大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー

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著者 : 大崎梢
  • 光文社 (2013年1月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928650

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大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジーの感想・レビュー・書評

  • 本が好きで、当然のことながら本屋さんも大好きで
    本屋さんは私のワンダーランド♪ と言って憚らない方は、ぜひぜひ!

    アンソロジーをやってみませんか?と言われて、一度はしり込みした大崎梢さんが
    「本屋さん縛り、という夢のシチュエーションを実現するのは今よ!」と
    たってのお願いをして書いてもらった作家陣の豪華なこと♪
    ご本人大崎さんはもちろんのこと、有栖川有栖、乾ルカ、坂木司、
    誉田哲也、宮下奈都など、10人もの錚々たる顔ぶれが並びます。

    アンソロジーって、お名前も知らなかった作家さんに出会えるのも魅力だけれど
    う~ん、残念だけど共感できないなぁ、という作品が必ずいくつかはあるものですが
    なんと、この本にはひとつもありませんでした!

    まず、本屋さん縛りということで、書店員を主人公にした作品が多い中、
    本屋さんの某コーナーに通うのだけが生き甲斐のオタク少年とか
    ロバ(!)とか、たまたま本屋さんの下の階のスタバで待ち合わせしてた大学生とか
    意外な人物(と、動物)を主人公に据えた
    坂木司、吉野万理子、大崎梢、宮下奈都作品の印象の鮮やかさ。

    ことに、「ヤラレタ!」と言うしかない、坂木司のタイトル付けのセンス、
    吉野万理子描くところのロバのウサウマくんの心根のやさしさ、
    宮下奈都作品のノスタルジー溢れる温かい味わいには、ため息が洩れます。

    そして、乾ルカ作品の最後の1ページに綴られた3行が残すしみじみとした余韻、
    似鳥鶏がつけた書店グッズへの注釈の抱腹絶倒の面白さ、
    特殊な本屋さんならではのBoy meets Girlを描いた飛鳥井千砂の爽やかさも。

    巻末に添えられた大崎梢さんのあとがきでは、
    作品ひとつひとつに対する思い入れたっぷりの解説も読むことができて
    もう、至れり尽くせりのアンソロジーに仕上がっています。

    その上、坂木司ファン、誉田哲也ファンには
    ドラマで言えば「友情出演☆」みたいな、うれしい出会いも待っていたりして。
    「おお!」と顔が綻んでしまうこと請け合いです♪

  • 本屋さん縛りの夢のアンソロジー。
    本屋さんのお話大好き人間にとってこんなに魅力的な本はそうそうない。
    そして収録されているお話全部好き!
    アンソロジーで1冊全部好きになれる本は初めてかもしれない。

    中でも1番好きなのは門井慶喜さんの「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」。
    最初に提示される謎がとっても魅力的で最後の解答も素敵。
    夫婦愛に思わずにっこりしてしまう。

    乾ルカさんの「モブ君」のラストも大好き。
    こういう出会いっていいな。

    というより、このアンソロジーのほとんど全部が本屋さんでの出会いの物語と言えるかもしれない。本だけではなく人とも出会える場所なんだよと言っているような‥。
    今まで本屋さんに通っていてもこんなに素敵な出会いはなかったなぁなんて、ちょっとだけ残念に思ってしまうけれどこれからに期待ということで。

    全てのお話の感想と細かいお気に入りポイントを語り始めたら読んでいた時間よりも長くなってしまうかも‥。
    予約待ちしている友人が読み終わったら早速長話を始めなければ!
    本と本屋さんと本好きへの愛がぎっしり詰まったこのアンソロジーは、たぶん何回も読み返すと思う。
    素敵な物語と出会わせてくれる本屋さんがいつまでもご近所にいてくれますように。

  • 執筆されている作家さんの名を拝見すると、
    見知った方は、たったふたり、しかいなかった。

    (坂木司さんと宮下奈都さん)

    …がっ。
    テーマは本屋。
    それを思うと、極端に人見知りの私でも、
    何の心配もしなくていいや。

    全く根拠のない、その自信が確信に変わったのは、
    読み終えた瞬間だった。

    舞台のどこへ行ってもぎっしり本が並んだ書棚と、
    嬉しそうに本を補充する書店員さん達の姿がある。

    これで、
    面白くないはずが無いのであった。(^^;

  • テーマを決めて依頼するアンソロジーの一冊。
    大崎梢リクエストで本屋さん!って、いい企画じゃないですか~。
    楽しく読めましたよ!

