和菓子のアン

著者 :
  • 光文社
3.92
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本棚登録 : 3512
感想 : 746
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927066

作品紹介・あらすじ

やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。あなたも、しぶ〜い日本茶と一緒にいかがですか。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー、だそうです

    と言っても、どれも和菓子に関連した可愛らしい謎解き
    文章もポップで読みやすい

    元々モチーフとして和菓子、特に上生菓子が大好き
    由来とか名前とか込められた意味とか見た目とか、どこをとっても綺麗可愛い食べ物だと思う

    作中で主人公が、デパートって楽しい、って言ってるんだけど
    デパ地下菓子店舗ってこんな感じなんだ、という面でも面白く、謎解きもかねるお客様に寄り添った接客シーンもよかった

    和菓子の知識とか、ぽちゃでいじられキャラな思春期の主人公とか、バイトの心得とか、中高生にオススメしたくなる本

    続編があるようなので、続けて読んでみようと思います

    栞も薄い抹茶色で、裏表紙の焼き印の入ったお饅頭のデザインがこれまたかわいい
    (図書本)

  • 和菓子×ミステリー。
    図書館で見かけて、10年以上振りに再読。

    人が死んだりすることなく、終始ほのぼのとした雰囲気で物語は進み、心温まるミステリーでした。

    年をとったせいか、初読時と比べて、物語が芯に響く場面が多かったです。
    特に、主人公が、和菓子職人からヘッドハンティングされた時に言われた一言。

    「知識なんざ、あとからどうにでもなる。でも愛嬌と説得力は勉強して身につくもんじゃないからな。」

    多分どの職業にも言えるのではないでしょうか。知識はあとでどうにでもなるけど、人間性はどうにもなりません。

    和菓子の面白さを知りました。
    名前、デザイン、味、由来等和菓子は奥深いですね。

    続編があるのを知ったので、早く読みたいです。

  • 和菓子は短歌に通じる
    といいます。

    最小限の素材と装飾で
    情景や風情を表わす。

    たしかに通じてますね。

    また、イメージと言葉
    あそびの世界でもある
    んですね。

    腹切りや半殺しなんて
    物騒な専門用語も(汗

    アンちゃんの言う通り、
    源氏物語の登場人物と
    同じものを、

    現在も食べられるのは
    考えてみればなかなか
    すごいこと!

    和菓子の世界を未来へ
    継いでいくことに、

    専ら食す事で美味しく
    貢献していきたいです♪

  • 和菓子食べた〜い(*´∇`*)

    デパ地下に和菓子…大好きです♪
    物産展も好きだけど♪

    デパ地下の裏事情に和菓子の奥深さ
    「みつ屋」のメンバーのキャラ
    主人公のアンちゃん
    読んでるうちにどんどん好きになってくる。
    そしてもっと知りたくなる。

    小腹もどんどんすいてくる( ̄▽ ̄)

    ヤバいシリーズですね笑
    ポッチャリがデップリになりそうです…


    • ひまわりめろんさん
      どうやら無事社会復帰できそうだよ
      ありがとう美魔女パワー(なんのお礼やねん)
      どうやら無事社会復帰できそうだよ
      ありがとう美魔女パワー(なんのお礼やねん)
      2023/01/24
    • 1Q84O1さん
      みんみんさん

      ははぁぁぁ〜m(__)m
      美魔女みんみん様大変失礼を申し上げました!

      さすが世界三大美女のひとりですね
      クレオパトラ、楊貴...
      みんみんさん

      ははぁぁぁ〜m(__)m
      美魔女みんみん様大変失礼を申し上げました!

      さすが世界三大美女のひとりですね
      クレオパトラ、楊貴妃、小野小町、みんみん

      あれっ!?

      四人いる!?

      偽物は誰だぁ〜w
      2023/01/24
    • 1Q84O1さん
      ひまわり師匠

      恐るべし美魔女パワー!ヮ(゚д゚)ォ!
      とにかく復帰良かったです!
      まだまだ無理しないでくださいね〜
      ひまわり師匠

      恐るべし美魔女パワー!ヮ(゚д゚)ォ!
      とにかく復帰良かったです!
      まだまだ無理しないでくださいね〜
      2023/01/24
  • 主人公は梅本杏子…進路が定まらないまま高校を卒業したものの、このままではまずい!と、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」でアルバイトをすることになった…。個性豊かな店長や同僚と、四季折々の和菓子を求めて買い求めるお客さん、何よりも和菓子の魅力にハマり込む…。そんな杏子は、あんこの「アンちゃん」と親しまれるようになって…。

    前に、森下典子先生の「日日之好日」を読んでいたことので、作中で触れられるお茶の予備知識にもなりました。それに、この作品の文章、スゴく読みやすいっ!!アンちゃんを含めた登場人物が、みんな魅力的で、好きになりました。特に、アンちゃんに共感できるっ!!和菓子も食べたくなりましたねぇ…今の季節なら何だろ??福寿草??そんなことを思いながら…読み進めるとともにアンちゃんが成長していくのも自分のことのように嬉しくなったり…続編も楽しみです(^^)

