黒龍荘の惨劇

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著者 : 岡田秀文
  • 光文社 (2014年8月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929633

黒龍荘の惨劇の感想・レビュー・書評

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  • 明治の権力者を陰で支えた金庫番の別邸で幕開ける連続見立て殺人事件。本業のミステリ作家に引けを取らないクオリティだった前作からさらに深化して、より本格ガジェットをつぎ込んだ一作となっています。一般的な館ものとは異なりアンクローズドな状態にある空間でこそ成立する論理、視点のズラしが生む計画の一部始終はその大胆さにおいて不敵という外ないでしょう。それまで見せられていたものがすべて虚構と化す解決編は館ミステリとしてかなり異色の読後感を残すハズです。

  • 思っていた以上になかなか面白かった。わらべ唄に見立てた連続殺人事件。最後はとんでもないオチで事件解決だったが、時代背景が明治時代ということもあってか、一風変わったミステリーということで納得。たとえて言うなら金田一耕助っぽいお話。シリーズとして続きそうなので次回作も期待。前作もちょっと読んでみようかな。

  • 昨年の話題作を今更ながら読了。
    歴史上の人物を絡ませた事件ではあるものの、リアリティはあまり感じませんでした。そもそも本格ミステリにそれを求めるのは酷なのでしょうけど、その時代特有の情景というものがあまり伝わって来ず、小説として楽しめるかというと微妙です。
    その代わりと言ってはなんですが、ミステリ部分はよく練られており、まさに長編向きの大技が炸裂しています。すぐに思いつく前例もありますが、バリエーションと言っていい範囲内でしょう。
    このシリーズは今現在第3長編執筆中で、文芸誌では短編連載もスタートしているようなので、追ってみようと思います。

  • タイトルに劣らぬ凄惨な事件だった。
    現実に起こった事件を下敷きにしてるかのような真相だったが、こういった利用の仕方をするのは実に上手い。
    しかし現実に起こった事件の方がより凄惨であるから恐ろしい。

  • 前作よりいろいろボリュームアップしてて、『伊藤博文邸』より面白くなってた。ただ、やはりこれは作風なのかなぁ、全体的に遊びの部分が物足りない印象。
    ここで言ってる「遊び」ってのは、登場人物(主人公ペア)の推理以外のネタでの会話とか、雰囲気を出すための風俗描写など。
    脳内でイメージを膨らませるためにそういう遊びがあるほうが、読み物として読んでて楽しいんだけど、この人の作品は
    事件→捜査→食事→捜査→就寝→次の事件発生
    みたいに、淡々と事件の流れの記録だけが続いている印象で、読み終わってふり返った時に、作品のトリック部分以外、印象が残らない……。
    (そういった点では、秘書の蘭子さんがいちばんステキキャラでした)
    解決編をあんなギリギリまで持ち越すバランスもちょっとアレな感じもしますが、全体的にはミステリとして楽しめました。力作です。

  • 壮大なストーリー

  • 月輪探偵シリーズ、2作目。

    前作も読んでいるが、2作目の今作、意外なほど捻りのある本格モノになっていてビックリ。やはり無理は感じるものの、それでも大胆かつ悪魔的で、面白いトリックだった。明治時代という時代設定だから可能なトリックであるのだろうが、前作よりあんまり時代色は感じられなかったのは、明治好きにはちょっと物足りないところ。でも逆に、歴史モノが苦手な人でも十分読めると思いマス。本格好きの方は読んで損はないんじゃないかな。
    にしても、最後まで人が殺されないと謎は解けないようになっているのが、本格モノなのかな(苦笑)。月輪探偵のへっぽこぶりにはちょっと、、、。というか、前作とは別人のはずじゃなかった??その辺の言及がなかったのが、ちょっと??だった。肝心の月輪のキャラ造形がいまいちだったけれど、助手の蘭子ちゃんは可愛かったデス。他にいろいろ事件録はあるみたい(?)なので、続編に期待。

  • 科学捜査が確立していない時代ゆえに可能。でも、真相は現代の事件を彷彿とさせる。

  • やや、難はあるけど、正当な謎解き、意外性ありおもしろかった。

  • 山縣有朋の側近だった漆原の殺害事件。首の無い死体。山縣が起こした疑獄事件。漆原に送られる脅迫状。黒龍荘と呼ばれる漆原の屋敷に住む4人の妾と秘書・魚住、医師の畠山、監禁される精神を病んだ漆原の従姉妹の健次郎。漆原家に伝わる童歌に見立てられる連続殺人。首を切り取られる被害者。漆原家のならびに住む門井家の住人。

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