優しい死神の飼い方

  • 340人登録
  • 3.72評価
    • (31)
    • (58)
    • (48)
    • (8)
    • (3)
  • 72レビュー
著者 : 知念実希人
  • 光文社 (2013年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929145

優しい死神の飼い方の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 亡くなられた方々の魂を『我が主様』のところに導く
    仕事をしていた死神が
    地縛霊になりそうな魂を救うべく
    ゴールデンレトリバーの体を借りて地上に降り
    あるホスピスで奮闘するお話。

    思いっきり、振り回されました。
    死期が間近に迫っている人々の、
    心温まる物語だけじゃなく、
    ミステリーあり、ハラハラドキドキあり、笑いあり、
    そして号泣あり…。

    久しぶりに半分ぐらいを一気読みしてしまい、
    明け方近くまで読んじゃいました。
    どうなるのか気になって、途中で止められませんでした…。

    人間より情感豊かな死神『レオ』の目線から
    ホスピスにいる色々な過去をひきずる患者さんから
    自分の生を全うするためには、
    未練を少なくするためにはどうしたらよいのかが
    読者の私に投げかけられます。

    知念実希人さん、初めて読みました。
    現役のお医者様なんですね。
    生命にかかわる職業の方の死生観。
    限りがあるということを、すぐ忘れてしまうので
    読み直しながら、心に留めて生活したいと思いました。

    やっぱり『我が主様』はお見通しだなぁと
    納得する一冊です。

    レオと一緒で…
    『しゅうくりいむ』が食べたい!それも今すぐ!!

  • 泣いた…。ボロボロ泣いた…。
    舞台は、ホスピス。
    そのうえ地縛霊だ、強盗殺人だ、と怖いことがたくさん。
    なのに、これほど温かい涙があふれ、優しい気持ちにさせてもらえるとは…。

    ゴールデンレトリーバーの身体に宿らされた、死神(?)である「私」。
    名前を「レオ」とつけてもらう。
    この世との未練を断ち切り、「我が主様」の元へ送るお手伝いをする役目。

    ”しゅうくりいむ”
    そう聞くだけで、レオくんのしっぽはぶんぶん。
    高貴な存在である「私」なのに、
    どうしてもワンちゃんの本能がでてしまう。
    その仕草と、心の声のギャップがたまらない。
    しっぽは嘘をつけないものね。

    そして「我が主様」に召された魂のその後を訊ねるレオくん。
    その瞬間、しっぽが……あぁ。

    「 あ り が と う ま た ね レ オ 」
    きっとまた会えるね。

    レオくんは教えてくれた。
    命あるものすべて、いつかは終わりがくる。
    そこから目をそらさず、限りある時を精一杯に生きるんだ。
    そして、その時を悔いなく笑って迎えられるようにね。

    早速買ってきた”しゅうくりいむ”
    いま一度、物語の余韻に浸りながらいただきます。

  •  死ぬ時に「未練」を持ってしまい、「地縛霊」として消滅してしまう「霊」を救うために、左遷されて『ごおるでんれとりばあ』の肉体に宿った高貴な霊が主人公。
     本人は高貴な霊と言っているが、普通は「死神」と呼ばれる存在で、死んだ霊を「我が主様」の元へ届けるのが仕事。
     雪の中で凍死しそうな死神が宿った犬を親切な菜穂が見つけ、自分の勤務するホスピスで飼ってくれる。
     そしてそこには、「未練」を抱えた4人の患者が入院していた。
     その一人一人の「未練」を解決していくなかで、様々な謎が明らかになり、最後の結末は悲しいけど、全部の恨みを解決出来て、とってもすっきり気分良くなりました。
    「死に神」シリーズ他にもあるみたいなのでそちらも読んでみたいです。

  • ホスピスが舞台の心温まるミステリー。ゴールデンレトリバーの身体に舞い降りた死神が主人公。犬視点の死神の言動が愛嬌があり、微笑ましい。
    「死」が近い場所で、それぞれの登場人物の過去や想いはずっしり重いけれども、ふわっと温かく包まれる読後感。
    ミステリーあり、サスペンスあり、ファンタジーあり、素敵な読書時間でした。

