暗い越流

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著者 : 若竹七海
  • 光文社 (2014年3月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929336

暗い越流の感想・レビュー・書評

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  • 間に出ていたコージーものと違って、どことなく暗いこれぞ若竹さんという⁈短編集。でも短編なので陰鬱にもならず少し軽め。

  • 葉村シリーズ、と思ったら最初と最後の短編だけだったのか。相変わらず怪我の絶えない方だ・・・病院と警察の世話にならないでいられない(笑)。他の短編もどれもぞくっとして良かった。無害そうに見える語り手が実は、って話好きなので、「暗い越流」「幸せの家」などオチまで楽しめるし、「狂酔」は展開なんとなくわかったけど面白い。ちょっと米澤穂信の短編ミステリを連想した。「満願」だったっけ。ああいう雰囲気に、もう少しユーモアが加算されたような。

  • 5つの話。
    どれも読みごたえがあって、キャラクターもあって楽しく読める期待を裏切らない本でした。

  • 5つの短編のうち『蠅男』と『道楽者の金庫』は葉村シリーズ、どちらも葉村らしくちょっぴりダークでコミカル。またまた痛い目に合わされ気の毒だけど…笑ってしまう。
    他の3編はノンシリーズだが、いずれも若竹さんらしい皮肉が効いて面白かった。最もゾッとしたのは『狂酔』、いや〜な話だ。

    人間の先入観は真実から目を背けさせる。ある話の中に容疑者でも被害者でもない2人の人物が出てくる。片方を女性、もう片方を男性だと思って読み進んで行ったら、最後の最後に双方の性別が逆だったとわかる。作者は女性だろう、男性だろうと仄めかす書き方はしているが断定はしていない。仄めかされた情報で勝手に判断しただけのこと。映像では決して出来ない活字ならではのトリック、この騙され方は心地よい。

  • ホラー落ちがメインのミステリー短編集。

    ・蠅男
    ・暗い越流
    ・幸せの家
    ・狂酔
    ・道楽者の金庫
    の5編収録。
    最近ファンになった女探偵葉村作品が収録されているということで読みました。
    どの作品も落ちがホラーになっていてゾクッとしました。
    ミステリーとしては謎解きのヒントが開示されていない部分があって読者にはアンフェアですが、一応筋の通った解決がされていて納得です。
    これで葉村作品の期間は全部読んでしまったので、新作を首を長くして待ちたいと思います。

  • 「暗い越流」ってタイトルの通り、なんとも暗いやるせないお話5編を収録した短編集。最初と最後に葉室晶が出てきます。そういう構成の工夫や時々出てくるユーモア表現にクスッとするものの、それらは言わばぜんざいについてくる塩昆布みたいなもんで、ダークな雰囲気を一層盛り立てる小道具にすぎず…

    っていっても、露骨な表現等表面的に眉を潜めるような描写はなく、もっと現代人として生きてる俺たちの根底をグラグラ揺さぶるような暗さが怖い。
    基本性善説で生きてる俺だけど、こういう本を読むと人間の本質には悪の要素は少なからずあることを思い出さされる。この短編集がオモロいということは、俺の心にも「暗い越流」があるってことやからねぇ。

    とは言え、読み終わってもそうそうやるせなさを感じさせず、むしろ「あぁ暗かったひどかった」とかえって元気に現実に戻れる感じの妙味。さすが若竹七海上手いわ!

  • 2016.4.30
    私の好きなタイプの短編集。5篇あるが、最後の「道楽者の金庫」以外はどうにも強烈な「臭い」が気になった。死臭、消臭剤の臭い、カレーの臭い。
    全編読みやすく、暗い陰湿な話なのだが、たまにクスりと笑える表現もあり、そして最後の数行でゾクリとさせられる。
    どの話もクオリティが高く面白かった。

  • 短編集

  • 若竹七海らしい後味悪さがたまらん短編集。懐かしい葉村晶ものも2編あり、無事に(?)年を重ねているのがわかったよかった。一番胸糞悪いのは、「狂酔」の<聖母の庭>のシスターかな(主人公の父親も同じくらいか)。

  • 5つの短編集。

    「蝿男」以外はどれも、ラストに少しぞくっとさせられた。
    とくにほかの話とはちょっと進行の違う「狂酔」
    ・・・これってつまりはアレですよね。なんて寒くなった。
    「道楽者の金庫」は、実家や祖母の家にあったこけしを思い出して、なるほど~なんて納得。ミステリーとしても楽しめた。

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