絶叫

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著者 : 葉真中顕
  • 光文社 (2014年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929732

絶叫の感想・レビュー・書評

  • いい読後感。葉真中作品はもっと読んでいきたい。

  • 自宅で孤独死をした女性を調べて行くと、その女性が生保レディをやっていた過去、他の殺害事件にも関与していることが次々と明らかになり、衝撃のラストを迎える。刑事ミステリーモノ。
    平成の世をなぞるように話は進み、懐かしく面白かったり、よく取材されているなぁと感じる。
    アニマルホーダー、デリヘル狩りなど知らないワードも教えてもらった。社会派な一冊。ロストケアも良かった。

    【学】
    まともな飼育ができないのに大量の動物を病的に集めてしまう人のこと「アニマルホーダー」

    2004年 石原知事 歌舞伎町浄化作戦

  • マンションの猫に食べられた腐乱死体は、強烈な描写によってこの物語の主人公として読む人の頭に焼き付く。この死体がまさかの大どんてん返し。殺人の話が苦手な人でもこの死体の真実に大きく心を揺さぶられてしまうのではないか。恐くて1対1で人の家に行けなくなりそう。

  • 一気読みです。

  • 2014年このミス11位、文春ミステリー6位
    日本推理作家協会賞候補、吉川英治文学新人賞候補

    葉真中顕(はまなかあき)さん初読み

    もがきながら転落していく陽子の生きざま
    格差社会、貧困、さまざまな社会問題が描かれている。
    何か重い読後感、ミステリっていうより人間ドラマ小説。
    一気読み、面白かったです。

  • ラスト凄かった。
    怒涛のように終わった感。

  • ちょうど世代が一緒のせいか、子供のころからの時代背景がすごく分かる!ってなる。
    アパートで孤独死していた鈴木陽子はいったいどんな人生を生きたのか、探るうちに様々な事件が絡んできて…。平凡な名前の女の、平凡ではない物語。

  • 幼少期からどん底の人生を送り続ける女性が、身体を売り、人を殺め、多くのものを棄てた先にあったものとは。
    いわゆるどんでん返し系とは一線を画し、あくまで物語の主軸はブレずに、ついでのように強烈などんでん返しを据えている筆者の実力には唸るばかり。
    しかし、主人公の章があまりによくできているため、ほぼ同じ頻度で書かれる女刑事の人物像が薄く感じられてしまい、バランスが悪いのが唯一の減点ポイント。

  • +++
    平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。
    猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?
    社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!
    +++

    まず冒頭に、ひとりの男性が殺害された新聞記事が置かれている。それに続くプロローグで、物語の主人公である鈴木陽子は、多数の猫に食い荒らされて死因すらわからない孤独死状態で発見されるのである。物語は、陽子が幼いころから順を追って、彼女を「あなた」と呼ぶ誰かによって語られる章と、捜査する刑事・奥貫綾乃の視点で語られる章とが交互に繰り返される形で進んでいく。無残な死体となるまでの陽子の生き様は、ほんの少し踏み出す角度がずれていたら、誰もが陥ってしまったかもしれない道筋のように思われ、そのときどきには抗うことができなかっただろうと、絶望的な気分にさせられる。それでも、なんとかならなかったのは、やはり彼女の育った環境と、それを跳ね返せなかった彼女自身の弱さゆえなのだろうか。さまざまな汚れ仕事を経験し、犯罪の片棒を担ぐまでになってしまった彼女だが、彼女を「あなた」と呼ぶ人物に光が当たったとき、驚きに目を瞠るとともに、なぜか少しだけほっとしてしまったのも事実である。読み始めたら目を離せなくなる一冊である。

  • 宮部みゆきの火車に似てる。まあもっとひどいですが。どんどん落ちていく系の話は読んでて重たくなりますが、最後もすっきりせず。一番憎くて、愛しかった母親を自分の手で殺すことで、彼女は救われたのかな?途中からオチが見えてくるのですが、それでも気になって一気に読んでしまいました。結局陽子はどうなるの・・?と思ってたらそうかー!ミス・バイオレットってそういうことかー!皆さんの書き込み見るまで気づかなかった!うーん、さわやかだけど後味の悪い不思議な感じ。

