ランゲルハンス島の午後

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 105
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334970475

感想・レビュー・書評

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  • 安西水丸さんが亡くなった。71歳でのあまりにも突然の死。虚を突かれたようで言葉もない。

    村上春樹さんの文章にあの絵がつくことももうないのか。村上朝日堂は一番好きなエッセイのシリーズだった。息子の大のお気に入りだった「がたんごとん」と一緒に、本棚から出してきてぼんやり眺めている。

    今日の新聞に、嵐山光三郎さんが追悼文を寄せている。言葉が胸にしみてきた。
    「ああ水丸よ。酒飲みで、女好きで、人情家で、仕事一途で、せっかちで、好き嫌いが激しい薄情の水丸よ。手品みたいに消えてしまったね」

    • yuu1960さん
      村上さんの小説の登場人物「ワタナベノボル」は水丸さんの本名と何かに書かれてました。

      水丸さんのエッセイに故郷の南房総の千倉のことがよく...
      村上さんの小説の登場人物「ワタナベノボル」は水丸さんの本名と何かに書かれてました。

      水丸さんのエッセイに故郷の南房総の千倉のことがよく出てきました。僕は生まれが近くの館山だったので、水丸さんのエッセイが好きでした。
      ー合掌ー
      2014/03/26
    • たまもひさん
      ああ、「ワタナベノボル」はそういうことだったんですね。いいですねえ、そういうの。
      あのイラストあってこその村上エッセイだったんだと今更なが...
      ああ、「ワタナベノボル」はそういうことだったんですね。いいですねえ、そういうの。
      あのイラストあってこその村上エッセイだったんだと今更ながら思います。

      千倉の話、私も好きでした。決してオシャレな場所でも時代でもないのに、水丸さんが書くと何とも言えない軽みがあって、そこがとても良かったなあ。

      亡くなって初めて、自分がいかに水丸さんの書かれるものが好きだったか思い知りました。
      2014/03/27
  • 癒される、エッセイ集。
    絵が可愛いのと、内容も軽めです。

  • 初期のエッセイにしては、掲載されてた雑誌が雑誌だったのか(某女性雑誌)、文体がやわらかめで軽いことが書いてあります。のちの村上ラヂオシリーズのはしりかと。
    水丸画伯のでかい絵も載ってます。そしてまあ本がでかいこと……。
    初版だか何だかわからないけど、ポストカード付でした。

  • 村上春樹のエッセイと安西水丸のイラスト集、初版。

    喫茶店にて、二日かけて。「女子高校生の遅刻について」が結構好きでした。

  • 大当たり!エッセイの村上さんはなんだかかわいいひとですね。ほのぼのする・・・表題作が一番お気に入り。

  • 安西水丸さんの絵と村上春樹さんの文章に脈略が見つからない項では、どうして?と、どんどんイメージが膨らむ。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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