ひやかし

著者 :
  • 光文社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927660

作品紹介・あらすじ

高い評価を得た「素見」をはじめ、江戸時代を通じて存在した御免色里・吉原に繰り広げられた五つの物語を収録。第2回小説宝石新人賞受賞作収録。

感想・レビュー・書評

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  • 吉原物の短編5作どれも短いながら良い。

    女郎達の境遇はさまざまだが、腹を括った女の潔い生き様が胸を打つ。

    表題作「素見」ひやかし
    張り店で客を引く「白妙」を籬の外からただ見つめる浪人…その真意とは。
    内容といい、ラストの白妙のセリフにグッとくる。

    最高の短編「夜明」
    これが良かった〜。゚(゚´Д`゚)゚。
    しの梅が好いた男に胸の内を吐き出すセリフ…
    これがまた格好良いのです。

    中島要さん色々読んでるけど、この作品は話の締めがどれも素晴らしく粋です。

  • 吉原もの、短編小説。
    最初の「素見」とラストの短編がいい。
    ラストの「夜明」は、特に気に入って3度くらい読み返しました。この短編が読みたくて、また図書館で借りて読んでしまうかもしれない(苦笑。
    他の吉原ものとは一線を画すくらい良かった。
    中島氏の本を読むのは初めてだけど、また他のも読んでみたいなぁ。

  • 短編なのに読後の満足感がある。 素見(ひやかし)と色男が特に良かった。 お約束どおりもあるが、どれも結末がうまいと思う。

  • 吉原。

  • 著者初の短篇集だという。小説宝石新人賞受賞作「素見」を含む吉原女郎をテーマにした短編5編が収められている。
    女郎たちのしたたかさ、矜持、母心、魔性、一途さが語られて読み応えあった。女郎の心意気を描いて前向きな作品ばかりで読後感もすがすがしい。

  • 吉原が舞台。
    あまりおもしろくないなと思って読み進めていたが、最後でぐっと来た。



  • 吉原の中、女たちの短編集。

  • 吉原で生きるしかない妓たちの逞しさ描いている。読みやすく、歌い流れるような文章に中島要さんのセンスの良さが窺える。

  • 【第2階小説宝石新人賞】受賞作品。

    吉原の妓が関わる短編集。
    読みやすい、時代物でした。

    切なくて、やるせない。
    各短編の随所にちりばめられた、気持ち。

    憎しみ、恋慕、希望、裏切りなど。
    彼女達にとって、惚れるは地獄。

    27になり年季明けして、幸せになれた人はどれだけいるのだろう。

  • 郭はきょうも、女達であふれている。

    吉原が舞台の短編集。
    雰囲気がけっこう好きかも。

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著者プロフィール

早稲田大学教育学部(講談社文庫初期の傑作『古典落語』を編んだ興津要のゼミ)卒業。横浜在住。2007年、第2回小説NON短編時代小説賞で「寝姿指南」が最終候補になり、08年、「素見」で小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』と、受賞作を含む短編集『ひやかし』が好評を集める。祥伝社文庫既刊に『江戸の茶碗』『酒が仇と思えども』。著書に「着物始末暦」「大江戸少女カゲキ団」シリーズ、『うき世櫛』『御徒の女』『神奈川宿 雷屋』などがある。

「2022年 『吉原と外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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