本日、サービスデー

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 413
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926502

作品紹介・あらすじ

世界中の人間には、それぞれに一日だけ、すべての願いが叶う日がある。それが、サービスデー。神様が与えてくれた、特別な一日。本来は教えてもらえないその日を、思いがけず知ることになったら。直木賞作家の幸運を呼ぶ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 正統派のハートウォーミングな五篇の作品集。
    安心して読めて、列車の旅の友に最適。
    本日サービスデー、気合入門、蒼い岸辺にて、は主人公と一緒にドキドキしながらがんばろ、と思える。あおぞら怪談のるり子さんは、妖怪アパートのるり子さんを思わせる、切なさの残るお話。
    東京しあわせクラブはタイトルと内容のギャップにつっこみたくなる。途中で気づく、あのゾッとする感覚が読み応えとあうものか。
    読む前の自分に読むべきか聞かれたら、いくつか並行して読む中で、ちょうどいい気分転換になるからいいと思うよ、と答える。

  • 朱川氏の本を読むのは久しぶりです。・・・満月ケチャップなんたら・・・だったかな、が、好みでなかったので、以来遠のいていましたが、図書館の返却コーナーにおいてあって、手にとってみました。
    面白かったです。
    表題作の「本日、サービスデー」がいい。妄想にふけりました(苦笑。

  • この人の小説は本当に人をハッピーにする。
    暗い世の中なのに、暗い小説が多い中、本当に希有な作家かもしれない。

    5つの物語からなる短編集。
    特に、最後の「蒼い岸辺にて」が好きだ。
    自殺した女の子が三途の川で、突きつけられた、本当はあるはずだった未来。
    先が読める展開だが、そんなことは気にならない。
    明日への活力が漲ってくる。

    人生、毎日サービスデーのつもりで生きてみようと思うのであった。

  • いくつかのストーリー。
    どれもほっこりする。
    自粛自粛の今こそ、読んでほっこりするのにいいかもしれない。
    行きづらい人生だけど、もう少し頑張って生きてみよう、そう囁きかけてくれる感じ。

  • ホラーを期待していたけど、ほっこり系ばかりだった。
    しっかりした短編だと思う。
    日常+ファンタジーな雰囲気が多く、YAっぽい。

  • 自分で自分の首を
    締めてはいけませんね

  • 5つの短編から。
    ホラーっぽいのは今回1つだけだろうか。
    全て暗いのはちょっとしんどかったので良かった。。


    『本日、サービスデー 』
    →世にも奇妙な物語 みたいな。ハッピーエンドっていいなぁ、と思う。ラストののぼり毎日かい!と笑ってしまう。

    『東京しあわせクラブ 』
    →人間の恐ろしさからくるホラー。。作家さん、そっち側なのか。。

    『あおぞら怪談 』
    →香月日輪氏の『妖怪アパート』のるり子さん思い出す。
    こちらはゆりこさんだけれど。
    オチが、落語のようだ。。

    『気合入門 』
    →こちらもラストにオチが。ブラックジャックの「ある老婆の思い出」みたいに。

    『蒼い岸辺にて』
    →一番好き。「アタシの、いちばん、ほしいもの」は中高生に読ませたいけど、悲しい作品だったけれど
    これはほっこりする。渡し舟の彼、故意に先にやらせたんじゃないか、そうやっていつも、救ってしまっているのでは??と。
    「本人がそうと決めつけてしまったら、誰もそれを覆せない。」
    「卵ってのは、孵化させないと、育てさせないと叶わない。」
    なるほどなぁ。。

  • 右手だけの幽霊はいてくれたらありがたい。

  • 装幀 / 坂野 公一(welle design)
    カバー写真 / Getty images/Absodels
    初出 / 『小説宝石』2005年1月号、2006年1月号~4月号、2007年10月号、書下ろし2本

  • トントン・・・と進む
    軽くて面白い
    いいんじゃない

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著者プロフィール

朱川湊人
昭和38年1月7日生まれ。出版社勤務をへて著述業。平成14年「フクロウ男」でオール読物推理小説新人賞。15年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞。17年大阪の少年を主人公にした短編集「花まんま」で直木賞を受賞。大阪出身。慶大卒。作品はほかに「都市伝説セピア」「さよならの空」「いっぺんさん」など多数。

「2021年 『時間色のリリィ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朱川湊人の作品

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