灰色の犬

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著者 : 福澤徹三
  • 光文社 (2013年9月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928971

灰色の犬の感想・レビュー・書評

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  • 2016_10_24-0110

  • 最後までどうなるのか 面白かったです

  •  とある地方都市で、フリーターの遼平、警察官の父親である誠一、ヤクザの刀根がそれぞれ切羽詰まった状態に陥る。警察とヤクザの持ちつ持たれつの関係といい、最後に三者のストーリーが交差するまでの、理不尽な力や心の弱さに負けて人間が窮地に陥っていく様は目が離せない。
     遼平がパチンコで遊ぶ金欲しさに何気なく借金したことから、ずるずると貧困ビジネスの地獄へ落ちていく様はもう一つの重要なストーリーなのだが、同じ作者の『東京難民』の方がより深刻でリアルだっただけにすこし物足りなさを感じた。
     ラストは『東京難民』同様、救いのある終わり方で、これがこの作者のスタイルなのだろうか。

  • 息子が借金を重ねていく様は読んでて辛い。

  • 片桐誠一は県警の捜査4課で活躍していたが,捜査情報を漏洩しているとの告発があり,左遷という形で所轄の生活安全課にいる.ある日突然暴力団の対策を強化するため組織犯罪対策課に応援を要請され,昔のコネを使って拳銃を出せと命ぜられる.息子の遼平は大学を出て就職したがブラック企業だったので程なく退職し,バイトで金欠状態になっており怪しげなサラ金に借金を作っている.誠一は暴力団の刀根剛の動きでチャカを手に入れて応援としてのノルマを果たすが更に成果を要求される.伊能建設と接触するうちに危ない目に遭うが,大きな罠があることに気づき,刀根と組んでその全貌を明らかにする.その過程で遼平が罠にはまり,誠一も同僚からの策略にはめられるが,最後の最後で目的を達成する.軽快なテンポで進む状況が,読みやすい文体で記載されており,楽しめた.

  • 著者作品初読み。
    九州の言葉なのかな?方言で重ねられていく会話と、地の文が先へ先へと読ませる。
    挫折を味わった警察官、若者、やくざ屋さん、それぞれの心の弱さや焦りが丁寧に描かれていて、もう、こんな事になっちゃって、どうするの!と実にやきもきする。一気読みしないと気になって仕方ない(笑)。

    最後はちょっとウツクシクまとまりすぎて、いやいや誠一が無傷ってわけにもいかないでしょと思うのだが。
    でも刀根ちゃんとか武藤君にはほっとした。

  • 最後のページで思わずニヤリとしてしまいました。
    読みやすくてテンポも良くて面白い!!

  • 20代とヤクザの苦悩と警察内部の個人的な事情が絡まって面白かったです。福澤徹三は難しい言葉や回りくどい言い回しがない文体なので、どんどん読み進めることができますが、本書は特に後半、目まぐるしく視点が変わり、どういう結末を迎えるのか気になり、一気読みでした。

    年齢や職業や立場を超えて、それぞれが抱える不安や苦悩は、その本人にとっては深いものであっても、他者がそれらを本当に理解することはできないのだと思いました。

    自分以外の人のことを思う気持ちは、そこに良心がなければ、例え家族であっても真実には分かり合えないことがあるのだとも感じました。

  • この作者の作品ははずれがない。
    今回も読みやすかった。
    ラストは・・・生きてるのかな?

  • #読了。濡れ衣を着せられ左遷された刑事誠一は、県警から流出された捜査員の名簿を手に入れる。このことをきかっけに、誠一は警察内部から追い詰められるが、組織から見放された暴力団員と共に、一発逆転を狙う。時を同じくして誠一の息子も、借金がかさみ090金融返済までも滞り。。。テンポがいい。黒川さんの悪徳刑事なんかに似ている感。

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