虚ろな十字架

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著者 : 東野圭吾
  • 光文社 (2014年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929442

虚ろな十字架の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりの東野作品。「13階段」から死刑制度を問う作品を読み続けることとなる。本作品もこのテーマを掲げながらも作品の構成は流石であり伏線もきちんと張られ最後にはパズルもピッシリ嵌るのだが!そもそも死刑制度に解はあるのか、解が無いところに解を見出し司法の名に於いてこれが正解だと。裁判員制度など一般国民の見識を入れ身近なものにし色々と試行錯誤は見られるが、人が人を裁く原点に立ち返れば議論の終わりと正解はない

  • 今度は東野さんの最近の本。うん、悪くはない。1冊の中に3つの殺人事件。いささか気持ちが分散気味だったが、まずまず面白かった。まあ、すっきりとかさっぱりとか感動!とかいう類の内容ではなく、読了してももやもや感が残るのは致し方なし。(だって白黒つくような話じゃないから)正義やら贖罪やら死刑やら…いろいろ考えさせられる話だった。

  • 「死刑は無力」という言葉、心に残りました。

    遺族、犯人、加害者の関係者の気持ち、ひとつの事件のいろいろな側面など、、本当の意味での贖罪とは?
    死を簡単に受け入れられる人なら死刑は無力。
    あぁそうか、と妙に納得した。
    考えさせられる本でした。

  • 理不尽に娘を殺された中原は、事件後に妻・小夜子と離婚しいまはペットの葬儀を執り行う仕事をしている。
    日々失われた命と向きあうことで、事件で受けた痛みや悲しみ、心の傷を乗り越えようとしていた。
    だが再び中原に訃報がもたらされる。
    「離婚していなかったら、私はまた遺族になるところだった」
    中原が発したひと言は重く悲しすぎた。
    死刑制度をテーマにした物語は多い。
    犯人を死刑に!と強く望んでいた中原たちは、いざ死刑が確定すると無力感におそわれる。
    どんな判決が出ようとも殺された娘が帰ってくるわけではないからだ。
    もしかしたら乗り越えなければならない本当の地獄はそこから始まるのかもしれない。
    理不尽な出来事に突然おそわれ遺族となってしまった人たち。
    彼らをめぐるさまざまなことを丁寧に描くことで、「罪を罰する」とはいったい何なのだろうと問いかけられている気がした。
    犯人への憎しみと失われた命への想い。
    生涯忘れることは出来ないだろうし、許すことも出来ないだろう。
    中原たちの哀しみや苦しみを考えると、余計に小夜子を安易に手にかけた犯人の短絡さが許せなくなる。
    過剰な正義感だったのかもしれない。
    関係のない第三者が口をはさむようなことではなかったのかもしれない。
    それでも、他に何か別の解決方法があったのでは?と考えさせられた物語だった。

  • 流石、東野圭吾。読みやすい。
    うーんでも、なんというか
    重みのない話だった。
    テーマは重かったと思うけど
    なんかちょっと違ったなぁ。

  • やっぱり東野さんの文章は惹きこまれますね。
    続きが気になって読むのをなかなか止められない。
    内容も面白かったし、最後までちゃんと物語として完結しててさすがだなーと思いました。
    私は死刑廃止は反対ですが、読んでるとどっちの気持ちもわからなくもなく。
    こればっかりは遺族の気持ちを大事にしてほしいって思うよね。
    そういう意味では赤ちゃん殺しの遺族とは?に共感できたし。
    殺した罪は罪だけど堕胎とどう違うと言われるとそれもそうだよねと思ったり。
    色々考えさせられる奥が深い内容でした。
    自殺の方法にhideちゃんと思われる描写があってhideちゃんを思い出してしまいました(悲)

  • 物語のつながり(伏線)を結末でまとめるようにもっていくストーリーはさすがといったところ。
    最終的に、なんだが後味がすごく悪くなったため、星三つとした。

