一匹羊

著者 :
  • 光文社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927820

感想・レビュー・書評

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  • 「後悔の連続だ。やがていつか、満足できるときが訪れるかもしれない。だけどそれがいつなのかはわからない。こない可能性だってある。それでもやるのが仕事だ」(258ページ)

    さまざまな迷いや後悔を重ねながら、日々を生きていく人たち。
    そんな中でも、少しばかりの光と、少しばかりの温かさが訪れる短編集。

  • 縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いていた。そこに、職場体験に中学生がやって来る。年下の同僚とともに、中学生の面倒を見るはめになった大神。そこで、ある問題が生じて―(「一匹羊」)。OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦…相手にされなくても。変人に思われても。一歩踏み出すと、素敵な自分が見つかるかもしれない、それぞれの「明日が少し元気になれる」物語。表題作ほか、7編を収録

  • どこがどうってわけでもないけど
    あたしにはしっくり来なかったかな。
    あまり好きではない。

  • なんか微妙な短編集だった。山本さんだから期待して読んだけどいまいち面白くなかった。いつものスピード感がなくてあっさりしすぎ……強いていえば、「夜中に柴葉漬」は親子の絆が感じられていいなってくらい。

  • 小説宝石」に掲載されてきた読み切り7編に、書き下ろし1編を加えた短編集。いずれも小市民的風景をテーマとする作品で、あまり豊かな幸せさを感じ取れないこの時代を映し出すような中味だ。これまでのお仕事系小説とはあきらかに異なるタッチ。

    OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦などなどを主人公に、全力投球で書き下ろしたものというよりは、肩の力を抜いた(いや脱力系?)書きっぷり。まあ、読んでも読まなくても、どうということはないのだが、、、

    最後に収録されているタイトル作は、若かりし頃の勢いを失って事なかれ主義に陥っている主人公になぜか納得。一匹狼が羊のように大人しくなることって、文字どおり大人になるからなんだなあ。

  • 山本幸久の連作ですが…1話1話が薄い。

    内容もですが、サラッと読めるんですが…。

    ヘビーな物を読みたくないときならアリでしょうか?

著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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