    有栖川有栖「本と謎の日々」
    書店でバイトをしている学生の詩織。
    店で起きるちょっとした謎を店長さんが解いていく。スタンダードな印象。

    坂木司「国会図書館のボルト」
    老人がやっている小さな本屋に通う男の子。
    写真集にもカバーがしていなくて、見てから選べるのだ。
    常連と知り合いになったある日、注文しておいたアイドル写真集を万引きされるが‥?
    協力ぶりが微笑ましく楽しかったです。

    門井慶喜「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」
    奥さんを怒らせてしまい、お弁当の中身がだんだん変わっていく悲惨なことになっていた。いやそりゃ怒るよな~という顛末も面白い。
    駅ビル7階の全部を占める書店の外商班のチーフが悩みまくって、売り上げが落ち、皆が謎を解くことに。

    乾ルカ「モブ君」
    売り上げが落ちて支店を閉めることになりそうな本屋。
    目立たない男性客の動向は‥?

    吉野万理子「ロバのサイン会」
    「ウサウマ」の名前でテレビに出てADの山田ちゃんという女の子と旅行し、有名になったロバのサイン会。
    実は人の会話を理解できるウサウマは、山田ちゃんともう会えないらしいと知り‥?
    ほのぼのと嬉しい結末。

    誉田哲也「彼女のいたカフェ」
    ブックカフェに勤める女性の視点から。
    常連の綺麗な女性が気になり、まねをして大人びていった。
    数年後に池袋店に戻ったときに再会した彼女は‥

    大崎梢「ショップtoショップ」
    似鳥鶏「7冊で海を越えられる」
    宮下奈都「なつかしいひと」
    飛鳥井千砂「空の上、空の下」

    全部ネタばれにするのもナンなので、このぐらいにしておきましょうか。
    すべて新刊本屋の話なので、世界設定は多少似た印象のもありますが。
    出てくる本はもちろん違うし、ほのかなロマンスがあったり、切なさがあったり。
    時間をおいて、一度に一つだけ読んでみるのもいいかもしれないなあ。

  • 待ってました~!
    普段、図書館で読みたい新刊があっても予約できない小心者だ(笑)まだまだ予約人数いるだろうなぁ…と思っていた本を本棚で見つける喜びも楽しいし。そして先日、ペットのアンソロジーに引き続き見つけた本屋のアンソロジー!実はこのアンソロジーシリーズで一番読みたかった物でした。
    私も読んだことのある作家さんが描く本屋に纏わるストーリー。時に店員として、時にお客さんとして、はたまた出版側?の人間…いや動物として描かれる様々なお話に心躍りっぱなしで読み終えた。本屋という場所の事を考えるだけでも楽しいのに、それが好きな作家さん達の手によって十人十色的なお話になるのだから、本好き&本屋さん好きにとってテンション上がらないわけがない(と思う)。
    特に面白かったのは、坂木司さん、吉野万理子さん、宮下奈都さん。そして、ここでまた新しい作家さんとの出会いがあったので、またその人の本を読むのが楽しみだ。

  • 電子書籍では決して出会えない出来事。本は、読んで楽しむことはもちろん、それを買う本屋さんがあるからこそ楽しさは増えるんだと思う。なんとはなしにブラブラして、その本屋さんの傾向を見極めたり、店員さんと会話したり。
    このアンソロジーは、本屋さんならではの魅力が楽しめる。
    お母さんを亡くした少年を描いた宮下奈都さんの作品と、空港内の書店で上巻を二冊売ってしまった女性店員さんを描いた飛鳥井千砂さんの作品が私は好き。ストロベリーナイトのスピンオフ的な誉田さんの作品も印象に残る。ストロベリーナイトはまだ読んだことがないけど、今度読んでみたい。
    便利だけどそっけない昨今だからこそ、人とのコミュニケーションは端折らないでいてほしい。これからも本屋さんがずっと続いてほしいな、と改めて祈ってしまう暖かいアンソロジー。短編集なので、本が苦手な人も少しずつ読めますよ!