    うーん。すっきりしない¨。

  • 死刑制度について考えさせられました。
    私は人を殺したら、死刑は当然だと思いますが、これついては色々な意見が分かれるのではないでしょうか。

    同じくらいの娘がいる私には辛い内容もありましたが、この本を読んでから夫婦で娘の身の危険について考える機会になりました。
    そして、今の私たち家族の生活を大切にしたいです。

  • 死刑の是非を問う重いテーマ。
    21年前の乳児殺人事件までさかのぼる。
    読み続けるのが少し辛かった。

  • 【あらすじ(Amazonより)】

    娘を殺されたら、あなたは犯人に何を望みますか。

    別れた妻が殺された。
    もし、あのとき離婚していなければ、私はまた、遺族になるところだった──。
    東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、予想もつかない展開。
    私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

  • 1017.1.21-6
    死刑は殺人の償いになるのか?
    娘を殺されたことが原因で別れた妻が殺されその真相を追っていく内に、21年前の乳児殺人に繋がっていく。
    単にミステリーとしても楽しめるが、死刑制度の賛否を含めテーマは重く考えさせられる。

  • 久しぶりの東野圭吾。
    著者作品の中での好み順としては低めになるけど、難しいテーマを読みやすく、飽きさせない展開はさすがですね~。一気読みでした。

  • 幼い娘を殺され、その後離婚した元妻も殺害された中原は、元妻の離婚後の行動を辿りはじめる。そこに隠された思惑や秘密が明らかになるにつれ、死刑制度や真の償いについて考えさせられる・・・と言った展開。重い、答えのないテーマをそつなく書き上げているのはさすが。ただ、どうも心に響いてこなかった。

  • 「人を殺せば死刑ーそのようにさだめる最大のメリットは、その犯人にはもう誰も殺されないということだ。」という一文にゾワッとした。
    死刑制度、難しい問題。

  • 死刑制度の意味を考えさせられる作品。序盤より、この物語の終着点はどこだろうと思いながら読んでいたが、読後はさすが東野圭吾だなと重いテーマにも関わらずすっきりした。死刑を刑罰と捉えるか、運命と捉えるか…。遺族にしてみればどういう答えなら満足なのか。色々と考えさせられた。家族みんな元気で一緒にいられる日常が、何よりも幸せなのだと改めて実感した。

  • 読みやすいけど、もやっとする。

  • 子供を殺害され、月日が経ち離婚した妻も殺害された・・

  • 色んな人物が出てくるけど、上手く繋がるもんだと感心する。そりゃ書き手からすれば当然なんだけど、読んでるこっちは、途中で混乱した。

    我が子が殺害されたら、絶対死刑を望む。そりゃ当然だ。でも法律上そうは行かない。そういう難しい内容が書かれています。

  • 手紙と同じように、死刑制度、犯罪を犯したものに対する罰について非常に考えさせられる内容だった。

    前半は物語の展開がつかめずに、これがどのようにつながっていくのだろうかと考えていたが、途中からものすごく飲み込まれた。今回は、東野圭吾作品のいつもの「そういうことか!」というよりかは、主人公たちの生き様について考えさせられる、かわいそうだな、という気持ちで終わった。ただし、読み終えた時に疲れた、という感じではなく、読んだー!っていう充実感のような感情を得られた。

    別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

  • 愛する我が子を殺されたら。
    死刑を願い死刑執行のとき犯人が反省をしていなかったら?

    20年以上も前の決断を苦しみ懺悔をし人を幸せにしようとしていたら?
    愛するものの幸せを守るために人を殺めたら?

    単純に刑罰を執行するだけではいけない。
    非常に重いテーマ。
    愛する者を奪われたらどうなるのだろう。
    答えを見つけられない。
    きっと苦しみを思っては泣き、答えを見つけられない。

  • 死刑についてと重い話題ですが飽きずに読めたのはさすが東野さん、面白かったです。

    何が正解なんて分からないよな…
    死刑だからと言ってそれが良かったかなんて…
    加害者、被害者共に家族があってどっちの立場だって苦しみはある。
    色々考えさせられる話でした。

  • 東野圭吾作品の中では中の下くらいかな。装丁が作品を物語っている。

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