処刑までの十章

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著者 : 連城三紀彦
  • 光文社 (2014年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929725

処刑までの十章の感想・レビュー・書評

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  • グチャグチャ、ドロドロ、悶々の連城ワールド。
    生真面目な夫の突然の失踪、しかも夫は女と共に逃避行したらしく、さらにその女は放火殺人を犯したらしく…という冒頭はものずごく引き込まれて面白そうと思ったのに。
    その後は何が何やら。
    放火殺人自体あったのかなかったのか、夫と女との逃避行自体あったのかなかったのか、夫はそもそも行方をくらませたのかそう見せかけただけなのか、夫の横領事件も何なのか。
    謎の『五時七十一分』の意味はなかなか面白かったけど、それがうまく発展していかないのも何だかなぁ。
    何より妻と義弟との関係がグチャグチャしてて興味を惹かれないし、この義弟も失踪した兄同様悶々としていてスッキリしない。
    結局何が何だか、煙に巻かれたような、これはこれで連城文学としてOKなのか。
    とにかくミステリーとして読むと呆気にとられる。

  • 話のベースになっている、兄の失踪で変わっていく弟と義姉の関係に全く興味がもてない。
    虚実入り乱れた展開と、最終盤になって明らかになる結末の乖離に、それまでの展開は何だったのだろうと思ってしまった。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14704611.html

  • 40点

    ***
    五時七十一分の言葉が示すものとは?
    ある日東京で普通のサラリーマンが突然失踪する。その直前に遠く高知では火災現場から身元不明の死体が発見され事件を予告した葉書には五時七十一分という奇妙な時間が。
    サラリーマンの妻と弟は彼の失踪と高知の事件を結び付けて調べて行くが……
    ***

    ざっくりと言えば物語の推進力が不足している小説でした。奇妙な時刻自体は比較的魅力的な謎だと感じますが如何せん小説の大半が弟と妻の、兄の失踪で変化した二人の関係性のやり取りばかり。
    事件の調査が恐ろしく遅く、極端に言えば、義姉と弟が不倫しようがどうでもいいと言うスタンスで見てしまうと延々と非生産的なやり取りを読まされる小説になっています。
    高知へ行き、あるいは奈良へ行き新しい事実が判明したと思ったら、その事実から義姉との関係に対しての内面描写や義姉とのやり取りが続き、結局その事実から事件の真相を精査することなく次の調査で新たな事実がわかる、そんな繰り返しという印象です。
    この判明した事実というのも確たるものは非常に少なく、受け取りようによってはどうとでも取れるものが多い。
    Aという出来事の真相がa1,a2,a3の3通り、Bという出来事の真相がb1,b2,b3の、Cがまた3通りのような形で語られ、
    通常の本格推理であれば確固たる事実に一致する組み合わせが一つに決まりそれが真相であるという論法を見ますが、この小説の場合語り部の主観でAの真相はa2だからBはb1だ、とそう言う形で進み、次の証言が得られればそれまでの主観が揺らいでa1-b3の組み合わせだ、とこれはあくまでも僕のイメージですが、事件に対する真相へ進んでいないと受け取れました。

    450ページを超えた当たりでようやく事件が纏まりだしますがそれまでがとにかく冗長で、加えて最後のオチも今一つ納得できないのも評価を押し下げてしまいました。

  • これが真相か?とつかみかけた途端、蝶のようにひらりと逃げてしまう。そんな印象です。厚いページ数を感じさせないくらい、時間を忘れて読了しました。面白かった-。

  • 同じようなことの繰り返しが多くて冗長だったかも。

  • 靖彦という普通のサラリーマンの何気ない一日から始まる失踪の場面から謎の世界に一挙に惹き込まれ、息をのむ展開の連続。出だしはどこにでもある風景で秀逸。妻と義弟の二人が靖彦の影を追って大晦日の唐招提寺へ!そして四国・足摺岬の事件との関係。目くるめく展開、逆転と二人を中心とした心理戦が緊張感を持って進んでいく。しかし、結論は「あれ?結局は?」という竜頭蛇尾の感が免れない。途中から「私」が入れ替わった感があるのも、唐突感がある。女性とは怖いものというのが強烈な印象。

  • *平凡な男が突然消えた。弟直行は高知の放火殺人事件と兄失踪の関わりを疑う。
    真相を探る度に嘘をつく義姉に翻弄される直行。
    夫を殺したかもしれない女に熱い思いを抱きながら、真実を求めて事件の迷路を彷徨う。 これぞ連城マジックの極み、渾身の遺作1000枚!*

    連城さんらしい、万華鏡のような展開。どれが真実で、どれが想像なのか・・・ページをめくるたびに翻弄され、読み終わった後も、本当の真相は別にあるのでは、と思わせる。

  • 作者の遺作となる三角関係ミステリ。最初に提示される主人公の兄が失踪する謎、その兄の失踪に関係があると思われる高知での放火事件と三角関係の謎、これらの謎を主人公と兄嫁が探ってゆくが、その兄嫁の言動にも不審なことが相次ぐにつれ疑心暗鬼となる主人公と、謎だらけのミステリ。
    ただこの作者の作品としては消化不良の感があった。
    犯人も推理小説の定番だし、時間表記のような謎も舞台が四国であることから想像がついてしまったし、そして何よりこの謎の必然性がどこにあるのかわからない。最初に提示される謎が魅力的なだけに残念。

  • 相変わらずの目くるめく構成力、虚実入り乱れる幻惑感。
    ですが、同じエピソードを延々繰り返しているだけのような印象。そんなわけがないのですが。
    全体的に単調で正直飽きる。
    義姉にまったく魅力がないのもどうなのか。これは個人の嗜好かとは思いますが、同性には嫌われるタイプのように思う……
    義弟目線の話だからいいのかな。

  • 2015/05/06読了

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