  • 大崎梢さんが作家さん9人にリクエストした書店に纏わるアンソロジー集。
    ハッキリ言って全部良かった。
    坂本さんの「国会図書館のボルト」はなんか「三匹のおっさん」みたいな雰囲気。門井さんの「夫の弁当箱に石をつめた奥さんの話」は本意はどうであれ他人事とは思えず・・。吉野さんの「ロバのサイン会」は最後はよかったな!ウマウサくんって思った。誉田さんね「彼女のいたカフェ」はいつも書店併設のカフェに来て時々居眠りをしていた女性と数年後再会した書店員。刑事になっていたとは衝撃的でした。似鳥さんの「7冊で海を越えられる」はミステリーでありラブロマンス。注約もなんか良かった。飛鳥井さんの「空の上、空の下」は暇潰しだけに買われる空港の書店員の苦悩。でも最後は思いが報われる。文庫本を無造作にゴミ箱に捨てる、読書家の端くれとして信じれん。最後にどの話しにもよく出てきたのがPOP。書店員さんが思いを込め苦心して書いてるんですね。何気なく見過ごしていたけど今度書店にいったらじっくり見ようと思います。

  • 誉田哲也さんの話を読みたくて借りてきたアンソロジーだが
    大崎梢さん主導という本屋縛りというテーマにも興味津々で読んだ。
    結果的に、読んでる最中に引っかかりがあったとしても
    読後感はひとつとしてハズレなし。

    本と謎の日々(有栖川有栖)
    不勉強ながら初読。
    何処からとっかかればいいのか判らなかったと言い訳してみる。
    この限られた長さの中で解き明かされる謎の数がハンパない。
    終わり方がまた意味深。競合店に負けないで生き残ってほしい。

    国会図書館のボルト(坂木司)
    ボルトってそっちか!!!!(笑)
    立ち読みOKの本屋さんのシステム、
    店主のじいさん、岡島君、以下そこに集うマニアたちのキャラ造形、
    万引き犯から書店を守ろうとする彼らの結束と気遣い、
    どれをとっても面白かったし膝を打った。
    万引き犯の正体と言い分は薄ら寒くて頭を抱えたが。

    夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話(門井慶喜)
    松波さんの奥さんも、百千川さんも、頭の回転がものすごく速くて尊敬する。
    女子は強い。そして可愛らしい。
    自分も女子のくせして藤原君並みに察しが悪くてちょっと凹んだ(笑)。

    モブ君(乾ルカ)
    モブって言葉が当たり前に使われてることにちょっと驚いた。
    報われないものに肩入れしてしまう、更に自分と重ねてしまう
    美奈の気持ちはわからなくもない。
    結局モブ君はあの本を買って行ってくれたのかわからないところもよかった。

    ロバのサイン会(吉野万理子)
    初めて読んだ作家さんの中では、この話がいちばん好きかも。
    山田ちゃんは可愛いし、最初はなんだかなーだった沢村くんもカッコよかった。
    『孫の嫁に』が伏線だったというのには驚いたが
    何はともあれ山田ちゃん(と沢村くん)が幸せそうなのでよかったなーと。

    彼女のいたカフェ(誉田哲也)
    時期的には『インビジブルレイン』のあとかな。
    もしかしたら『ブルーマーダー』の事件と被るのか。
    …こういう絆の繋ぎ方もあるんだなーと目から鱗。
    『彼女』は昔から凛として綺麗なひとだったんだなぁ。
    賀地さんが変な意味じゃなく(笑)『彼女』に魅かれる、というのが
    読者に判るように描かれているのが嬉しかった。

