宇宙を孕む風

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 63
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926397

作品紹介・あらすじ

母の死を受け入れられなかった真梨子。教師を目指しながら問う、生きることの意味。

感想・レビュー・書評

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  • バイト先の塾を主な舞台とした物語。主人公の恋人の存在感・・・

  • 2012/06/26 読了

  • タイトルに惹かれて、初片山恭一さん。

    私、風が大好きなので、このタイトルと表紙に食いついたんですけど、最初はなんでこのタイトルなの?ってずっと疑問だった。
    だけど、後半ストレートに何度も出てきて。
    せっかちでした。(笑)
    うーん、でも、やっぱりこのタイトルは…どうなのかな、と思う。
    違和感を感じちゃったなあ。


    かなり曖昧な感想になりますが…
    ちぐはぐなようなそうでないような
    染みるような苛立つような
    ラストに救われるような救われたいような
    そんな感じの作品でした。

    悔しいけれど、泣きそうになった部分もあり。

    ひねくれ者だから拒絶したいのか、
    内容の問題なのか、
    よくわからなかった。

    セカチューの作者だと思うと、
    やっぱり否定的に捉えてしまう…のかも。

    うーん。わからん。

  • 塾業界!ということでいろいろ興味があり、その部分では結構楽しめた。あ、もちろんフィクションな部分は多いだろうということを加味して。腹黒いいとこが存在感あり。肝心の本筋は、まぁまぁかな・・・ふわっとしているというか、さらっと読んでしまった。それぞれの家族の断片はよかったけど。

  • 今までの作品に比べると、ちょっと物足りなかった感。

  • つまらなかったです★
    ドラマチックな部分が感じられなくて。
    ただ、読む気もしないという物でもなくて
    続きはどうなるの?と、読むんですけれども
    心が動かされることの無い小説でした。
    いったい何がテーマだったんだろう?
    教育問題かな?心の病かな?

  • 教育問題をメインに、家族とか現代の断片を描こうとしてるが、ズレを感じる。現実的なのはいいが、受け流しもせず講釈をつけて置き去りにしている。実際に、主人公が一番現実的存在じゃない。設定、人物、文章とも悪くないんだけど、他人事のちぐはぐさが残る。作者は新聞や資料を切り抜くみたいに、現実を離れた感覚で書いたんじゃないかな~、共感出来ず。

  • 片山さんの本は初めて読みました。
    「セカチューの原作者」イメージが強くて敬遠していたことを後悔。
    小手先じゃない、深みのある素敵な文章をかく人でした。

    教育、親子関係、人と人とのつながりかた。
    まあ一般論だし、切り込み方が王道すぎる気も、したけど。
    読んでて気持ちのいい文章。

  • 久しぶりに片山恭一の本を読んだ。セカチューよりも主人公たちがオトナになっている分内容に深みが出ている気がする。数学科の大学院に通い教職を目指す真梨子は従兄弟である一平の経営する塾で講師のバイトをしている。そこの生徒のトラブルに巻き込まれながら自身の、若くして亡くなった母親への思いを整理していく…と、簡単に言えばこういう話。従兄弟の一平が熱血教師で生徒のトラブルに思い切り(自ら進んで)巻き込まれていくのだけど、どれも解決はしないので読後の消化不良を引き起こしてしまう。しまうのだけれど、もしかするとここが片山さんの狙いなのか とも思ったりもして。人生そんなに簡単に答えなんて出ないんだよ、と言っているのだろうか。本当は☆×3くらいの感じなのだけど、ある日突然断ち切られた母親の人生が哀しくて思わず☆一個足しちゃった。

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著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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