笑う娘道成寺 女子大生桜川東子の推理

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著者 : 鯨統一郎
  • 光文社 (2012年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928261

笑う娘道成寺 女子大生桜川東子の推理の感想・レビュー・書評

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  • 毎週バーに集まる客とマスターの中年3人、ヤクドシトリオ。
    昔のネタに盛り上がり、そう云えばと最近の不思議な事件が話題になり、女子大学院生、東子さんの名推理というシリーズ。
    日本酒バーだったはずが、ワインになり、本作は焼酎バーに。話題も今回は銀幕のスターってチョッと古い。以前の作では中3トリオ辺りからのアイドル論が話題だったから、オジサン3人は50代半ばと思っていたのだが。
    前は3人が互いにボケ、話が繋がっているような噛みあわないような面白さがあったが、本作はマスター一人で支離滅裂で頓珍漢さを発揮していて、やや空回り気味。
    ショーモ無い会話が半分だし、ミステリは後半のみ。それも歌舞伎に絡めての推理だから、本格であるわけがない。むしろ、歌舞伎の台本に対する疑問、推理の方に重きがある。
    でも、それなりに楽しんで読み終えた。まだ、続くかな。

  •  鯨統一郎さんの作品は、謎解きはおもしろいんだけれど、キャラとか文章の書き方が、何となく好みではなくて。
     推理がこじ付けがましいというより、キャラがわざとらしいのが気になって、何かダメです。

     桜川東子さんのシリーズもそんな感じなんですが、実際に起きた未解決事件について、童話とかおとぎ話とかに重ね合せて話をしながら、東子さんがその童話とかの新解釈を披露し、さらには未解決事件のほうも真相を解き明かす、て設定は好きです。

     というか、同じような設定の別作者さんの本を、最近読みましたけどね。流行りなのかな。
     実際の事件と童話とかが、そんなに都合よく同じような展開するかよ、て突っ込んだら負けのヤツですかね。

     それはともかく。
     シリーズ4作目は、なぞらえるのは歌舞伎です。
     歌舞伎はそんなに詳しくないけど、興味はあるから楽しく読めました。

     ただ、各章の出だしが、古い映画やドラマ、当時の俳優さんたちの話題で盛り上がってるシーンなんだけど、あれ、本編と全然関係ないよね?
     最初は読んでたけど、関係ないことに気付いて、途中から飛ばした。

     あと、マスターのどうでもいい割り込みの台詞に、語り部が心の声で突っ込みを入れるのは、文字数稼ぎかな、て思っちゃう。
     マスターも鬱陶しいけど、語り部の心の声もうるさい。

     それにしても、山内さんの存在感、ちょっと薄くないですか?
     私、シリーズ2, 3作目を読んでないんだけど、1作目と比べて、みんなキャラ変わったよね?
     そんな中で山内さん、キャラが薄くなってる…。

  • 歌舞伎作品をモチーフとした奇怪な殺人事件を描いた短編集。

    視点はヤクドシトリオ(おっさん3人組)のひとり、探偵の工藤ちゃん。
    ボケ担当の2人のツッコミ役(ほとんど心の内で突っ込んでることが多いですが…)でもあります。

    探偵役は美人女子大生の東子(はるこ)さん。
    彼女の名推理と、歌舞伎作品を一風変わった視点で見たその別解釈が見どころ。

    歌舞伎オタのお姉さん、いるかちゃんの歌舞伎豆知識も見逃せません!!
    あと、ヤクドシトリオが語る古い俳優さんたちの魅力とか。
    (古すぎて、ピンとこないけど……)

    歌舞伎入門てな感じで、歌舞伎への興味へも湧き、いい作品でした。
    しかしソープ嬢とかストリッパーとか、風俗系の女性が多すぎる。
    (元の歌舞伎作品で遊女にあたるキャラだから、しかたないんだけど)

