大絵画展

著者 :
  • 光文社
3.11
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本棚登録 : 134
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927462

感想・レビュー・書評

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  • フェルメールの憂鬱の人か。バブル期の日本の美術品購入と、大昭和製紙の齊藤了英による「ガシェ氏の肖像」の購入とその後の謎の経緯でサザビーズで売却された謎の経緯を埋めるような作品。
    色々盛り込んでるし楽しめはするけど、これも同じく浅い荒い。

    小堀遠州が2百年前って何だ?

  • 絵画会の裏側みたいな話は専門性があって興味深かった。全体像が見えてからがちょっと長いのが難点。読みやすい文体だったので、最後まで読めたという感じ。凄く面白いわけではないけれど、面白くないわけでもないという微妙な感じ。

  • 【最終レビュー】

    文庫本有。再貸出・図書館貸出。

    昨年、紀伊國屋書店・文庫新刊本本棚にて見つけたのがキッカケ。

    特に後半、本格的に実在する画家名や作品の数々が登場してきたので、その辺りから以降、釘付けになりながら、ドンドンアートを取り巻く雰囲気が漂ってきたので、スリリングかつ楽しめました。

    トリックだったり、巧妙なカラクリを上手く絡めてました。

    ただ、前半の展開が、取っつきにくく、やや疑問かつ理解し難いところがあったりと、その点で惜しいなという感じだったので

    ☆は3つとしました。

    ラストに書いてあるのは、後半部分で出てきた、先月、実際に美術館で体感したことをなぞらえてるかのような、確かに自分の中でも頷ける内容だったので、そのメッセージの一部を引用しながら、レビューを終えます…

    《『現実だけ』が『人』を『大人にする』》

    《絵画は『進化の物証』(略)―時代のある『瞬間の事実』―》

  • 面白かった やや雑かな

  •  なんだか少し難しかったかも…。お金の動きとか、絵画のこととか、ややこしくて分かりにくかったので、ぐいっとのめりこめませんでした。詐欺をしている人たちも、どの人も最後まで憎みきれなくて、大ボスという一番の悪者がピンチになった時まで「あぁ…危ない…」と思ってしまいました。本当だったらスッとする場面なのに(笑)

  • ギャラリーファイク読みたくなった

  • 非常に出来の良いコンゲーム。あっと驚くというほどでもないが、楽しかった。ただ、最後の説明部分が少し余分なのと、登場人物に例えばロバート・レッドフォードのような魅力がなかったのが残念だ。

  • おもしろかったけれど、あまり私の好みではなかった。話が入り組んでいて、登場人物も多いので、もしこれからこの本を読む人がいたら、名前だけでもメモを取りながら読んだ方がいいかもしれない。

    私が絵画的な方面に明るければ、もっと楽しめたかも?

  • ロンドンのあるオークションで破格の値で競り落とされた『医師ガシェの肖像』。その日から誰もその消息について知るものはいなかった。十数年後、新聞に大絵画展の広告が載る中、金に纏わる出来事で、いっけん関係を持たなかった人たちの境遇が、わずかな点だったものが線となって結びついていく。ガシュの画(え)はどこにいったのか。表立って皆の前に現れるのか。__『大絵画展』のタイトルだけを汲み取ると、画にまつわる話だけに終わるのかと思うが、画とは相反して綺麗とは言いがたい人間模様がしっかりと書かれてあり惹きつけられる。あえてマイナス点を挙げるとすれば唯一、絵画の薀蓄が多い点で個人的に全部網羅できなかった。

  • 20110509
    半ばくらいまでは面白かったが、謎解きは間延びした印象

著者プロフィール

愛媛県生まれ。銀行勤務の後、学習塾を経営。デビュー作『神の手』が、電子書籍で異例の大ヒットを記録して話題となる。2011年、『大絵画展』(光文社)で、第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。

「2023年 『最後の記憶 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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