    ショップtoショップ(大崎梢)
    お客さんから見た書店への思い入れが描かれているのに好感を持った。
    計画を聞きかじっただけで理解する健人と舟山も賢いが
    嵌めようとした奴らも無駄に頭が回るというか小賢しいというか。
    あれだけめんどくさい計画を周到に立てられるんだから
    なんでその頭脳を正しい方向に使えないかなーとちょっと哀しくなった。

    7冊で海を越えられる(似鳥鶏)
    本に関する幅広い知識を持っていないと解けない謎を持ってくる辺り
    大崎梢さんとの共通点を感じる。
    4人しかいない登場人物のキャラ造形がそれぞれに強烈なのに加えて
    文章のテンポがいいというか、地の文が面白くてサクサク読めた。

    なつかしいひと(宮下奈都)
    この話だけ空気感が全然違った。
    宮下さんが子ども目線で描く話が好きだってことを再認識。
    ちょっとファンタジーが入ったこの話も、ほっこりしてちょっと哀しくて好きだった。

    空の上、空の下(飛鳥井千砂)
    読んでる途中と読了後でガラッと印象が変わった作品。
    最初の方は本が好き過ぎるあまり押しつけがましくなってしまう
    歩美の言動にイライラしながら読んでいたんだけど
    屋上で話を始める辺りからどんどん印象が変わっていった。
    同僚の店員さんの印象などが緩やかに変わっていくラストもよかった。
    願わくばあの屋上の彼と歩美がどうなったのかは知りたかった(笑)。

  • 今度は本屋さんのお話。
    読まなくても大好きであること間違いなし。

    嬉しい、手にとることができて嬉しい。
    ニヤニヤしながら電車に乗る私は、多分、変。
    まぁ、いいや、だって嬉しいんだもの。


    ☆「本と謎の日々」有栖川有栖
      むふ、絶対に面白くないはずがない。

    ☆「国会図書館のボルト」坂木司
      これ、好き、大好き。

    ☆「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」門井慶喜
      夫というのは、こんなに妻のつくるお弁当を楽しみにしているのだろうか。
      ふーん。おかずは3品かぁ。とか、謎解き以外にいろいろ思う。

    ☆「モブ君」乾ルカ
      いる、こんな人いる。どの書店にもきっといる。

    ☆「ロバのサイン会」吉野万理子
      電波少年のロシナンテ?のこと???違うか・・

    ☆彼女のいたカフェ」誉田哲也
      姫じゃん、姫。いいなぁ、すごくいい。
      名前も知らないのに、互いに覚えているって素敵だ。
      20代の頃って、年上の素敵な女性に憧れるものね。
      私は昔からハンサムウーマンが好きだった。

    ☆「ショップtoショップ」大崎梢
      タイトルが軽快な感じなのに、そういう意味ですかぁ。。。という感じで
      このアンソロジーのなかではダークね。
      毛色の違うのにした感じ。 
      でも、やっぱり上手い。

    ☆「7冊で海を越えられる」似鳥鶏
      面白い!店長さすが。しかも、整理屋さんの彼女まで当てちゃうなんて。

    ☆「なつかしいひと」宮下奈都
      泣く。子どもをおいて亡くなってしまう母を思えば
      どれほど会いたいだろうか、と思う。会えてよかった。

    ☆「空の上、空の下」飛鳥井千砂
      こんな出会いがあったなら・・・と思う人は多いと思う。


    いやぁ、幸せな時間であった。
    こんなに早く時間が過ぎてしまうなんて。

  • さて、どんなメンツが揃うか愉しみです!

