忘れ物が届きます

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著者 : 大崎梢
  • 光文社 (2014年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929381

忘れ物が届きますの感想・レビュー・書評

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  • 「そういえば、あの時結局どうだったのかな…?」というような過去のちょっとした謎の真実を考える(暴く!や解明する!という程でもない)5話のお話。
    表紙と内容のギャップにウキウキしたが、内容はそれ程深くもなくあまり頭に残らない。中には文章の言葉足らずか、私の理解不足か、分かりにくい内容の物もあった。一番最初の「沙羅の実」はラストの意外性が面白くて良かった。

  • 『忘れ物が届きます』は、とってもいいタイトルだと思います。
    この短編集にはこれ以上の名前がないのではないでしょうか。

    なくし物って事態が落ち着いてから、それこそその物が必要な局面が終わってから見つかったりします。
    この短編集の中で届けられる「忘れ物」も、それが本当に必要な時に届けられているわけではないようです。
    何かが永久に失われてしまってから受け取る「忘れ物」は、受け取った相手に「真実」の断片とともに優しさと悲しみをもそっと差し出します。

    自分が知らなった誰かの想いを、もう絶対に手出し出来なくなってから知るというのは、いいことばかりでも悪いことばかりでもなく難しいことだなぁと思います。
    もし、あの時それを知っていたら…
    そうしたら、人生は大きく変わっていたんです。きっと。いや、絶対に。
    今の自分はもっとずっと違う場所にいたんです。
    知っていた方が良かったのか。
    それとも知らなくて良かったのか。
    そんなことどう判断したらいいというのでしょう。判断しようのないことです。
    忘れ物が届くというのは、ある意味とても恐ろしいことなんだと思います。

    では、この短編集は悲しいお話ばかりが収められているかと言えばそんなことはありません。
    どの話もとても優しいです。
    届けられた「忘れ物」には誰かの優しさが込められていて、つらい「真実」をただつらいだけのものにはしません。
    そんなところが切なくも愛おしい短編集です。

  • 人に薦められて手に取りました。名前は知っていたけど多分、薦められなければ手に取らなかった作家さんの一人。

    結果として薦めていただいてよかった!
    他は未読ですが、少なくともこの一冊だけでも読めてよかったと思わせてくれました。

    生きていたら時々「あれってどういうことだったんだろう?」とナゾのまま通り過ぎてしまう出来事や、人には言えないような秘密を抱え込んでしまったりすることもあります。
    そういう解決することはないだろうと諦めている「人生のモヤモヤ」がある日思いもよらないところから答えが振ってきて…という短編集。
    「忘れ物」とはそういう意味かと、最初の一編を読んで膝を打つ思い。
    しかしどの話もすごくよく書けている。じわ~んと心が暖かくなるような読後感。
    この一冊なら中高生にも薦められそうですね。

    どの話が好きか、心に残るかは人によって結構違うでしょうけれど、読後自分にも忘れているような届き物がくることはないだろうかとちょっと期待してしまいます。

    あまり人の薦めの本はぴんと来ないと思ったら読まないほうですが、たまには自分では手に取らない本を薦めていただくというのも発見や出会いがあっていいものですね。
    そういう意味ではこの本自体が「届き物」だったのかも。

  • 「忘れ物が届きます」うまいタイトルつけたなぁ~(^^)どの話も過去に起こった事件の謎が解き明かされていく過程だけでもドキドキ(゜゜;)なのに、最後のもう一捻りで度肝を抜かれたΣ(´□`;)あれこれ考えずに素直に読むと余計に驚く(^^;)「野バラの庭へ」が一番のお気に入り♪

  • 此方は短編集だそうです。。。

  • 柔らかミステリー短編集。
    1話目と4話目が特に好き。
    温かい気持ちになれる。

  • 短編。

    不動産社員が小学生の頃に遭った事件の隠された秘密。
    中学生の頃の襲撃事件の被害者であり犯人でもあるいとこの真実を知った高校卒業式。

    別れ行くカップルたちの話から浮き彫りになった先輩の人生。
    おとなしくて控えめ故に勘違いされることの多かった当時の隣人に救われた高校生だった頃の息子と家族。

    消えた兄の婚約者の真相と、真実に隠された妹と婚約者の共謀で懲らしめられる本当の悪者。

    詳しい真実は書かれていなくて、読み手が登場人物たちのやり取りを通じて推理しなくてはならない
    がしかし、前半の真実はぼやけていていまいち曖昧である(涙)

    最後の話が唯一種明かしが詳細にあるからすっきり。
    プチミステリ。表紙が可愛い。夏にぴったり。)^o^(

  • 短編ミステリー。昔の事件がひょんなことから紐解かれ、真相が明らかになっていく。読み始めはなんの事件なのか、全体像が見えず少し怖かったが、読んでみると、どれも悪い話ではなく、優しさの感じられる話だった。

  • 最後に「そういうことだったのか」とわかる短編5編。
    それが忘れものが届くということなのか。
    『おとなりの』はハラハラした。
    急に息子のことを話題にされたら、確認せずにはいられない。「そういうことだったの」とわかって一安心。

  • 大崎梢の新作だったので借りる。帯から『思い出の中に取り残された謎をめぐる、繊細で優しい五つのミステリー』。というわけで、この題名になったんだな。最初の『沙羅の実』がすごく良かった。ちょっと泣きそうになった。これを読んだところで、これは☆5にしてもいいかも、と思ったけど、2編伏線がないじゃない、とぷんすかしたので☆4に。私が読み落としてただけかもだけど。でも読みやすいし、短めで、非常にいいお話でした。小学生でも読めそうだ。表紙もかわいいし。こういう本からみんながもっと読書好きになってほしいものだ。

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