和菓子のアン

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著者 : 坂木司
  • 光文社 (2010年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927066

和菓子のアンの感想・レビュー・書評

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  • 一面に、置かれたお饅頭。
    初めは、卵?と思っていたが、よく見ると…。


    身長が低く、丸い体型とふっくらほっぺ、という可愛らしい容姿の主人公・梅本杏子(きょうこ)
    杏子が、高卒と同時に、「このままじゃニートになってしまう!」ということで働きだしたのはデパートの地下にある和菓子屋さん。

    そこにいたのは、元ヤンキーや、イケメンと思いきや乙女チックな人、
    店長は株好きの個性豊かな人たち。

    和菓子についても詳しく書いてあり、ミステリーと言うよりも「ほんわか」していて良かったです。

  • まるで、菓子折りでも持つ様に
    表紙のおまんじゅうにずっと視線を落としたまま、
    図書カウンターに本を差し出した。

    (ごくり。)
    なんて、美味しそうなおまんじゅうだろう!

    これは本だ。

    むろん、中にまんじゅうなど入ってはいない。
    だが、視線は
    さっきからずーっと菓子に注がれたまま。

    本を受け取り、私は速攻菓子の蓋を開け…
    いや、本のページを捲ってみる。

    「いらっしゃいませ♪」
    中では和菓子店「みつや」が開店中。
    カウンターに並べられていたのは、
    まるで、
    風の様な、木の葉の様な、清流の様な、流れ星の様な、
    今の季節にぴったり寄り添う綺麗な和菓子。

    「和菓子とは日本の風土に合わせて作られたお菓子なんですよ」
    そんな話も納得するほど、
    今この瞬間に口にしたい甘さが程よく広がる。

    あぁ、食べているのでは無かった。
    読んでいるのでしたね。

    ここ「みつや」で働く人達はみな、主人公のアンちゃんを始めとして、店長も立花君も和菓子を心から愛するいい人達ばかりなので、ついついミステリー本だった、という事さえ忘れ、
    ほろっと泣ける様に優しく崩れる餡の読感を心地よく楽しんでいる自分がいた。

    この後、速攻和菓子を買いに出かけたのは言うまでもない。

  • たとえごはんをしっかり食べた後に読んでも
    世に言う「別腹」が張り切って自己主張し始めるのだけが難点だけど、
    心はほっこりと、まあるいお饅頭のように満腹にしてくれる1冊です。

    これといってやりたいことはないのだけれど
    「それならとりあえず大学に進学してみれば?」と勧める母親に、
    お父さんが毎日会社に行くところや
    お母さんがパートで働いているところを見てきてる以上、
    せめてバイトしながら「ピンとくる何か」を探した方がいい、
    と、きちんと言えるアンちゃんが、とても清々しい。
    さすが、『切れない糸』のクリーニング屋さんの
    愛すべきパート三人衆のひとり、梅本さんの娘さん♪

    飛び込むようにして勤め始めた和菓子屋さんの「みつ屋」では
    洞察力に富んだ知的な美女なのに、中身はオッサンの椿店長や
    モデル並みのルックスでそつのない接客をするのに
    実はかわいいもの大好き♪♪♪な、オトメンの立花さんと一緒に
    お客様やデパ地下の人々に纏わる小さな謎を
    和菓子への想いをふくらませながら、あたたかく解いていきます。

    『ワーキングホリデー』のハチさん便も
    柱のかげからちょこっと顔を出す風情で登場したりして
    坂木さんファンにはたまらない作品に仕上がっています。

  • 読みたいと思っていた作家さんのひとり。
    装丁がとってもかわいい♪
    デパ地下へ足を運んでみたくなったし、今までは素通りすることが多かった和菓子屋さんに行ってみたくなりました。
    あったか~い感じのお話なんだけど、日常にある不思議をミステリーと考えると、人との出会いが楽しくなってくるかも~♪
    やっぱりミステリーよね???

