憶」をめぐる短編集。

    ちょっと怪しい表紙で一見ホラーかと思いきや、中身はほんのり良い話。
    どれもありがちな話ではあるけど、その辺は関西弁でテンポよくみせる。「バッハさん」「夢の中へ」「いけずな距離」が私好み。
    もう一押し何かあったら、もっと良かった。

  • 何となく手に取った短編集なのですが、どれも良い作品でひとつ読む度に誰かにお薦めしたくなりました。ホゥッと優しいラストの待つ物語たち。『記憶』がテーマとのことですが、『出逢い』がテーマのような気もします。誰かにこんなふうに『出逢え』たら…なんて、思ってみたり。(2009.10.08読了)

  • 「ただいま」って言葉は、再会の挨拶なのだ。「あなたとまたお目にかかりましたね・・」。家族や親しい場所(空間)に帰ってきた挨拶、素敵な言葉だ。それぞれの人の固有に持っている過去・現在・未来との出会いなのかもしれない。日常の中で過去や未来にもこころを飛ばすと、今ここのさまざまな事象が不思議な光を発してくる。人とのぬくもり、人への想い。そんな心地よさに満たされた短編集。関西弁ってふっくらしていて、その優しさがとてもいい。

  • 静かな印象の六編の短編集。ファンタジー風、SF風、コメディ風といろんな味付けのちょっといい話が入ってる。今まで「マッチメイク」しか読んだことなかったケドこういうのも書くのね。やっぱり、表題作の「ただいま」が一番しっかりしてる。でも「蛍」も好みでした。ビジュアルが浮かんでくる感じで。

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