    光文社のPR
    「大崎梢が「読みたい!」と熱烈に依頼した作家たちが、多彩な物語を紡ぐ。」

  • 図書館でもなく、古本屋でもない「新刊書店」を舞台とした10編のアンソロジー。どの作品にも言えることだけど、「本」は人と人とのコミュニケーションツールになり、それはミステリーな展開にも、突然の恋愛にも変わる。本の素晴らしさを改めて認識し、本がない世界がありえないと感じる今日この頃。誉田哲也作品のあの人物がまさか登場するとは、ということで「彼女のいたカフェ」がお気に入り。別のアンソロジーも読んでみようかと。

  •  平台に積まれた新刊、表紙を見せて陳列される人気作品、ズラリと並んだ文庫の背表紙…
     おなじみの風景もあの作家さんにかかれば、ミステリーあり笑いありサプライズもあり、盛り沢山で愛しさ溢れる物語が出現する。どの話も気持ちが良くて、やっぱり本屋さんっていいなぁと思うのだ。

  • 本屋さんをめぐる短編。
    どれも面白かったりジ~~ンとしたりでよかった。
    初めての作家さんもいたけど抵抗なく読めました。

    誉田哲也さんにあの方が出るとは。。。
    ちょうどこの前映画版をテレビで見たばかりなので
    頭で映像が浮かんだ(笑

  • 印象に残った話を、読んだ順番に。

    似鳥鶏「7冊で海を越えられる」
    謎解き部分が少し苦しいんですが、店長と僕のキャラが立っていて良かったです。
    「整理屋」「情報屋」と客にコードネームつけて話ところが面白い。
    私は時々「整理屋」になってます。
    選ばれていた7冊は、割と読んだことのある本でした。
    似鳥さんも読んでいたのでしょうか?


    「国会図書館のボルト」坂木司
    このところわりと立て続けに坂木さんを読んでいるのですけども、坂木さんの描く、人間味あふれるキャラクターに惹かれます。
    このお話に出てくる男性たちはみんな生き生きしててニヤッとしました。
    「毛」連呼の人、潔くていい。こういう風に年を取ったら困るんだろうけど、周りに一人はいると面白そうです。


    「彼女のいたカフェ」誉田哲也
    全く予備知識なく読んでいたのですが、登場したあたりからあの女性が姫川っぽいと思って読んでました。
    そしたらまさに姫川で、おおおお! となりました。
    本屋併設のカフェ、私の周りには無いのでいつか行ってみたい。


    「空の上、空の下」飛鳥井千砂
    「この部屋で君と」で飛鳥井さんの短編を読んでいましたが、この話の方が印象的です。
    確かに空港の本屋さんて他とちょっと違う。
    私は駅や空港の本屋さんについつい寄ってしまいます。まさに「暇つぶし」のために(すみません)。
    途中に出てきたカップルの女性の
    「適当に楽に読めれば、それでいいの」(そういう本無いかと尋ねる)
    という一言は、確かに本好きを逆なでするなぁーと思いながら読みました。
    ラストは空へ飛んでいく飛行機と文庫本が目に浮かぶようです。


    「本と謎の日々」有栖川有栖
    有栖川さんと言うとどうしても本格推理の方ばかりだったので、こういう日常の謎系は新鮮な感じが。
    店長の浅井さんの絶対的な感じがすごく良かったです。
    あと、余談ですが、本の栞になるあの紐のこと「スピン」って言うんですね。
    私は読みさしの本に何かをはさんでおくのが苦手でして(何か挟んで鞄に入れると出てきちゃっていたり、開こうとしたら下に落ちたりする)スピンのついた本がとても読みやすくて好きです。スピン…スピン、名前を覚えておこう。


    新刊を置く本屋がテーマということで、経営難や万引きなど、いくつかテーマが被る話はあったのですが、どれも話の筋は違っていて、作家さんごとに差があり、面白かったです。

  • 本屋さん縛りのアンソロジー。
    作品は、有栖川有栖さん、坂木司さん、門井慶喜さん、乾ルカさん、吉野万理子さん、誉田哲也さん、似鳥類さん、宮下奈都さん、飛鳥井千砂さん、そして大崎梢さんの10編。

    本屋好き、読書好きにはたまらない本。
    図書館の返却本の棚で見つけたときには、小躍りしました。
    初読みの方のものもあり、出合いに感謝です。

    お母さんを亡くした少年と本屋さんで出会った少女の物語、宮下奈都さんの『なつかしいひと』が好きでした。

  • 元書店員の作家 大崎梢さんリクエストの本屋さんアンソロジーなんて素敵!


