トラップ・ハウス

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 423
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928254

作品紹介・あらすじ

大学卒業を間近に控えた本橋大和は、級友たちと車2台に分乗し、郊外のキャンプ場に出かけた。先乗りしたはずの幹事の姿は見えないが、チェックイン済みのトレーラーハウスに向かう。見慣れない宿泊施設に興奮した九人全員が中に入って、そのドアが閉まったとき、復讐劇の幕が開いた-。はたして彼らは、生きてここから出られるのか!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 途中までは面白かったんだけどなあ。謎解きが尻つぼみ。てっきり広瀬が誰かと組んでいて、実は死んでないパターンだと思っていたのに。
    トイレのことを最初に心配しているのに、その後全く、そういった描写がないし、古木が帰ってこないことも、もっと早く気づくだろう?それに他の方のレビューでも書かれているが、そこは先にチェックするだろう。
    ただトラップは非常にネチネチしていて、これをやられたら、凄く凄くストレスが溜まるだろうなあ。犯人が復讐をしたくなる気持ちは分かるけれど、それでも、やり過ぎ感は否めない。なんの関係もない人を死なせて、平常心を保てる物なのか?
    しかも、最後は他人の車で犯人は突っ込んでいくし。

    面白いものもたくさんある石持作品だが、今回はちょっと最後失速、な感じがした。

  • 石持さんらしい作品。いや、本当に
    色んな部分で石持作品だなぁ...と。
    つまり...質のいい微妙な感じw。
    脱出ものではなく、クローズ環境における
    論理の積み重ねによるフーダニットかつ、
    ホワイダニットものです。

    大学卒業を控えた男女仲良し10人での
    卒業旅行は、山奥に設置された
    トレイラー・ハウスでの宿泊。到着するも
    発起人の姿が見えず、彼等9人は犯人の
    仕掛けた罠にハマり、脱出できない密室に
    とじ込まれる。誰が何の為に??

    というストーリーですが話が展開し出すと
    割といつもの如くです。基本的に仕掛けられた
    トラップは...画鋲w。なんかテロリストシリーズの
    ような小さな嫌がらせです。でも、この仕掛けと
    タイミングは悪意に満ちていて、実は結構怖い。

    その真相は...正直相変わらずの動機...感が否めなくて
    ある程度分かってしまう事。更にはその動機と
    犯行のバランスの悪さはいつも通り。
    質のいい微妙な作品たる所以...かしら?

  • 宿(トレーラー・ハウス)に着いたら冷蔵庫開けるよな~、水もないんだし。

  • トラップつくるの大変そうなんですけど・・・

    現実味がない。残念。

  • この作者得意のクローズドサークルもの。ツッコミどころ満載ですが、仕掛けが書きたくて動機後付けなのがどうも本末転倒な感が否めない。

  • 面白かったーー!
    罠が小学生かな?ってくらいちまちましてるけど、怖い

  • 大学卒業を間近に控えた本橋大和は、級友たちと車2台に分乗し、郊外のキャンプ場に出かけた。
    先乗りしたはずの幹事の姿は見えないが、チェックイン済みのトレーラーハウスに向かう。
    見慣れない宿泊施設に興奮した九人全員が中に入って、そのドアが閉まったとき、復讐劇の幕が開いた―。
    はたして彼らは、生きてここから出られるのか!?―。
    (アマゾンより引用)

    前読んだ本と動機が似てる。
    面白くないことはないんだけど、謎解きパターンも似てんのが惜しいなぁ

  • ほんの数週間前に読んだばかりの岡嶋二人の「そして扉が閉ざされた」がやはりすぐに頭に浮かびました。こちらの方がパニック色が強いでしょうか。次々に襲い掛かってくるトラップには無理があると思えるものもありました。(特にアレは私なら最初に開ける。)手紙によって推理が展開されていくのは楽しみましたが、さすがにどちらがどちらだったかの前提が逆だったとは思わずびっくりしました。あっさりで突っ込みどころも多いですがこれはこれで楽しかったです。読み終わって表紙を見たら…痛い!

  • 同期旅行に出かけた男女9人。
    楽しく過ごすはずのトレーラーハウスに
    閉じこめられドアも、窓も、開けられない。
    混乱のなか、1人が命を落とし
    悪意に満ちたメッセージが見つかる…
    この罠を仕掛けたのは、いったい誰なのか?

    クローズドサークルもの好きなのですが
    仕掛けられている罠がチマチマチマチマ
    ねちっこいんですよね…
    死なないけど痛いだろうなぁ…みたいな
    嫌がらせが多くて
    「これ、準備するの大変だっただろうなぁ…」
    と的外れなことを考えてしまいました。
    そんな罠を用意する犯人の動機も今ひとつ
    納得できなくてサクッと読み終わりました。

  • 最後の展開が急激で、話についていくのにちょっと戸惑った。こういうクローズド空間なミステリ好きだけどね。もう少し長編でも良かったのかなぁ。登場人物多くて、あまりキャラが把握できてなかったことが戸惑った原因かも?

    正直のところ犯人1人で、このようなトレーラーハウスの仕掛けを作ることができるのだろうかと思ってしまった…

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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