  • 面白かった。途中途中、取材した内容がそなまま説明口調で書かれてたのがちょっと気になったけど。、

  • なるほど・・・絶叫、だわね。
    そして恐ろしいまでの清々しい読後感!?w 
    ひ~!コワコワ~~!!!
    弱肉強食?やっぱ、女はコワいわ~。。。

    なんか、途中から「嫌われ松子の一生」みたいな印象が、ずーっと付きまとってた。

    自分が陽子だったら、どうやって生きたかなぁ・・・?

  • マンションの一室で見つかった女性の遺体。
    死後何ヶ月もたち、飼い猫に食われた白骨の遺体、なぜこうなったのか。

    遺体の身元を洗う刑事と、遺体である「陽子」に呼びかける「私」の視点。
    なぜ二人称?と思ったらそうきたか…
    壮絶だった。

  • 『殺人鬼フジコの衝動』と馳星周の暗黒小説の中間にあるような、つまりは自分にとってとても好きな世界観の作品でした。
    一人の平凡な女が辿る転落人生を、ドス黒く描いています。
    その女の犯罪を暴き、更には女の人生を逆に辿っていく女刑事からの視点を織り混ぜた物語構成は、とても巧みで、それがこの作品を優れたミステリーにしています。
    ドス黒い物語であるのに、読後感がなぜか爽快なのも、女刑事視点からの章があるからと言えます。
    ドス黒い物語が嫌いな人には、勿論お薦めできません。

  • 【図書館本】主人公である鈴木陽子と僕はほぼ同じ世代ということで、物語の時代背景がとても懐かしかった。何故「絶叫」というタイトルなんやろうか。正直、理解出来ていない。(^-^;

  • なんてこった…て言うてもた。

  • オチがすごいぞ

     参ったなぁ。物語そのものは暗くて救いようがないんだけど、どんでん返しの結末と真ん中あたりにつながるオチが素晴らしい。その真ん中あたりの伏線は、読んでいるときに違和感を感じていたからその回収時に驚いたわけだけど、まさかって感じが良いなぁ。なかなかの力作だった。どんでん返しは新鮮とはいえ無いから、あのオチだけで500ページを読み切ったようなものだな。

  • 愛されずに育って、愛されたいと生きた女の悲しくもたくましい物語。

    保険業界の闇とか、結局売春とか
    とことん墜ちていってしまう主人公。
    誰かに必要とされ、認められるって
    人格形成にすごく大きなことなんだな。
    それが欠如すると、人間は生きにくくなって、
    結局こうなっていくしかないのか。
    この女は、生き延びていく力として
    人を殺すことを積み重ねていく。
    そうするしかないのか。
    それでも生きていこうと思うのか。

  • 世の中の大きな出来事を絡めながら時間を進めていく。あの事件の時は何をしていた、のように。自分とほぼ同世代の主人公が歩んだ、哀しい人生。同じ事件を共有したのに。
    母親に愛されなかったことがこの物語の核か。事件を追う女刑事は子を授かりながらもその子を愛することができなかったし。文中「あなた」に語り掛けているのが誰だか気になっていたが、終わりになって初めて理解できた。

  • 平凡な女の転落人生的な内容と並行しながら犯罪が少しづつ暴かれていくーーーといった感じで話は進んでいきます。
    平凡な人生はどんどん悪い方へ墜ちていくで最後で逆転?
    読みやすくて平凡な女の人生の悪いパターンを知った感じでした。

    帯に「ラスト4行目に驚愕」と書いてあったので最後の4行目で大どんでん返しなんだろうと思っていましたが…全く別の意味でした。

    人を殺したあとにあんなふうに表現できる平凡な女の心理に驚愕しました。

  • 話の書きっぷりからして女性の作者だと思っていたが、男性とのことで意外だった。
    絶叫というタイトルは少し大袈裟な感じもするが、現代社会は絶叫をあげたくなるような混沌と悲惨で溢れているということを改めて認識させられる。

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