    本屋の店長さんて…どこもみんなこんなに推理が冴えてるのかしら(笑)


    突如愛妻弁当に石を入れるようになった奥さんの本心を的中したり、彼女から贈られた7冊の本から本心を当てたり…。


    いや、店長のみならず 本を、本屋を、心から愛するマニアな客のチームプレーも、推理好きな学生のナイスプレーもよかった。


    一番「ヤラレタ」だったのは本屋に併設のカフェで難しい本読んではネオチた美人!




    でもね、有栖川さんの店長さん…


    「自分が好きなものにさえ金を払いたくない人間がいるんだよ。本人がよっぽど安い人間なんだろうな」


    とはキビシイなぁ…私ほぼ全て図書館で借りてるのでズキンとしました





    世にも不幸な物語のクラウスlkほど立派な図書館じゃないけどね、

    わたしの頭の中の図書館の蔵書は増やしても、実際の書庫に本を増やすわけにはいかないんだよね



    もう 増やすのは 知識とか 感性とか 思い出とか


    記憶だけで十分なの

  • 同時刊行のアンソロジーシリーズ、和菓子編に次いで本屋さん編も読んでみた。
    本が好きで、本屋さん巡りも好きなので、たまらない話が満載の10篇である。
    本屋さん一つにとっても、ホンワカする話あり、ミステリーあり、印象に残るお客様あり、と楽しませてくれる内容が多くて満足する1冊である。これを期に、初めて読んだ作家さんの他の作品も読んでみたいと思った。
    また、一つ一つの話が短いので、普段本を読まない人にも読みやすいと思う。
    閉店間際の本屋さんの話では、地元の田舎の閉店した本屋さんを思い出して、寂しさがこみ上がってきた。
    駅ナカの本屋さんが近くの大きな書店ができることをきっかけに構内の系列店と統廃合してしまう話は、時代の波なので、仕方がないが、消費者にとっては、思い入れのある書店がなくなるのは寂しい、と感じてしまう。
    昨今では、ネットショップ、電子書籍が普及しているが、本屋さんのない市町村は少なくないので、街から書店がなくなって欲しくないと切に願う。
    文庫本にしても、出版者によって大きさな微妙に違ったり、背表紙の作者とタイトルがどっちが上に来るのかも違ってくるので、本って、奥が深いなあと改めて感じた。
    空港の本屋さんは新鮮に感じられた。本を買ったはいいが、ゴミ箱に本が捨てられている光景は悲しくなってしまった。出張に来たサラリーマンと書店員との会話がほっこりとした。サラリーマンが空港で本を買ったのをきっかけに読書をしてみようと思ってくれたことで、書店員さんは、ひとりでも本を好きになる人が増えてくれて、嬉しさとやりがいを感じたと思う。
    この言葉が、印象に残った言葉である。
    「本を読むということは、自分の視界や世界を広げることだと思う」
    本を通じて、いろいろなことを知るきっかけになるのは良いことだと思う。それが感性を豊かにすることにもつながるのだと感じる。

  • 本屋さんを舞台にしていろいろなストーリーが展開される短編集。私としてはロバのサイン会/吉野万里子さんがお気に入り。
    彼女のいたカフェ/では、最後にあの女性がでてきてくれてとてもうれしかったです。

  • 本屋しばりのアンソロジー集。どれも個性的で新たな発見いっぱいで久々の一気読みでした!

    アンソロジー集はあまりご縁がなかったのですが、普段なかなか手にとる機会のない作家さんと出会えても楽しいものですね。
    大崎梢さんと宮下奈都さん以外はお初の作家さんでした。どれもそれぞれの面白さがあったけど、誉田さんはテレビドラマで見た「彼女」の登場にテンションあがり、似鳥さんはテンポ良くて、注釈にブッと吹き出したり。
    それにしてもどの作家さんもアイデアがすごい!

