海路 (テーマ競作小説「死様」)

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著者 : 藤岡陽子
  • 光文社 (2011年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927639

海路 (テーマ競作小説「死様」)の感想・レビュー・書評

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  • 前作“いつまでも白い羽根”を読んで感じたものがやっぱりまたこの本にもありました。
    静かな短い物語、(ちょっと疲れた感じの)です。人生って短いな、長いな、・・・、などと思ったことがある人にしかわからないかもしれない、この感じ。藤岡陽子さんの文体や言葉が好みです。たぶん人生観に共感している。明るく爽快、ではないけれど私は好きです。

  • 大切なものを持たぬまま死んでいくこと。自分のやるべきことをやりぬいて死んでいくこと。自分はどんなものを見ながら生き死んでいきたいんだろう。短い作品だけど考えさせられることが多かった。

  • 2017/9/4
    今までとは違って、薄めの本で、字も大きく?と不思議な気になってましたが、やっぱりいつもの藤岡さんでした。
    初老の医師と看護師の慎ましいやり取り
    年齢が
    30程離れているとはいえ、慕っていけば2人で暮らしていけるだろうと思われるが、男性は彼女に別の道を勧める。それも、思いやりなんだろうな
    懐の深さを感じる。

  • 老医師、月島先生の心境はある年齢以上であれば、より深く理解できそう。1人で生きていくのは寂しい。どんな感じだろう。仕事、運転免許、人生の引き際を考えさせられます。どのように生きていくかで、どのように死ぬかが地続きなのだとしたら、真剣に生きないと・・・と思う。

  • 2016.5.20

  • ★3.5

    ー死様ー

    一人で過ごす寂しさを感じながらも、月島診療所という個人病院で、
    看護師として懸命に働く43歳の志木。
    月島は70過ぎの医師で、15年前に離婚し、診療所の二階で一人で暮らしている。
    ひと月程前、突然診療所を閉めると聞かされた。
    予め告げられていたの閉院の前に、突然月島先生はいなくなった。
    志木は、先生が何処に行ったか手掛かりを探し、
    沖縄の離島でやっと再会できた…。

    死様をテーマにした6人の競作の内の1つの作品。
    頁数137で文字のとっても大きな本。
    一時間…あっという間に読み終えた。
    藤岡さんの文章が心地よく大好きです。
    醸し出す雰囲気、行間の空気感大好きです。
    老医師の言葉や志木の言葉ラストのシーンがじんわり染みわたった。
    生きて行くことと死にゆく事の厳しさが胸に刺さりました。
    「大切なものが何もないまま死んでいくことが怖いんですよ」
    老医師の言葉です…しっかり生きていかなきゃって思った。
    少し私には読むのが早かったかなぁ…(*T^T)

  • 医院に16年間勤めてきた43歳の看護師と70台の老医師が、それぞれの寂しさを胸にやり取りを交わす。しかし、二人の生きる道は重なることはなく、お互いを思いやりつつ離れていく。そんな切ない物語。
    構成としては、川上弘美の「先生の鞄」を思い出すが、本書の月島医師の方が強さと弱さの両方を持っていて、短編ながら印象深い。本書は、「死様」というテーマでの競作の一冊らしいが、藤岡陽子らしい繊細な小説に仕上がっている。

  • 老医師の晩年の人生の過ごし方

  • 活字の大きさが、大きくて、凄く読みやすかった。
    大人の人生観の選択が、書かれている。
    何度も挫折がありながら、精一杯仕事をした老医師。
    離婚もして、子供にも会えない今の自分の最後を、何処で迎えたらいいのか?
    医師から閉院と聞かされた43歳の看護師は、閉院の前日に失踪した老医師を探す旅に出かける。
    彼女もまた、自分が30年後、自分の傍に誰かが居てくれるだろうか?と、考える。

    結論も何も書かれていないし、又この題名の『海路』は、本題と、どうつながるのか?と、読者に考えさせるようにしている本である。

  • 静かな作品です

    「死様」という競作のテーマで書かれた作品の一つです。
    70才を過ぎた孤独な開業医とその診療所に勤務する40才を過ぎた孤独な看護師
    二人の静かなやり取りの中から、孤独、年をとるということ、死について考えさせられます

    重いテーマですが、作者はあまり深く掘り下げず、その分読み手に任されているので読みやすいです

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海路 (テーマ競作小説「死様」)の作品紹介

独りで過ごす寂しさを感じながらも、診療所で懸命に働く43歳の看護師。ある日突然、老医師が閉院すると言い出した。そして、その日を前に失踪した。唯一の居場所を失った彼女は、先生を捜す旅に出る…。

海路 (テーマ競作小説「死様」)はこんな本です

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