這い上がれない未来 Never-Climbing Society (Kobunsha Paperbacks 71)
- 光文社 (2005年12月14日発売)
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感想 : 8件
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- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334933715
感想・レビュー・書評
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面白そうなタイトルとキャッチコピーに惹かれて読んでみたが、正直期待はずれの本だった。作中で、日本社会の大多数は将来下流に転落し、日本も国家として、下流に転落すると説く、筆者の主張には、危機感と説得力を持つ。
だが、それを脱却化するには、アメリカ型の成果主義や真の学歴社会の実現が必要とする極端すぎる主張には、やや首肯しかねるし、説得力も乏しかった。それぞれの章の中身は、理解できるも全体としての構成も、分かりにくく、読者に漫然とした不安感だけ植え付けているだけのようにも感じる(自分が下流社会の住人だからかもしれないが・・・)。
筆者の華麗な経歴だからこそ言える理想論的主張と思うのは私だけなのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示