ブルーマーダー

  • 2021人登録
  • 3.79評価
    • (148)
    • (396)
    • (267)
    • (24)
    • (3)
  • 320レビュー
著者 : 誉田哲也
  • 光文社 (2012年11月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928551

ブルーマーダーの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 姫川玲子シリーズの新作。「ストロベリーナイト」の今までにない警察小説と主人公の姫川という女性が魅力的で引き込まれ、シリーズを読んできた。前作「インビジブルレイン」で姫川シリーズも終わりかと思ったが、「こういう展開もあり」かと納得。いろいろな場面をモザイクのように積み重ね、伏線を多彩に張り巡らし、だが最初のうちは単なる連続殺人事件サスペンスではないかと思わせる。しかしクライマックスでは事件の解決と共に姫川と菊田の感情もストーリーに絡ませ、終焉を迎える。「さすが」である。クライマックスは一気に読んでしまった。姫川の女性としての魅力と悲しみ、その捜査力のすばらしさ、これからもこのシリーズは続けてほしい。

  • まだ読み終わったあとの高揚感が残っている。
    陰惨で凄まじい描写が多く、その殺戮場面を脳裏に浮かべると陰鬱な気持ちになりかけるが、それでもドキドキしながらページをめくる手が止まらないクライムサスペンス小説。

    誉田哲也氏の所謂“警察小説”といわれるものを初めて読んだが、なるほど、評価されるだけの迫力があった。
    ドラマで「ストロベリーナイト」を見ていたので、主人公の女性刑事姫川玲子は竹内結子で、「ガンテツ」は武田鉄也で脳内再生しながら読んだが、何の違和感もなく、ドラマのキャスティングは見事に嵌っていたと思う。

    ──舞台は池袋。次々と起こる無差別殺人。
    犯人は誰か?ヤクザの抗争がらみか、それとも“半グレ”の仲間たちによるものか。
    警察の知らない闇深いところで犯人の行動は着々と進行していた。
    殺戮の動機は何なのか?
    それは、警察の機構改革や裏切りなどとも関連していた。

    これまで読んだ「世界で一番長い写真」や「幸せの条件」「あなたが愛した記憶」などとは、全く異なった、おそらくこちらが彼の本流というべきなのだろう犯罪小説。
    手に汗握る感じで読み終えた。
    途中、玲子の心理描写とも言うべき独り言的な台詞には少し違和感があったが、慣れればストーリーを遮るほどではない。 
    この小説を読んで思ったのだが、作者は心理描写の表現手法にやや甘さがあるのではないか。
    だから「あなたが愛した記憶」のような複雑な心理描写が展開される作品はやや無理がある感がする。
    この作品のように、無機質で、ところどころに心情が混じるようなストーリー重視の犯罪小説なら納得がいくのだが、心情表現がメインになる作品では厳しい。
    まだ「武士道」シリーズなどは読んでいないので、断言はできないけれど。
    ただし、犯罪小説としては、ストーリー展開も緻密で、かなり面白かった。
    「ストロベリーナイト」を初めとしたほかの姫川玲子シリーズも読みたくなった。

  • ハマって読んでいる姫川玲子シリーズ。

    おもしろい。
    菊田との関係も、あぁぁぁと思いつつも、現実ってそんなもんだみたいな気持ちになる(物語だけども)

    立てこもりのシーン、強行突破のとこ。泣けた。泣けたー!

  • どうか次作では菊田が離婚してますよーに(祈)。

  • なんでだか姫川シリーズがものすごく懐かしく感じた。
    『ドルチェ』シリーズや警察モノじゃないのを間に挟んでるからかな。

    (ある意味初心に還ったともいえる)数々のグロい描写や
    最初はバラバラだったピースがどんどん纏まって絡まり合ってくる流れは
    近作の『あなたが愛した記憶』などと共通する気がする。
    無駄にグロいんじゃなくて、ちゃんと理由があるところなんか特に。
    それにしても折り畳む、とか…。折り畳めるものなんだなぁ(爆)。

    原点回帰なのだろうか、
    事件発生の流れとか雰囲気は『ストロベリーナイト』を彷彿とさせる。
    それでも大きく違うところはあって、その最たるものが
    登場人物、特に玲子の『犯罪者の思考回路』の心理描写、
    細かくいうとその思考の流れの説得力じゃないかと思う。
    木野自身の言葉では全く説明されていない動機を玲子が解き明かしていく
    取調室のシーンなどは読みごたえがハンパなかった。
    この辺は誉田哲也さんが進化した、ともいえるんじゃないかと。
    『ストロベリーナイト』などの初期作品を並行して読んでみると
    心理的な部分が圧倒的に判り易くなってることが実感できると思う。