  • 可愛いタイトルと、美味しそうなお饅頭の表紙。
    そして中身もとっても素敵なお話しでした。

    デパ地下の和菓子屋さんで働き出した杏子ちゃん。
    高校を卒業したものの、大学に行くわけでもなく、何かやりたい事もなく。
    ふと入ったデパ地下で、急に決めたバイト先。

    和菓子屋のスタッフ、椿店長はお客様の思いをすぐ理解できて素晴らしい接客をするのだけど、ちょっとギャンブル好き。
    イケメンですらっとした立花君は最初嫌な奴だったけど、実は心は乙女という可愛らしい人。
    同じバイトの桜井さん。可愛い顔してるけど元ヤン。

    デパ地下の雰囲気も味わえるし、お客様とのやりとりも勉強になるし。

    そして何より和菓子ってやっぱり素晴らしいなって。
    洋菓子よりも地味だけど、1つ1つに意味があるし、
    日本の歴史にも関わってくる。お茶の世界にもね。
    これから、和菓子をじっくり味わいたいな~って思いました。

    面白い内容だから、また続きがあったらいいな。

  • タイトルに惹かれて本を手に取りました。
    餡子のアンと赤毛のアンをかけているんだろうな、素敵だな、と思いました。

    カバーの中のさくら色と、栞の紐の黄緑色が和菓子っぽくてかわいいです。

    中身の文章も、かわいくて素敵でした。
    普段、洋菓子に比べ、和菓子はあまり食べず、食べても大福やお饅頭、おはぎなどしか口にしていなかったので、和菓子について知らないことがたくさんありました。
    和菓子の素敵なところを、ロマンチックに優しく語っているので、とても読みやすかったです。
    和菓子の味も細かく豊かに語られているので、思わず食べたくなりました。

    ぽっちゃり(デブ?←)な私は、同じくぽっちゃりな主人公に思わず共感してしまいました(笑)
    主人公は私よりはるかにかわいいですが。
    他の登場人物も特徴的で愛嬌があって面白い人たちです。
    こんな職場で働いてみたいなあ。

    人が殺されるようなミステリーではなく、どれも最後は和菓子を食べたあとのようなほっこりとした気持ちになります。
    タイトルや装丁を裏切らない、かわいらしい内容です。
    この本に出会えて良かったです。

  • 登場人物のキャラクターが個性豊かで、おもしろかった。
    和菓子の名前の由来とか奥が深くて、無性に和菓子が食べたくなる。
    坂木さんの本は初めて読んだが 他の作品も読みたくなった。

  • デパ地下の和菓子屋さんで働くことのなった杏子と、その和菓子屋さんの日常系ミステリー。

    著者のテッパンかなと思える話の展開に、安心して読みました。
    登場人物は、相変わらずみんないい人ばかり。
    主人公に関わる、もしかしたら恋愛対象になるかも?な相手がイケメン設定なのは、シンデレラティ―スを思い出しました。
    切れない糸の新井クリーンング店のパートのおばちゃん松竹梅の梅本さんの娘ちゃんがアンちゃんだったというつながり、デパートに出入りしている宅配業者にハチさん便がいるというサプライズ。どれも、著者の本を読んできた私には、嬉しかったです。

    和菓子の名前は、どれも新鮮で、都度ネットで画像を調べながら読みました。

  • ほっこり。
    この言葉がぴったりくる物語。

    どの登場人物も魅力的。
    主人公のアンちゃんの心の声も◎

    和菓子がとっても食べたくなる。
    今すぐにでも和菓子屋さんに走って、
    和菓子のひとつひとつの意味を聞いて、
    味わいたいと思った。


    (図書館)

  • 和菓子に関する豆知識が本当に面白い。和のものの奥深さいいな。上生菓子を買いに、デパートに行きたい気分。熱い緑茶と、季節のお菓子。そこにはたくさんのストーリー。訪れるお客様とのやりとりが謎解きみたいで楽しい。続編でないかなぁ。

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和菓子のアンの作品紹介

やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。あなたも、しぶ〜い日本茶と一緒にいかがですか。

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