  • 新刊書店をテーマにしたアンソロジー。
    本好きとしてはそれだけでワクワクします。作家さん達も豪華。

    私は坂木司「国会図書館のボルト」が一番好きでした。
    コードネーム?が面白すぎて笑ってしまう^^;
    くだらない事(本人たちには超重要)に全力投球で、なんか微笑ましかったです。

    「ロバのサイン会」「なつかしいひと」はほんわか温かくて良かったです。

    誉田哲也「彼女のいたカフェ」にはなんと「あの人」も出てきて、いいですね~。

    やっぱり本屋がテーマって言うのがいいのか、どれも面白かったです。でも、多くの話に出てくるのですが、今書店はどこも存続の危機に瀕していますね。私も実際の店舗ではなくて、ネット書店でよく本を買うのですが・・・でも書店がなくなっていくのは悲しいです。

  • アンソロジーは、読んだことがない作家さんに出会えて、他の作品も読んでみようとなるから、面白い。
    印象に残ったのは、誉田哲也「彼女のいたカフェ」、似鳥鶏「7冊で海を超えられる」、飛鳥井千砂「空の上、空の下」。

  • 本屋はある種の人間を惹き付ける
    その惹き付けられる人間にとってはものすごく楽しい内容かもw

    シリーズ化してほしい話もあれば、シリーズのクロスオーバーだったりする話もあり
    好みの作家さんを見つけると他のも読んでみたくなるからアンソロジーはあなどれんw

  • 誉田哲也さんが読みたくて手に取りました。
    結局全部の作品は読みませんでしたが…
    本屋さんを中心に展開していく物語が詰まった一冊でした。
    本屋さんと一口にまとめても、いろんな視点があるんだなぁと改めて気づかされる作品でした。


    モブ君/乾ルカ
    何の変哲もない、ちょっとキモいお客さんであるモブ君と、主人公の美奈が大好きな一冊の本とそれぞれ描かれてるけど…
    というストーリー。
    さらっと読み切れました。

    彼女のいたカフェ/誉田哲也
    冬美が勤めていた本屋に併設されたカフェに通う凛とした一人の女性。
    彼女を見ているうちに、冬美はどんどん成長していく。
    転勤を重ね、最初の勤務地である池袋でまさかの出会いがあって…
    しかもカフェに通っていた人は誉田作品にはかかせないあの人で。
    相変わらず読みやすいストーリー展開には脱帽です。

    7冊で海を越えられる/似鳥鶏
    似鳥さんのお話は初めて読みました。

    本屋にとって素晴らしいお客さんの一人である「整理屋氏」のところに、突如彼女から届いた7冊の本。
    整理屋氏はアメリカへの留学が決まっていて、彼女を怒らせてしまったばかりだった。
    大好きな彼女からの謎を解くべく、本の注文を受けた店員の青井と、変人だけどPOPの魔術師である店長が協力して…
    心がほっこり暖まる、優しい読みやすいお話でした。

  • 忙しくて目当てだった坂木司、有栖川有栖のみ読了。
    有栖川さんのは予想できるものもあったけどとても面白かったから、そのまま本屋探偵とかそんな感じでで1本読んでみたい。

  • 前に読んだ、「和菓子のアンソロジー」が良かったので。
    坂木司さん、有栖川有栖さん、大崎梢さんを知っていた安心感もありました。

    今回は新刊書店限定でしたが、こんなに切りロがあるものなんだな~と思った。

    特に好きなのはこの3作品

    坂木司さん「国会図書館のボルト」
    万引き常習犯をおじいさん店主と常連客が捕まえる話なんだけど、本人達は真剣なのにコードネームがギャグとしか思えなくて笑いがこみ上げてくる。

    吉野万理子さん「ロバのサイン会」
    語り手がロバ、これに尽きます。
    ロバ目線だと本や本屋さんがどういうふうに見えているのかが描かれていて、面白くなんだかいとおしくなる作品です。

    誉田哲也さんの「彼女がいるカフェ」は語り手の彼女の思いとあの憧れの彼女の目線が最後に合う感じが心地よく、他の作品も読んでみたくなりました。

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読書家としても知られる大崎梢が、今いちばん読みたいテーマを、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して作った、夢のようなアンソロジー。十人の人気作家による書店モチーフの新作短編集。

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