    一方で菊田との関係性にも一応の決着を見た、というか
    お互いの本心をここまで見ることができたのもある意味収穫だった気がする。
    正直なところ、菊田と梓がイチャついてる(爆)シーンは若干イラッとしたけど(笑)
    エピローグのお見舞いのくだりを読んだ限りでは
    少なくともこのふたりにとってはこの結末でよかったのかもな、と思えた。
    今までとは違う形の愛情で結ばれたんだな、と。

    そしてやっぱりガンテツはムカつく(笑)。
    昔はそんなガンテツに遣り込められてた玲子が
    今作では奴をさらっといなして尚且つ利用しちゃってた辺りがスカッとした。
    冒頭と最後に出てくる井岡と國奥との遣り取りは所謂サービスかな(笑)。
    あれだけ凄惨な事件のあとの最後の1行でカクッとなるのは流石というか(笑)。

    関係ないけどドルチェシリーズの舞台も池袋近辺だったな。
    最近読み返したばっかりだったのでちょっとニヤリとした。
    こっちのシリーズに魚住巡査部長が出てきたりってことは…ないか(´・ω・`)
    見てみたいんだけどなー…(笑)

  • 安定の面白さ。デカ系エンターテイメント。インビジブルレインの続きが読めて良かった。

  • 姫川玲子シリーズ第6作品目。

    菊田が結婚していたことに驚いた。
    演じた西島さんの婚約よりもショックだった(笑)。

    誉田氏は境遇の近い複数の登場人物を丁寧に描くことで
    それぞれの性格を浮き彫りにするのが上手い作家さんだと思う。
    今作では梓や大竹の奥さんを描くことで
    33歳になった姫川の抱える闇の深さを浮き彫りにしていた。
    ラストにその闇を菊田に知られてしまうことが切なかった。

    最初は人を折り畳むなんて無理と思ったが
    昔のTV番組で体の柔らかい人がバッグに収まる映像を思い出して
    可能かもしれないと思ったらぞっとした。
    (何から誉田氏が着想したのか分からないが
    この殺害方法を思いつく誉田氏が怖いとさえ思った)
    そう気付いた時から凶器も気になり一気読みした。
    なかなか事件の全貌が見えずに淡々と捜査する静の前半と
    銃撃戦から立てこもりまである動の後半と読み応えもあって
    姫川シリーズの中で一番面白かった。

    ところで、木野は磔からどうやって逃げ出すことが出来たの?

  • 相変わらず面白いです。
    菊田さん結婚したんだぁ~~

  • なんだよ菊田、この野郎。
    あっけなく結婚してんじゃないよ。

    あまりにあっさり結婚生活送ってるもんだから、夢オチじゃないかと思ってしまった程。
    もはやシリーズ通して菊田に対する不満しか言ってない気がする私。
    十五年前の事をもっと早く菊田に告白していたなら、ちょっとは違う展開になっていたのかな。

    もうこの際、姫川は色恋沙汰なんかに振り回されず、がむしゃらにバリバリ働く刑事になればいい。弱い自分を奮い立たせ、強くあろうとする彼女の姿はふがいない菊田よりよっぽど格好良い。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    あなた、ブルーマーダーを知ってる?この街を牛耳っている、怪物のことよ。姫川玲子。常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男。『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事下井。そして、悪徳脱法刑事ガンテツ。謎めいた連続殺人事件。殺意は、刑事たちにも牙をむきはじめる。

全320件中 1 - 10件を表示

誉田哲也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ブルーマーダーに関連する談話室の質問

ブルーマーダーに関連するまとめ

ブルーマーダーを本棚に登録しているひと

ブルーマーダーを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ブルーマーダーを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ブルーマーダーを本棚に「積読」で登録しているひと

ブルーマーダーの作品紹介

あなた、ブルーマーダーを知ってる?この街を牛耳っている、怪物のことよ。姫川玲子。常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男。『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事下井。そして、悪徳脱法刑事ガンテツ。謎めいた連続殺人事件。殺意は、刑事たちにも牙をむきはじめる。

ブルーマーダーの文庫

ツイートする