    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます(^^)
      ヒボさんのこの作品のレビューのコメント欄に
      お邪魔しようと思ってましたが、
      来てもらえて嬉しいで...
      ヒボさん、おはようございます(^^)
      ヒボさんのこの作品のレビューのコメント欄に
      お邪魔しようと思ってましたが、
      来てもらえて嬉しいです♪

      この作品もいいですよねぇ~!
      登場するキャラみんな、結構いい感じだし
      アンちゃんにも共感できますよね。
      そして、和菓子が無性に食べたくなる~(#^.^#)
      続編もぜひ楽しんでくださいね!!
      2023/09/05
    • ヒボさん
      得意の積読本だったんですが、かなさんのレビュー見てこれは読まないとって思い手にしました♪
      得意の積読本だったんですが、かなさんのレビュー見てこれは読まないとって思い手にしました♪
      2023/09/05
    • かなさん
      ヒボさん、こんにちは!
      私も積読得意ですっ(*^▽^*)

      この作品、最近文庫本が出たんですね。
      かわいい、和菓子の栞、ご自由にお取...
      ヒボさん、こんにちは!
      私も積読得意ですっ(*^▽^*)

      この作品、最近文庫本が出たんですね。
      かわいい、和菓子の栞、ご自由にお取りください状態でした。
      ちょっと惹かれちゃいましたね♪
      2023/09/05
  • 前々から気になっていたシリーズ。
    評判通り、読んでいてとてもほっこりした。

    百貨店の地下売り場にある和菓子屋『みつ屋』で売り子のバイトをしている梅本杏子(通称アンちゃん)の物語。
    見た目は上品なのに中身はおっさんの椿店長に、見た目はモデル並にカッコいいのに中身は乙女な立花くん、しっかり者の元ヤン・桜井さん。バラエティに富んでいる同僚たちはみないい人で、職場の雰囲気もとてもいい。その上売ってる和菓子も美味しそうで…。アンちゃんはほんと恵まれていて羨ましい。
    まあそれも、アンちゃん自身がとてもいい子だからだね、きっと。
    手のひらに乗る位に小さな和菓子は、日本の歴史や風土、四季を表す小宇宙。和菓子の持つ奥深さに改めて感心させられた。
    今は男性よりも和菓子に恋するアンちゃん。私もアンちゃんのぷにぷにほっぺをむにっとしたい。
    シリーズの続編もいつかきっと読む。

  • 和菓子たべたい。最近食べてないので。

  • 和菓子の奥深さを知ることができる本。
    アンちゃんと立花さんのやり取りがホッコリ。
    和菓子が無性に食べたくなりました。

  • 一面に、置かれたお饅頭。
    初めは、卵?と思っていたが、よく見ると…。


    身長が低く、丸い体型とふっくらほっぺ、という可愛らしい容姿の主人公・梅本杏子(きょうこ)
    杏子が、高卒と同時に、「このままじゃニートになってしまう!」ということで働きだしたのはデパートの地下にある和菓子屋さん。

    そこにいたのは、元ヤンキーや、イケメンと思いきや乙女チックな人、
    店長は株好きの個性豊かな人たち。

    和菓子についても詳しく書いてあり、ミステリーと言うよりも「ほんわか」していて良かったです。

    • まろんさん
      この表紙を、最初に「卵?」と思ったという紫苑さんがあまりに可愛らしくて
      なんだかきゅん♪としてしまいました(笑)

      そんな紫苑さんと同じくら...
      この表紙を、最初に「卵?」と思ったという紫苑さんがあまりに可愛らしくて
      なんだかきゅん♪としてしまいました(笑)

      そんな紫苑さんと同じくらい杏子ちゃんが可愛らしく
      見た目とのギャップがあまりに激しい店長たちが楽しくてたまらない
      大好きな本です(*'-')フフ♪
      2013/01/16
    • しをん。さん
      いやいや、このような素敵な物語を「卵」と間違えるのは、恥ずかしい限りです**(/▽/)**

      確かに、杏子ちゃんが可愛らしくて…。

      皆さん...
      いやいや、このような素敵な物語を「卵」と間違えるのは、恥ずかしい限りです**(/▽/)**

      確かに、杏子ちゃんが可愛らしくて…。

      皆さんのレビューをみても、「誰かに薦めたくなる本」と書かれていて、読み終わった後になるほど!と感じてしまいました。
      2013/01/16
  • 学生時代に読んでいてとても大好きだった作品で
    久しぶりに再読してみた。

     主人公の杏子がとても美味しそうに和菓子などを食べる描写や意外と冷静に物事を対処する姿が好き。他にもみつ屋で働く人たちは個性豊かで読んでいてとてもクスッと笑ってしまった。
     
     季節ごとの和菓子の描写が繊細で読んでいて和菓子屋さんに行きたくなる作品。
    あと、和菓子に関わる専門用語なども知れるので
    読んでいて1つ賢くなった気持ちにもなれる。

    改めて再読してみてとても温かみがある作品だなと感じました。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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