ラガド 煉獄の教室

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926984

作品紹介・あらすじ

中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。11月4日午前8時30分。ある私立中学校に1人の男が侵入する。1人の女子生徒が、彼の行動を見て叫んだ。「みんな逃げて!」果敢に男に立ち向かう彼女を悲劇が襲う。そして事件後、警察で秘かに行われた、ある特別な「再現」。そこから、思いもよらない事実が明らかになっていく…。スピーディーな展開に目が離せない。斬新な視覚効果を図った実験的小説が誕生。第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 2010.6
    ミステリー文学大賞新人賞を受賞。
    酒に酔った中年男が中学校に侵入し 生徒を刺殺。
    その取り調べが 教室を再現しておこなわれる。

    図もあってわかりやすかったけど  
    意味わからん 動機というか 結局 なんだったの?

  • 過去の既読本

  • くだらない。
    いい大人が読むもんじゃない。

    凡庸な設定、人物造形の浅薄さ。
    「精神的虐待」とか「○○」とか、いちいち小賢しい。

    これが日本ミステリー大賞新人賞だって、信じらんない。

  • スピード感のある話の展開。
    でもただそれだけかな。
    最後もすごーくモヤモヤしたままだし。

  • 最後がいまいちな感じだけど、でも流れとかアイデアは面白いと思う。一人一人の視点とか、図とか。

  • 進展するテンポがゆっくりなので。。。

  • 発想はとてもよかっただけに、それを全く活かせていないのが残念。後半の展開に読者は置いてけぼりにされる。

  • 劇作家の台本のような、神の視点での物語の推移が印象的。下段にちょっとしたスペースがあり、該当生徒とそれに準ずる座席表や事件当時の動きが示されている。この表のおかげでたくさんの生徒それぞれに区別をつけなくてよくなっている。なぜなら、下段に図示されているからだ。これは小説において如何なものか。少なくとも芸術的ではない。説明における作業感が強くなる。内容は度重なる事件真相のどんでん返しにはハラハラするが、オチが…。駄作だと思う。

  • 最後はよくわからなかったが、結構楽しめた。
    他の作品も読んでみたい。

  • 関係者達がいずれも記憶の混乱を生じており、一人が思い出しては事実の軌道修正する…といった構成です。面白い試みだと思いましたが、推理する材料が揃わないので、推理小説ではなくサスペンス感覚で、何度も逆転が繰り返されるスピーディーな展開を楽しむ作品だと思います。
    超進学校なのにおつむが悪い生徒が多いことや、理事長や校長があまりにも無能だったことなど、かなりリアリティーに欠ける部分があったのは残念でした。

  • 第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作という帯にひかれ買った作品。学校で起きた無差別殺人事件をあつかった小説はバトルロワイヤル、悪の教典と続いてきたが、本作もまたユニークな手法で楽しませてくれた。バトルロワイヤルや悪の教典を読んだ後の苦い感じは残らなかった。それはこの作品のテーマを殺人の謎解きそのものというよりも情報操作はそこまでできるのかといったところに置いて話をつくりあげている故だと思う。従って読み込んでいってもなかなか話の落ちは見えてこないいい本でした。装丁も薄っぺらいのでなかなか手にしづらいとは思いますが、雨の週末にでも。

  • 別に図はいらなかったんじゃないの。

  • 新しい試みのミステリーではあるが、奇をてらいすぎて半端な作品となっている。

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  • ジャンルとしてはミステリですが、王道ではありません。とある事件を追求していき、二転三転と話が展開していきます。とにかく、読ませる力、引き込む力が強い作品です。真相を一緒になって追い求めて、読めば読むほど先が気になり物語にのめり込んでいけます。こういうミステリがあってもいいと思わせる一冊です。圧倒的な引力を体感してみてください。

    所在:楽しむコーナー
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  • 物語に惹きつける力量はある作家なのだが、肝心のトリックというかネタが…最初からこんな落とし方を肝として書いたのだろうか。
    ぞっとするような謎かけなので、それに見合った解決があれば名作となっただろうが、なんとなく納得させられたような結局なんもわからんような、消化不良度の極めて高い作品。

  • 始業前の中学校で女子生徒が惨殺されるという悲劇がおこった。
    事件を起こした犯人は、数ヶ月前にイジメにより自殺した生徒の父親だ。

    この事件は単なる復讐劇なのだろうか…?


