神の子 下

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著者 : 薬丸岳
  • 光文社 (2014年8月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929589

神の子 下の感想・レビュー・書評

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  • 薬丸岳さんの本はやっぱり面白い!!

    18歳まで戸籍がなかった博史。
    神から与えられたかのようなその頭脳だけを頼りに、彼が生きるために選んだ道とは…

    ページを繰る手が止められず。
    週末に上下巻を一気読みでした。

  • 少しずつだが穏やかな表情を見せる様になった町田の周りで災いが続いて起こる。自分と関わると不幸になると感じた町田は皆と距離を置く。
    災いは全て室井の仕組んだ事なのか、仲間の中に裏切り者はいるのか、STNはどうなるのか、町田くん不足と室井との決着に物足りなさを感じるが下も読み応えあり。

    「あんたもおれもちっとも優れてなどいない」自分の頭脳だけを頼りに生きてきた町田がやっとそこに辿り着いた事が嬉しい。生きていくのに大切なのは心なのだ!それを教えてくれたのは仲間。

    内藤や楓の調査はあんなにうまくいくものだろうか。個人情報があってあんなにぺらぺら教えてくれないと思うのだけど。室井のしたかったこともちょっとよくわからない。
    町田くんが行方不明になっている間何をしていたのか詳しく書いてないのが不満。

  • 【図書館】時間かかったけど、とても面白かった。ドラマ化してほしい。人は出会う人によって変わっていける。最後の1行で、町田がどれどけ変わったかわかり、ウルっとなりました。薬丸さん、ほんとにすごいな。

  • ドキドキする展開が続くミステリー。

    最後のたたみ方が急ぎ足すぎているのが残念だったけど、全体的に満足感ある物語でした。

    すべての役者が霞んでしまうほど楓の心に惹かれる物語でした。

  •  町田に執着する室井。
    その室井も町田と同じような経歴の持ち主で、知能指数の高さを武器に社会を生き抜いて、同じような境遇の知能指数の高い子供を選別して、仲間に加えていた。
     そんな室井は、私たちが知的障害者を差別したりするように、知能指数万能主義で、人を差別しているとしか思えなかった。
     かつては、全く人との交わりを好まなかった町田が、前原家の親娘や、為井達との交わりの中で、相手の事を大切に考えるようになっていった事が嬉しかった。
     みんなが未来に向かって希望の持てる私の大好きなラストで嬉しかった。

  • ポンポンと進んだ上巻。
    下巻を読むにつれ、ラストはハッピーなのかバットなのかドキドキ。
    でもラストの畳み掛けの所が少し弱かった気がする。
    あれ?みたいな。失速感があった。
    それまでが面白かった分のギャップが。
    でも町田にとってはいい終わり方だったから★3にする。

  • 『おれは生きるためならどんなことでもする。ただし、それは自分が生きるためだけにすることだ。
    他人のためにそんなことはしない。』
    身元引受人の前原製作所の仕事を手伝いながら大学に通う町田。
    同じ大学の学生のタメイドラッグの御曹司為井・発明家の繁村・晶子・リサらの会社『STN』設立を
    手伝う事になる。
    周囲は賑やかになり町田の感情も変化しているように見えた。
    会社はスキンアイカバーという商品がヒットした事によって、多くの従業員を雇い入れ事務所も移転…
    順調に成長していた。
    しかし、全ての始まりだった殺人事件と、室井が率いる組織は町田を放っておいてはくれなかった…。
    室井とは、本名木崎一郎
    8歳で保護されるまで彼は名前すら覚えていない。
    新しい戸籍が与えられた。どこか町田と似た境遇…。
    木崎の狙いは町田を組織に引き戻す事ではなく、町田が大切にしているものを壊す事にあるのではないか…
    STNの健康被害の問題・前原製作所の家事も、そして稔が施設から連れ去られた事も…。

    犯罪組織を率いる室井とは一体何者なのか?
    何故これ程までに町田に執着するのか?
    徐々に明らかにされていきます。
    もう少し室井について深く知りたかったです。
    壮大な反社会組織を描き出そうとしていて、最後数十頁迄、終わりが想像もできませんでした。
    そして、町田と木崎(室井)の直接対決はどの様になるんだろう?って思っていましたが、
    現在の木崎(室井)の状況に驚き…余りにもあっけなく勝敗がついてしまった。
    変わらなかった木崎(室井)と、信頼し合える仲間を持ちそういう存在が大きな力となりどんな苦境に立たされ
    ても這い上がれると思える様になった町田との違いなのかな。町田の置かれた状況は、とても過酷で絶望的
    に孤独なのですが、周囲の人達と自分の強さや努力によって少しずつ変わっていき、
    少しずつ幸せになってゆくのがとっても良かったです。
    ラストは希望に満ちた終わり方でホッとしました。

  • 雨宮は組織と縁が切れないのか。姉のことがあるからしょうがないのか?
    町田は人との繋がりに救われているなぁ。
    本人は望んでいないようなのに不思議なことだ。
    自分を信じてくれる人が一人でもいたら、何とかなるのかもしれない。

  • 読んでる間はオモロい。
    層を織りなす人間関係、程よいスピード感と緊張感、謎解き部分もサイコな部分もちりばめられ、ページを繰る手が止まらない…こりゃすげーわ!

    と思ったんだけど、下巻あたりから「ン?」な違和感、後半になるにつれザツさが目立つように思われてきて、「きっとこれも仕掛け、これも何らかのトリックや」と妙な期待を抱いて読み進めていくと…

    裏で糸引いてた人物の正体はそのまんまやわ、ヒロイン1名は使い方の悪いかませ犬やわ…、張った伏線を回収しようとしているのはいいけど、きっちり巻いて回収しないからもつれてしもてるねんなぁ。

    登場人物や架空の団体の設定も玉石混交で、せっかくの魅力的な設定のキャラがテケトーな設定のもんと関わって勿体ないことになっていたりする。
    例えば、裏組織の個性、最後の最後まで輪郭ボヤけすぎ。もっときっちり色つけた方がリズム良かったと思う。不気味さを演出したかったのだろうけど、あれじゃ不気味さすらボヤけてしまってる。

    色んな設定をもっと細かくしておいてから、綿密な筆運びで収束を急がなかったら、とんでもない小説に化けたやろうに。このままでも十分オモロいとはいえ、ちょっと残念。

  • 一気に読みましたね。読み応えもありました。
    雨宮姉弟が哀しい。雨宮弟、たとえ悪いことをたくさんした人間だとしても、一番大事に思っていることの報われなさに切なくなりました。
    そして主人公の町田の本当の思い。そしてあの人の思いがけない過去と(何かありそうとは上巻の最後のほうから思ってましたけども)あの人の思いがけない顛末。
    小説なのですが、人の運命と言うことを考えさせられますね。

    最初はちょっとへもい感じで共感できなかった為井君が、最後に向かうにつれてとてもかっこよくなってきました。
    珍しく(?)ほとんどの登場人物にどこかしら共感したり切なさを感じさせられたりした作品でした。

    薬丸さんは「神の子」とは、最初はもちろん町田を想定して書き始められたそうですが、話が進むにしたがって町田だけではなくほかの登場人物たちそれぞれも神の子かもしれないと思いながら書き進めることになった、と言うような話をどこかの雑誌で読みました。

    特殊であるということはたとえ優れていたとしても生きにくいものなのかもしれませんね。

    薬丸さんは、これからもずっと注目し続けている作家さんの一人です。

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