群衆リドル Yの悲劇’93

著者 :
  • 光文社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927400

感想・レビュー・書評

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  • 密室、雪山、見立て、童謡、そして探偵、読者への挑戦状。
    本格のガジェットを弾丸のようにブチ込みながらそれを本格ミステリから一歩も二歩も離れたところに当ててくる。ある意味すごい。

    地の文が気持ち悪くて、ちょっと読むのに苦労した。あと、「と、あたし。」なんていう語り手は基本的に嫌いだ。
    しかしこの気持ち悪さ、落ち着かなさがもしかしたら群衆を惹きつけるのかもしれない。

    どうしてイエ先輩はユカと付き合ってるの?

    とりあえず、どんな感想も放置して、
    「うげらぽん」…

  • なかなかにいい感じですね。
    謎めいた洋館。そこにたどり着く橋は落とされ。そして大雪。雪の上には被害者の足跡しかない殺人。マザーグースの歌とともに次々に殺害され。そして「読者への挑戦状」。
    いいですね。なんか言い方はアレですが、ほっとしますw

    ただ雰囲気とかは悪くないんですが、内容が微妙に追いついてないように思いました。特に気に入らないのは探偵役かな。女性作家がエキセントリックな性格の探偵役を書くとどうもこんな感じで「単なる嫌味な奴」にしか思えない人になってしまうことがよくある気がするんですよね。
    御手洗某に代表されるような「奇人だけど憎めない」というさじ加減が難しいんだろうとは思いますけども。
    文章も軽い青春もののようなやりとりでありながら途端に重苦しくなったりとどうにも尻の座りが悪い・・・
    トリックもそれほどパッとしない感があったしなあ・・・Yってそれかよ?!みたいなのもあったし・・・
    雰囲気は気に入っただけに残念。

  • ■前半部分は「お、これは面白いかも...」って思っていたんだけど、読み進めて行くうちに徐々にご都合主義が...(笑) おまけにトリックの謎解きが調教された猿だったとは...(絶句)

    ■人が通れないダクト...って時点でリモコンか小動物って考えたけど、さすがに動物はあり得ないよなぁ...なーんてことを思っていただけにかなりガッカリ。「Yの悲劇」というテーマの大きさに翻弄されたか?(^^;

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    浪人中の「元女子高生」渡辺夕佳のもとにとどいた“夢路邸”内覧パーティの誘い。恋人の東京帝大生・イエ先輩こと八重州家康と連れだって訪れたそこには、個性的でいわくありげな招待客たちが集っていた。雪の山荘。謎めいた招待状。クローズドサークル。犯行予告。ダイイング・メッセイジ。密室。生首。鬼面。あやつり。見立て。マザー・グース。そしてもちろん、名探偵。本格ミステリのあらゆるガジェットを駆使した、おそるべき傑作。

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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