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絶叫

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著者 : 葉真中顕
  • 光文社 (2014年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929732

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絶叫の感想・レビュー・書評

  • 『ロストケア』で知った葉真中作品の2冊目。ロストケア読了後、この『絶叫』が気になってしまい、すぐに読みたかったが、たぶん続けては無理だろうと、間に荻原浩作品を挟んでから読み始めた。長編ながらグイグイ引き込まれ、一気に読めるのは二つの事件が並行し、女刑事のプライベートもはさみつつの語りを入れた作りだからであろうか。どっぷり重いのだか、転げ落ちる陽子の人生、同じ女性としてここで自分だったら…と思わずにいられない。
    「あなた」という表現は誰からの「あなた」?
    常に考えながらも分からず。ラストのラストにして理解する。このまま殺され無惨な最期はあまりにも…と思わされてしまうだけに、そうか負けなかったのだと感じてしまう。そして生まれかわり、居場所を作った。中盤での伏せんに気づかなかっただけにザワザワしてしまった。本当に恐ろしいが、たくましい凄い女。
    そして凄い話だ。

  • 現代世界で女性であること。望まれない幼児期、冴えない中学生、田舎への絶望、搾取される仕組みと気づけない感覚、性産業…

    そういった世相を捉える社会小説としても良かったけど、そういう裏側を直視させながら(それだけだったら飽きてた)、同時に二つの事件を様々な証言から捉えていってその死の真相がわかる、そのプロットが素晴らしかった。

  • 2017.07.05入荷待ちしてやっと手に入れた中古本!
    さあ、読むぞ
    →メチャメチャ面白かった。久しぶりに入り込めた作品。一気読み

  • 読友さんがオススメされていた本。横取りお先に失礼します!

    厚いけど読みやすい。でも初っ端からなかなか重い内容なので、少しずつ読みました。
    で、衝撃のラストというのが理解できてなくて、ネット検索してしまいました。じわっとぞぞぞ。
    葉真中さんの他の本も気になるけど、結構キツかったので立て続けには読めないな〜。

  • 前作「ロスト・ケア」の衝撃が残ったまま、今作へ突入。前作では、いろんな人たちの、いろんな人生の転落が描かれていたが、今作では鈴木陽子と言う1人の女性の壮絶な人生が描かれる。弟の死、父親の失踪、自身の離婚、生保レディから風俗嬢へ。そして、保険金詐欺へと転落していく…登場人物が一貫して、まともな人がいないのも独創的。そこまで転落しても、諦めない陽子の生き様が本当に凄い!
    そして、今回もラストにやられた!
    思わず、本をひっくり返して、確認しちゃった…
    これが2作目とはとても思えないくらい、これからが楽しみな作家さん。あ、これ、前作でも書いた…でも、何度も書きたくなるくらい楽しみ♩

  • いい読後感。葉真中作品はもっと読んでいきたい。

  • 自宅で孤独死をした女性を調べて行くと、その女性が生保レディをやっていた過去、他の殺害事件にも関与していることが次々と明らかになり、衝撃のラストを迎える。刑事ミステリーモノ。
    平成の世をなぞるように話は進み、懐かしく面白かったり、よく取材されているなぁと感じる。
    アニマルホーダー、デリヘル狩りなど知らないワードも教えてもらった。社会派な一冊。ロストケアも良かった。

    【学】
    まともな飼育ができないのに大量の動物を病的に集めてしまう人のこと「アニマルホーダー」

    2004年 石原知事 歌舞伎町浄化作戦

  • マンションの猫に食べられた腐乱死体は、強烈な描写によってこの物語の主人公として読む人の頭に焼き付く。この死体がまさかの大どんてん返し。殺人の話が苦手な人でもこの死体の真実に大きく心を揺さぶられてしまうのではないか。恐くて1対1で人の家に行けなくなりそう。

  • 一気読みです。

  • 2014年このミス11位、文春ミステリー6位
    日本推理作家協会賞候補、吉川英治文学新人賞候補

    葉真中顕(はまなかあき)さん初読み

    もがきながら転落していく陽子の生きざま
    格差社会、貧困、さまざまな社会問題が描かれている。
    何か重い読後感、ミステリっていうより人間ドラマ小説。
    一気読み、面白かったです。

  • ラスト凄かった。
    怒涛のように終わった感。

  • ちょうど世代が一緒のせいか、子供のころからの時代背景がすごく分かる!ってなる。
    アパートで孤独死していた鈴木陽子はいったいどんな人生を生きたのか、探るうちに様々な事件が絡んできて…。平凡な名前の女の、平凡ではない物語。

