- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928087
感想・レビュー・書評
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凶悪犯矢島のすさまじいまでの殺害描写。ただ、矢島が行方不明になったあたりから、なぜか別の予感が・・・・?
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気味が悪い。
引き込まれるほどに、嫌な感じでゾワゾワします。心理サスペンスと言うジャンルになるんだと思います。
日本ミステリー文学大賞新人賞 受賞作
隣の家の家族が何か変だと気になって・・・
実は成りすましで・・・
小説として面白いんですが、現実にあるだろうと想像すると怖い。
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じわじわくるイヤな怖さ。犯人の狡猾さ、残虐さにうわー、うわー、と思っているとラストでえ?(野上と矢島の最後が特に)となります。主人公の使えなさにもイライラしっぱなし。いきなり10年も経ってしまうのもすごい。読み終わった後のすっきりしない感じも含めて、タイトル通り。気になるところもあるけど、新人賞でこれはすごいと思います。
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意外と面白かった。
成りすまし連続殺人鬼の話。
映画化されるので読んでみました。
まず、人がいっぱい死ぬし、テンポがいいので全く飽きずに最後まで読めました。
都合が良すぎる点はありますが、なかなかの秀作ではないかと思いますよ。
結構オススメです。 -
映画版も機会があれば見たい
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数日前に他の本のレビューに似たような感想を書いばかりだったんだけど・・・。どうして善雄みたいな狂人が世の中にのさばっているんだろう。「悪の天才」のために世界が回っているんじゃないかと思えることも。周りの人を犠牲にして、のうのうと生きていて、自分だけラク・トクできるように仕組んでいく頭の良さが腹立たしい。貧乏くじを引くのはいつも普通の人々。
良い人を装って近づいて来て、他人の家族を分断させて支配下において、いつの間にか、その家族に「なりすまし」・・・。本当にありそうだから気持ちが悪い。でも実際、ご近所さんの家族全員をちゃんとわかるかと言われると自信がない。子供の頃の息子さんや娘さんの顔は知っているけど、大人になったら雰囲気変わって別人のようになってることもあるし。まさか「顔変わった?整形した?」なんて聞けないし。その人がその家に出入りしていれば「あぁそうなんだ」と思ってしまうだろうな。 -
高倉は犯罪学を教える大学教授だが、近所の西野宅に不信を抱く.同級生の野上刑事からの依頼もあり調査するが、中学生の西野澪と父親の昭雄の関係に疑問を持つ.野上は日野市で発生した事件を再調査しているが、住宅の位置関係が高倉の付近と似ているとの感想を漏らす.西野昭雄が別人の可能性が出てきて、野上の元妻河合園子が登場.彼女は高倉の同級生.野上の焼死体が高倉の近所で発見され、混沌とした人間模様が展開する.最終章での園子の告白が事件の全貌を明らかにするが、一転二転の展開を楽しめた.