    被害者、加害者、生徒、担任、校長、理事長etc...各人の思惑が思わぬ方向に絡んで、単純に思えた事件がどんどん複雑化していくのが面白かった。

    想像もしていなかったラスト(図92)が待受けてるが、抽象的な記述も多く消化不良感が少し残った。

  • 装丁や帯の説明、図が書かれてたのに興味を引かれて。
    すいすい読めるし、図があるからわかりやすかったけど、動機とかがいまいち…?
    結局ラガドってなに?と最後におもってしまいました…。
    まぁ人は見かけによらない、いい子ってな意外に腹黒ってことかな?(笑)
    でも、結構好きな感じの話でした。

  • なんとなく手に取りあまり期待せずに読み始めた本。期待してなかったからなのか、以外にヒットでした。

  • あはははは~面白かった~!感じ。
    何かが残る小説ではないけれど、何か頭を空っぽにして楽しみたい時にオススメ。

  • ある生徒の保護者が中学校の教室に侵入し生徒を殺傷した事件の真相を、事件当日の教室を再現しながら突き止めるサスペンス。

    文章の下に再現された教室の図があったのでわかりやすく読めました。二転三転、四転五転していく様は面白かったです。最後ちょっと不完全燃焼感が残りましたが。

  • この真相はいまいちだなぁ

  • ■図書館ハードカバーシリーズ(笑)の2冊目。タイトルはもちろん、装丁や帯に惹かれて借りたミステリー作品。読む手を止めさせないぐらいのスピード感があって、二転三転する流れの中で読み進めて行くほど(残り枚数が少なくなるに連れて)いったいどんな結末になるんだろう?というワクワク感が増幅して行く感じ。

    ■でも、ラストの謎解きはイマイチ...だったかな。それが出てくる伏線も弱いし、納得感はなくもないけど衝撃はゼロに近かった。前半の引っ張り方からすごく期待していたのに...。(笑) 

  • 変な外国人来たー!
    途中で思いがけないキャラ立ちまくりのBLが出てきて
    吹き出すこと間違いない。お、お前誰。

    新人作家ということであれば面白いレベル。
    教室内の席順見取り図が埋まっていくところは
    オセロみたいでおもしろい。

  • 中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。11月4日午前8時30分。ある私立中学校に1人の男が侵入する。1人の女子生徒が、彼の行動を見て叫んだ。「みんな逃げて!」果敢に男に立ち向かう彼女を悲劇が襲う。そして事件後、警察で秘かに行われた、ある特別な「再現」。そこから、思いもよらない事実が明らかになっていく…。スピーディーな展開に目が離せない。斬新な視覚効果を図った実験的小説が誕生。第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作(「BOOK」データベースより)

    なんだか色々支離滅裂。
    さすが日本ミステリー文学賞クオリティだな。

  • 日本ミステリー文学大賞新人賞(2009/13回)

  • 「斬新な視覚効果を図った実験的小説」…と書いてあった。
    日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
    物語が二転三転してゆく中で暴かれる戦慄の真相・・・、
    という展開は、好きだった。文体も比較的読みやすい。

    が、有耶無耶になったちょっとした箇所が、いくつか放置されたまま
    話が終わったのが気になった。

  • 中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは...。11月4日午前8時30分。ある私立中学校に1人の男が侵入する。1人の女子生徒が、彼の行動を見て叫んだ。「みんな逃げて!」果敢に男に立ち向かう彼女を悲劇が襲う。そして事件後、警察で秘かに行われた、ある特別な「再現」。そこから、思いもよらない事実が明らかになっていく...。スピーディーな展開に目が離せない。斬新な視覚効果を図った実験的小説が誕生。第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

  • 内容は面白かったのだが、ラガドのことが説明不足のような気がします。ラガド無しでも興味をそそられる内容なだけに惜しい。
    酔っ払いの保護者を学校に入れる先生達ってどうなの?って感じですね。それが自殺被害者の父でも。突っ込みどころがあり過ぎて・・・。

  • 告白、毒殺魔の教室、王様ゲーム アナザー 最近なんか読んでしまう教室が舞台のホラーな本。
    ラガドはつまらなくはないけどひっぱり過ぎちゃって結局おもしろくない。
    一匹の緑の鹿には何が見えるんだろうなーとは思った。

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著者プロフィール

1960年埼玉県出身。北大教養部理Ⅲ系中退、一橋大学経済学部卒。2010年『ラガド煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。著書に『人間性剥奪』『ブラッグ』『ハンザキ』『困った作家たち』など。ショートショートから長篇まで、幅広く執筆している。twitterで「両角長彦の140字小説」発信中。

「2020年 『ある実験 一人選べと先生が言った』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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