さようなら、私の嘘

  • 光文社
3.14
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926991

作品紹介・あらすじ

PR会社に勤める小暮美奈(34)は、ある日、子会社の社長に就任するように言い渡される。その実態は「スミレ大サーカス」を経営することだった!偏屈な川崎団長以下、女好きの幸一・ケンカ好きの幸作兄弟、いんちきドイツ人のモーゼスブラザースなど変わり者ばかりの団員たち。なんとか彼らに馴染んで奮闘する美奈だが、サーカスを邪魔する影が次々と…地元のヤクザとのいざこざ、"何でも屋"による買収工作、ついにはバリケード封鎖で機動隊と対決…美奈はサーカスを守り抜くことができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 原題は『ザンパーノが来たよ」だったらしい。
    どうも、この題名が上手くない気がする。最後まで読んでも納得しずらい。
    まあ、でも中身は面白い。
    小暮美奈は、十和株式会社というPR会社に勤めている。34歳。
    ある日、社長の高辺から、新しい仕事の打診がある。実質的な左遷だった。が、新会社の社長だという。
    その会社は、ここの会長、津田菫が立ち上げていた「スミレ大サーカス」だった。
    まるで違う世界に来てしまった美菜だが、何とか社長としてやらなければ、と社ちぃ緒ウノ高辺い教え込まれたやり方でサーカス団の人間を掌握しゆとするが、はじかれてしまう。
    そして、美菜はこれまでの仕事の仕方を捨て、サーカス団に入り込むことにした。すると、今まで自分のやってきたパブリシティの仕事がいかに相手の弱みをつくことによってなりたっていたかが見えてくるのだった。
    美奈は、サーカス団の中から、本心で宣伝したいと思った。そして、その仕事は実を結び、サーカス団は連日満員の興行となり、グッズも売れるし、マスコミにも売れ、会社としての売り上げは大幅にアップする。
    それを面白くないのが、社長の高辺だった。彼女はある人物を雇って、切り崩し工作に出る。

  • 2015.1.7読みやすくワクワクした。楽しめた。

  • ん~、これはイマイチ。
    サーカスとか着眼点は面白いのに何故だか面白味に欠ける。
    タイトルと内容があまり合っていないし、喧嘩ばかりしてる中学生に21にもなってアホな兄ってどうなの?
    と思ってしまった。
    トーリーも立て籠る前から全員辞めればという解決法も見えてたし読めたからやっぱりなで読み終わった。
    もっと早く辞めると言えば売られずに済んだだろと思えて仕方ない。

  • 35才、女一人がんばってるぞ・・がんばれ・・・。50代もがんばるぞ・・。彼女を見守る70才独身女性会長の存在がいい。
    と、いまどきの「おひとりさま」をには力強い本だろうな・・。

  • 終盤が今一つだけれど、途中まで凄い面白かった。

  • 最後の展開があんまりなくて普通に終わってしまった。個人的にはもうちょっとハッピーがあったら嬉しかったけど…人生そんなに甘くないってことか。
    ストーリーは普通だったけど、いろんな登場人物の目線で進む自然な文章の流れが読みやすくて好きだった。

  • サーカス団のお話なので、『魅せる』ということについて、
    また、パブリシティの会社のお話でもあったので、
    魅せる広報についても、お勉強になりました。
    ストーリーは普通、かな。
    2010.6.17~7.3

  • パブリシティの仕事をしている美奈は社長と口論したことからグループ会社社長に左遷される。そのグループ会社の業務とは、なんと昔懐かしのサーカス団だった。
    世界の違いに呆気にとられる美奈が最後に訣別する「嘘」とはなんなのか。
    ストーリーはよくあるお仕事モノの域を出ないけれど、ビジネスとしてのサーカス団、っていうのがちょっと面白い。

  • PR会社に勤める小暮美奈(34)は、ある日、子会社の社長に就任するように言い渡される。その実態は「スミレ大サーカス」を経営することだった!偏屈な川崎団長以下、女好きの幸一・ケンカ好きの幸作兄弟、いんちきドイツ人のモーゼスブラザースなど変わり者ばかりの団員たち。なんとか彼らに馴染んで奮闘する美奈だが、サーカスを邪魔する影が次々と...地元のヤクザとのいざこざ、“何でも屋”による買収工作、ついにはバリケード封鎖で機動隊と対決...美奈はサーカスを守り抜くことができるのか。


    つまらなくないけど、ストーリー的にオモロクナイのかも~

  • 【PR会社に勤める小暮美奈(34)は、ある日、子会社の社長に就任するように言い渡される。その実態は「スミレ大サーカス」を経営することだった!偏屈な川崎団長以下、女好きの幸一・ケンカ好きの幸作兄弟、いんちきドイツ人のモーゼスブラザースなど変わり者ばかりの団員たち。なんとか彼らに馴染んで奮闘する美奈だが、サーカスを邪魔する影が次々と…地元のヤクザとのいざこざ、“何でも屋”による買収工作、ついにはバリケード封鎖で機動隊と対決…美奈はサーカスを守り抜くことができるのか。】


    働いてると理不尽なことってたくさんある。
    例え言い訳だと言われても、言い分を聞いてもらいたいこともある。間違っている事を間違ってると言えない事が当り前ではないんだよね。

    例え思い描いていた“仕事”ではなくても、だからこそ見えてくる事がある。正論がいつでも正しい事ではないと感じる作品。
    自分を「間違っている」と思いながら働くって結構キツイ。でもそれが働くという事なんだとどこかで割り切ったりしてる。
    楽しく働く事が出来たらこれ以上素敵なことはないなー。

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著者プロフィール

ヒキタ クニオ
1961年、福岡県福岡市生まれのイラストレーター、クリエーター、作家。1986年、九州産業大学芸術学部デザイン科卒業。大学在学中に日本グラフィック展で奨励賞受賞。1988年、JACA日本イラストレーション展銀賞。1998年にCD-ROMで、ブラウン管で読む小説「ブラノベ」『ブラノベ人生画報』を発表以降、作家業を営む。作家代表作に、2006年に第8回大藪春彦賞を受賞した『遠くて浅い海』。ほかの作品に映画化された『凶気の桜』『鳶がクルリと』、『触法少女』など。2019年10月に、『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました』 が実写映画化される。

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