  • 幼少期からどん底の人生を送り続ける女性が、身体を売り、人を殺め、多くのものを棄てた先にあったものとは。
    いわゆるどんでん返し系とは一線を画し、あくまで物語の主軸はブレずに、ついでのように強烈などんでん返しを据えている筆者の実力には唸るばかり。
    しかし、主人公の章があまりによくできているため、ほぼ同じ頻度で書かれる女刑事の人物像が薄く感じられてしまい、バランスが悪いのが唯一の減点ポイント。

  • +++
    平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。
    猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?
    社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!
    +++

    まず冒頭に、ひとりの男性が殺害された新聞記事が置かれている。それに続くプロローグで、物語の主人公である鈴木陽子は、多数の猫に食い荒らされて死因すらわからない孤独死状態で発見されるのである。物語は、陽子が幼いころから順を追って、彼女を「あなた」と呼ぶ誰かによって語られる章と、捜査する刑事・奥貫綾乃の視点で語られる章とが交互に繰り返される形で進んでいく。無残な死体となるまでの陽子の生き様は、ほんの少し踏み出す角度がずれていたら、誰もが陥ってしまったかもしれない道筋のように思われ、そのときどきには抗うことができなかっただろうと、絶望的な気分にさせられる。それでも、なんとかならなかったのは、やはり彼女の育った環境と、それを跳ね返せなかった彼女自身の弱さゆえなのだろうか。さまざまな汚れ仕事を経験し、犯罪の片棒を担ぐまでになってしまった彼女だが、彼女を「あなた」と呼ぶ人物に光が当たったとき、驚きに目を瞠るとともに、なぜか少しだけほっとしてしまったのも事実である。読み始めたら目を離せなくなる一冊である。

  • 宮部みゆきの火車に似てる。まあもっとひどいですが。どんどん落ちていく系の話は読んでて重たくなりますが、最後もすっきりせず。一番憎くて、愛しかった母親を自分の手で殺すことで、彼女は救われたのかな?途中からオチが見えてくるのですが、それでも気になって一気に読んでしまいました。結局陽子はどうなるの・・?と思ってたらそうかー!ミス・バイオレットってそういうことかー!皆さんの書き込み見るまで気づかなかった!うーん、さわやかだけど後味の悪い不思議な感じ。

  • 面白かった。途中途中、取材した内容がそなまま説明口調で書かれてたのがちょっと気になったけど。、

  • なるほど・・・絶叫、だわね。
    そして恐ろしいまでの清々しい読後感!?w 
    ひ~!コワコワ~~!!!
    弱肉強食?やっぱ、女はコワいわ~。。。

    なんか、途中から「嫌われ松子の一生」みたいな印象が、ずーっと付きまとってた。

    自分が陽子だったら、どうやって生きたかなぁ・・・?

  • マンションの一室で見つかった女性の遺体。
    死後何ヶ月もたち、飼い猫に食われた白骨の遺体、なぜこうなったのか。

    遺体の身元を洗う刑事と、遺体である「陽子」に呼びかける「私」の視点。
    なぜ二人称?と思ったらそうきたか…
    壮絶だった。

  • 『殺人鬼フジコの衝動』と馳星周の暗黒小説の中間にあるような、つまりは自分にとってとても好きな世界観の作品でした。
    一人の平凡な女が辿る転落人生を、ドス黒く描いています。
    その女の犯罪を暴き、更には女の人生を逆に辿っていく女刑事からの視点を織り混ぜた物語構成は、とても巧みで、それがこの作品を優れたミステリーにしています。
    ドス黒い物語であるのに、読後感がなぜか爽快なのも、女刑事視点からの章があるからと言えます。
    ドス黒い物語が嫌いな人には、勿論お薦めできません。

  • 【図書館本】主人公である鈴木陽子と僕はほぼ同じ世代ということで、物語の時代背景がとても懐かしかった。何故「絶叫」というタイトルなんやろうか。正直、理解出来ていない。(^-^;

  • なんてこった…て言うてもた。

  • オチがすごいぞ

     参ったなぁ。物語そのものは暗くて救いようがないんだけど、どんでん返しの結末と真ん中あたりにつながるオチが素晴らしい。その真ん中あたりの伏線は、読んでいるときに違和感を感じていたからその回収時に驚いたわけだけど、まさかって感じが良いなぁ。なかなかの力作だった。どんでん返しは新鮮とはいえ無いから、あのオチだけで500ページを読み切ったようなものだな。

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