いつまでも白い羽根

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著者 : 藤岡陽子
  • 光文社 (2009年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926670

いつまでも白い羽根の感想・レビュー・書評

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  • 大学受験に失敗し、不本意ながら看護学校に入学した木崎瑠美。そこで出会った千夏、佐伯、遠野の3人とともにつらく苦しい3年間の学校生活を乗り越えていく。入学者の6割しか卒業できない「カンゴクガッコウ」で、瑠美たちの辿る運命は…。これは、二十歳前の女性が体験するみずみずしいまでの青春小説だ。入学してくるのは高卒ばかりでなく、社会人や主婦もいて、それぞれの年代が抱える人生の問題も浮き彫りにされる。恋愛、勉学、医療の問題点、友情と、さまざまな要素が絡み合った一級の小説だと思う。「女性版・青が散る」という評価は嘘ではない。あまり知られていない作家だが、これから注目していきたい。すべての看護学生に読んでもらいたい素晴らしい作品だった。

  • 読み始めると止まらなくなり、夜更かし。
    朝起きてすぐに続きを読んで読了した。
    余り身近ではない看護学校のことを知ることが出来て面白かった。主人公瑠美は頭がよく、自分や他人の感情や意図にとても敏感。そしてそれを言葉にして伝えることが出来る。ただただ感心した。こういったクリアさに比べると自分など濁った泥水にずっと浸かっているようなものだなと思う。

  • どんなことにもひっかからないつるつるの心
    そうしていくことで自分自身を守る

    茨木のり子の詩を思いだした。

    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難しくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮らしのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    ーおかしいことをおかしいと言える人。常識というのはその場にいる人間で作られるの。だから、常識が正しいことだとは限らない。

    2009年 光文社 
    装丁;川上成夫 オブジェ:伊津野雄二

  • 看護師が皆、強い信念と高い志をもって
    その道に進むのだと思っていたわけではないけれど、
    「看護師になる気などさらさらない」
    のに看護学校へ通う人がいるんだ、という驚きが最初あった。

    でも、決して望んだ進路ではない
    看護学校での日々を描くこの作品に共感した。

    容赦なくふるい落とされる学校生活、
    友の存在の大きさと、
    うまくいかない恋。

    きっとこの先、
    主人公が看護師として、
    大人の女性として、
    生きて行くための土台の一部分になるだろう。

    いい作品でした。

  • 看護学校を舞台にした小説は初めて読んだけど、大変なんだねぇ。やめる人ややめさせられる人もたくさんいるようで。
    授業もろくに受けずに適当に大学生してる人もいるけど、看護学校は大違いだね。
    瑠美は頑固な厳しい性格。ズバッと言うので読んでる方は清々しい。
    私も授業のノートをテスト前に慌てて借りてコピーする人嫌いだったわー。貸してって言われたことはないんだけど(笑)

  • 2014 10/19

  • 看護学校を卒業した作者だから、書けた話だと思う。
    看護師で働くのは、側からから見る以上に大変なんでしょうね。
    感じた疑問を口にして、きちんと答えを求める人、おかしなことをおかしいと言える人、その場の常識だとか雰囲気に流されないでいられる人、主人公の瑠美の事だ、私も、そういう人になりたいけど、この年じゃ無理かなぁ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    家庭の事情から看護学校に入学した瑠美。そこでそれぞれに異なる三人と共に学校生活を送ることになったが…。

  • 読んで良かった。

    生きる姿勢かぁ…主人公が攻撃的すぎる気もしたけど、こうやって自分の気持ちをハッキリ言える人は強いと思うな。

  • 看護学生の青春。主人公はなんだかんだでも真っ直ぐ。ライバル的な遠野がかっこいいな~
    2012.4.19

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