  • 著者は優れた物語の紡ぎ手とは今は言えないと私は思います。
    謎解きが苦手な私にも前半である程度筋が見えてしまいました。
    でも最後の最後に、現役の内科医でもある著者の想いが込められていて、読後感が温かいです。レオ風に言うと「悪くはない」。

    将来の期待を込めて☆3つ。

  • ブラッドラインが面白かったので
    期待が大きすぎたのか、私にはちょっと荒唐無稽さが気になって物語に入り込めませんでした。
    ただ、心がほんわかするお話であることは確かです。

  • (No.14-3) ミステリです。

    『私の仕事は死んだ人間の魂を「我が主様」の元へと案内すること。人間は我々を死神と呼ぶ。
    たまに強い未練のため死後地上にとどまり自縛霊になる魂がいる。以前から頭を(実際には頭など無いが)悩ましていた私は、彼らが生きているうちから接触して未練を無くし自縛霊化を防ぐという案を、上司に進言。
    上司は「それなら君にその役目を任せよう」。私は絶句したが・・・・。

    人間が見れば「ごおるでんれとりばあ」の雄の姿で雪混じりの風の中にいた私を救ってくれた娘。
    娘「菜穂」が連れて行ってくれたのは、「丘の上病院」という名のホスピスだった。菜穂はそこの看護師。
    「レオ」と名付けられそこで飼われることになった私は、早速仕事を開始する。
    自縛霊予備軍の患者たちを、未練から解き放つのだ。』

    普通の犬ではありえない能力を持つ「死神」レオなんですが、元々なのかそれとも犬の姿に影響されているのか、思考・行動が犬っぽい。犬種はゴールデンなんだもの、読んでると抱きしめたり撫でたりしたくなっちゃいます。

    元々は大きなお屋敷なんだけど、いわく付き物件を改装した病院。登場人物たちは、実はこの屋敷に関係する人ばかり。
    死期が間近に迫った今、後悔や悔しさを抱えて心は乱れているのです。
    人間と思考にかなりズレがあるレオは、夢の中に入り込んで、時に強引に、ばっさりと、悩みの元を解決?していきます。

    最後はどたばた気味ですが、どうやっても救われない魂のこととか、病院の問題解決とか、全部奇麗にまとまっていました。
    読み終わって表紙を眺めると、感慨深いです。

    素敵な物語でした。

  • 死神・・・というと「ミュージック!」と叫びそうな気がする私・・・w
    どんなもんかな~?と思いましたが、ははーんナルホド・・・こうきましたか。
    王道といえばそうですが、最期まで、わくわくと楽しめました♪

  • 前半は、もうすぐ死を迎える者たちの未練を解消する心温まる短編集かと思いました。後半に進むにつれ、一つ一つの話に繋がりが出てきてやがて大きな事件へと移っていく過程にハラハラさせられました。前作とはまたガラっと雰囲気の違う作品で面白かったです。

  • 死神が犬の姿になって地上に降りる。左遷。赤川次郎の「天使と悪魔」の雰囲気。著者が医者なだけあって、主題は人間の生と死における思いに焦点を絞っている。地縛霊にならないように、思い残すことが無いように、過去を解きほぐす。死神、別の名前を天使。悪魔が堕天使であるのとは違い、本来の職務として。文庫になるときの解説を、今から下準備しておこう。1章から7章までが1話から7話だとして、著者は何を伝えたかったのか。朝比奈菜穂が、助けてくれたところから亡くなるまでの必然性とは。最初のふりがな、言葉の選び方など気になることも

全72件中 1 - 10件を表示

知念実希人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
米澤 穂信
有川 浩
知念 実希人
伊坂 幸太郎
高野 和明
東野 圭吾
東野 圭吾
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

優しい死神の飼い方に関連する談話室の質問

優しい死神の飼い方を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

優しい死神の飼い方を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

優しい死神の飼い方の文庫

ツイートする