不自由な絆

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  • 光文社 (2014年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929664

不自由な絆の感想・レビュー・書評

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  • もう読むのが辛くて辛くて、苦しくて苦しくて。
    共感とかそんな生半可なものじゃなく完全にシンクロしてしまった。
    子育て中の母親にスポットを当てた作品はたくさんあるけれど、子を思う母親の気持ちをここまで掘り下げて描いたものは読んだことがない。

    言ってみれば母親目線で描かれたすごい狭い世界で、子供がいない人や男性には理解できないかもしれない。
    でも、分かってほしいどれだけ母親たちが子供に心を砕いているのか。
    そうそう、「育てたように子は育つ」
    こういうこと、簡単に言ってほしくないわー。
    これ、きついよね。だって、一生懸命やってるんだもの。
    こんなこと言ったら追い打ちかけるだけ。

    ちょっと感情的になりすぎたか・・・。
    でも読んでて、うんうん、わかるわかる、そうよそうよって一々感情移入。
    赤ちゃんの頃から癇の強くて手に負えない子、やられたらやられっぱなしで何もできない子。
    手を出す方、手を出される方、立場が代われば親の気持ちも全く違ってくる。
    そんな感情が細かく丁寧に描かれていて刺さります。

    第三者からみたらほんの短い間のことって思うかもしれない。
    確かに大人になってしまったら、学校時代のことなんて遠い出来事。
    でも母親になると、子供と一緒にその狭い世界にまた入っていかないといけない。
    子にとってはそして親にとっても狭い世界ではなく、大海原のようだ。
    荒れ狂う海で小舟を必死に漕いでいく。
    海に落ちないように、難破しないように、ひたすら櫂を漕ぐ。

    読み終わって、益々自分が母親業をうまくやっていけるのか不安になった。
    でも進むしかない。
    そのためにも社会の家族の周囲の理解がどうしたって必要。
    保育園の騒音問題とか、低次元な話やめようよー。
    社会で子供を育てようよーーーー、と声を大にして言いたい。

    すみません、熱くなりました。
    小説としてもとてもうまくまとまっていて、朝比奈さんに感服しました。
    小中高と同級生だった二人の母親をママ友として再会させる展開、これは巧い。
    エンディングも良かった。
    子育て中のお母さん、是非読んでください。
    一緒に頑張りましょう。

  • クラスメイトだったリラと洋美、
    ある日、子供の予防接種の会場で偶然に再会する。
    息子たちの諍いやいじめ、そこにママ友としてのつきあいも絡んで───

    月日が流れ、子供達もそれぞれ成長して、
    いろいろあったリラと洋美の間の氷も溶けつつあるような気配。
    それはそれで良かったんですが…、
    うーん、私だったら…どちらの立場でも難しいかな…。

    よく考えたら親子って、お互いに「はじめまして」なんですよね。
    まして長男長女なら、生まれて来た子供も一年生、親だって一年生…。
    「育てたように子は育つ」なにげなく耳にしてましたが、
    悩み苦しみ、必死で子を育てる親にとって、
    こんなに重たい言葉だったとは…。

    人って自分で子供を育ててみて初めて、親の心を知るのかもしれませんよね。
    毎回、心がひりつくような思いをしながらも、
    こういった子育て小説を手に取ってしまうのか、少しわかったような気がします。

  • 学生時代の同級生が再会し、ママ友になる。
    ありそうで、先が見えそうなストーリーですが、予想を大きく覆され、想像以上の展開で話が進みました。読んで良かったです。

    育てにくい子供がいることは実際にあると思うし、親子の相性もあると思います。
    なので、洋美の気持ちを思うと、胸が苦しくなりました。
    子供を愛せなかったのではなく、愛せない状況になっていたのだということが、のちのちに分かり、ホッとしました。

    子供を通じて知り合った友達が窮屈なのは、経験済み。狭い世界なのだから仕方が無いし、だからこそ、あちこちでのトラブルが多発しているのだろうなと、この年になって、改めて静観できるようになりました。

    洋美とリラが、子育てを離れてから、二人の間を再び育んでいきそうなラストに、気持ちのいい読後感を持ちました。

  • 敏光の乱暴できかん坊具合に母親は手を焼いて悩んでいるというのに、父親の影が薄い。存在感がない。そこは父親の出番だろう、じっくり敏光と向き合ってくれたらいいのに・・・と思いました。仕事忙しいのはわかっています。でも任せっきりにされるのは荷が重すぎます。

    子育てって修行だったな、あの頃あ〜んなに大変だったのに、あんなコトもこんなコトもあったのに、過ぎてみれば、この1冊の本のように300ページぐらいに収まるくらいあっという間だった気がする。自分の子育て時代を振り返ってみて、そんなこと考えていた。

  • よかった。
    こういった切り取り方の子育ての物語を読むのは初めてだったけど、よかったです。
    なんか、どっちの母親にも共感したし、イライラしたり、グッと言葉が詰まったり。
    いろいろ考えました。

    けど、ラストが好きじゃないなー。
    そんなに簡単なものなの?と思っちゃった。

  • 最後にいきなりさわやかな方へ加速した。
    女どうし母親どうししかも毒親育ち、もっともっと根深いものがあるのではとも思う。
    こどもが赤ちゃんじゃなくなっていくことで得ていけるいろんな自由とか、言いたいことを言いたいひとにちゃんと言う素直な勇気とか、関係が氷解していきそうな予感とか、最後のそういうヘルシーでまっとうな希望は作中のふたりへのごほうびだと思って納得した。よかったねがんばったねと言ってあげたい。

  • ずっとイライラしながら読んでた。
    こどもは育てたように育つ。

  • 【ママ】では無いし、無論【ママ友】なんていないし、
    寧ろなんなら独身なんだけど朝比奈さん作品なので読んだ

    鬱になるエンドじゃなくて良かった…
    共感できることなんか、独身のわたしには無かったけれど、
    それでも勢いよく読める読み応えのあるストーリーだった
    中だるみさせることなく、エンドまで持って行くのって
    すごいな……次の本も期待

  • 2016.5.8

  • 仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。
    同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。
    頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。
    やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。
    (アマゾンより引用)

    面白かった~(*´∀`*)
    子育ての経験はないけれども、何か分かる気がする(´・□・)ア-
    章によって時代が少しずつ変わり、目線もリラさんになったり洋美さんになったり、リラさん目線のときはリラさんの気持ちがよく分かるし、洋美さん目線のときは洋美さんの気持ちがよく分かる(笑)
    隣の芝生は青…ってこういうことだろうな、と思った

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