這い上がれない未来 Never-Climbing Society (Kobunsha Paperbacks 71)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334933715

作品紹介・あらすじ

今後は、いま以上に格差がひらいた社会になる。国家破産が起ころうと起こるまいと、それは必ずやってくる。はたして、あなたにはこの流れに飲み込まれてしまうのか?それとも、それを回避できるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 今流行りの「格差」「下流」の便乗本と言えなくもない。
    ただ著者は国際問題アナリストであり、その視点は他書とは異なっている。
    最後に挙げられている10の「可能な限り挑戦しろ」とする項目には大いに共感出来る。

  • 2005年。いわゆる格差社会が話題になり始めた頃の本。小泉デタラメ改革の批判、経済財政諮問会議による「日本21世紀ビジョン」のインチキぶりに驚いた。

    ビジネス本、占い、スポーツイベントに熱狂し、チームが勝つことで自分も勝ったような気分になる「心理的代償行為」も、「下流」の特徴である、と。これは納得。

  • 「下流社会」論華やかなりし小泉政権時に購入した本。全体的に藤井氏のぺーパーバックスは大げさに議論を振りすぎな感は否めないが日本の社会システムの中に安住することの危険を考えさせられた。鵜呑みにする必要はないがデータや事例は興味深いものが多く、知っておいた方がいい議論も多い様に思う。

  • 日本が赤字だということは知ってましたがずっとずっと深刻な事態のようです。真剣に国外脱出を考えてます。

  • 日本がこのままでは破綻する。
    あって欲しくないとは思うものの、妙に説得力のある説だ。書かれているのはかなり悲観的な未来像で、必ずこうなる、というワケでもなかろうが、参考までに読んでおいて損はない本だと思う。

  • 面白そうなタイトルとキャッチコピーに惹かれて読んでみたが、正直期待はずれの本だった。作中で、日本社会の大多数は将来下流に転落し、日本も国家として、下流に転落すると説く、筆者の主張には、危機感と説得力を持つ。
    だが、それを脱却化するには、アメリカ型の成果主義や真の学歴社会の実現が必要とする極端すぎる主張には、やや首肯しかねるし、説得力も乏しかった。それぞれの章の中身は、理解できるも全体としての構成も、分かりにくく、読者に漫然とした不安感だけ植え付けているだけのようにも感じる(自分が下流社会の住人だからかもしれないが・・・)。
    筆者の華麗な経歴だからこそ言える理想論的主張と思うのは私だけなのだろうか。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部卒。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。1982年から近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。インターネット上でもYouTubeを中心に世界政治や経済情勢について発信している。現在、呉竹会アジア・フォーラム代表幹事、一般社団法人日本クルド友好協会理事も務める。主な著書に、『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)、『アングラマネー』(幻冬舎)、『国連の正体』(ダイレクト出版)、『世界恐慌2.0が中国とユーロから始まった』『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』『国境ある経済の復活』(以上徳間書店)などがある。

「2020年 『米中最終決戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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