    「女殺油地獄」
    和菓子のアンソロジーの「空の春告鳥」(坂木司)にも登場した作品。
    油屋をめぐる愛憎劇、とは聞いていたけど、こんな話だったのか!と。
    油屋=ガソリンスタンド、とはうまい。

    「曽根崎心中」
    曽根崎の森で心中するから曽根崎心中ね。
    で、六本木で心中したら六本木心中、と。(アン・ルイス……)

    「白浪五人男」
    「知らざぁ言ってきかせやしょう」ってセリフ、この作品だったのか!!
    このセリフと、スパイが女に変装して潜り込む、という話を、つい最近もどこか別の作品で聞いた気がするのですが、何の話だったかな。歌舞伎について語っているシーンだったのは間違いないんですが……。

    「勧進帳」
    牛若と弁慶の話だそうです。
    勧進(かんじん)って、募金集めのことなのですね。
    源義経が皆元、武蔵坊弁慶が武藤慶とは、今回もナイスネーミング。

    「忠臣蔵」
    忠臣蔵って、2004年頃にテレ朝でドラマ化したのは知ってるんですが、内容はほとんど知らなかったです。
    のちに、赤穂浪士の話、吉良と内蔵助の話、実は幕府の関係で実名が禁じられていた、など表面的な知識だけは聞いていましたが……。
    忠臣、内蔵助(由良之助)が亡き主君のために吉良へ復讐する話なんですね。

    「娘道成寺」
    山村美紗作品を扱ったゲームで、ある能楽師が殺される話のときに「道成寺」が出てきて、それで知った話。
    そこで道成寺(能)を知り、安珍清姫(伝説)を知り、今回、歌舞伎では「娘道成寺」という作品になることを知りました。
    歌舞伎版は、安珍が釣鐘の中で蛇(清姫)に焼き殺されたあとの話もあるのですね。
    ってまたストリッパー…。

    歌舞伎ってむずかしそう!と思いましたが、読み終わると、歌舞伎観てみたい!と思えるから不思議ですね。
    6作品だけじゃなくて、もっと他の作品も見たい。続編とかないのかな。

  • 推理と歌舞伎を楽しむライトな本

  • マスターがうざい…
    というかマスターいらない…

    起きた事件を歌舞伎演目になぞらえて喧々諤々。
    おっさん3人と若き娘子2人。
    この本で面白いのは、おっさんの芸能語りでした。
    事件はむしろわりとどうでも…
    作者的に何かどんでん返しを期待していたんですが。

  • 眠くなった

  • ミステリーでも軽快に進んで行きます。一つひとつのお話しが短いので、ちょっと読むのに適しています。

  • 起こった事件と歌舞伎の演目とをリンクさせて、歌舞伎の新解釈を提示しつつ事件も解決。
    バーの常連客たちが語りあう形をとっているので、お酒の蘊蓄も多い。
    話の寄り道も多い。
    それを楽しいと思うかそうでないかで、この本の評価が分かれそう。

    収録作品:笑う女殺油地獄 笑う曽根崎心中 笑う白浪五人男 笑う勧進帳 笑う忠臣蔵 笑う娘道成寺

  • (収録作品)笑う女殺油地獄/笑う曽根崎心中/笑う白浪五人男/笑う勧進帳/笑う忠臣蔵/笑う娘道成寺

  • お決まりパターンのミステリを楽しみたいときにはよし。あとお酒好きにもオススメ。これは焼酎うんちくが楽しめる。

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笑う娘道成寺 女子大生桜川東子の推理の作品紹介

夜ごとバーに集まるヤクドシトリオこと私立探偵の工藤とライターの山内、マスターの島。そして、美貌の大学院生桜川東子とバーのアルバイトに入った歌舞伎好きの阪東いるか。焼酎のつまみに語られるのは、往年の銀幕スターへの思慕と、巷を賑わす未解決事件。トリオの頓珍漢な推理を尻目に、いるかが事件と歌舞伎との類似点を指摘すると、すかさず東子が新解釈で名推理を披露!頼もしい二人の応酬にヤクドシトリオ、ますます立つ瀬なし。

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