日本が挑む五つのフロンティア: ナノ、エコ、ゲノム、インナー、サイバー新領域技術の驚愕

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334973391

感想・レビュー・書評

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  • 中々評価の難しい本です。

    科学に親しみがあり、IT、バイオ、宇宙、ナノ、環境、エネルギーなどの知識を持っている人に対しては「別に読む必要はない本」ですが、もしそういった科学技術に対する知識が無い人に対しては「読むべき本」と言う評価になります。

    内容としては日本の国家が政治、教育、経済で三流国であり、次世代のへの対応や柔軟性、国際性の観点から脆弱極まりないことをデータから示すことから始まり、戦後日本の科学政策とアメリカのそれを比較、80~90年代まで様々な分野で日本が勝っていたこと(ヒトゲノム解析やIT構想)や日本の政策的脆弱性から一気に追いぬかれたことをつらつらと書き綴ります。

    その後にナノ、エコ、ゲノム、インナー、サイバーに関連する技術的な見識が書かれていますが、その達成困難度や産業としての予想樹立年度、経済規模、魅力、産業形式などの観点からは捉えられていませんでした。資本主義の観点から科学を見れると良かったです。

    広範な範囲に対する知識は中々のものであり、特にIT関連領域に対する歴史観は読むに値する書籍であったと思われます。

    ただ経済や経営、国際情勢の見識が少し欠けていると言わざるを得ない文章が幾つかあったことは確かだと思います。

  • 月尾先生の幅広く深い識見から発せられる日本への提言にいつも関心を持っている。本書もその1つであり、我々日本人への叱咤激励が込められている。

  • 月尾先生の書かれている本で非常に分かりやすい。
    今の日本がおかれている状況と今後の日本のあり方について示唆に富む本で
    個人的にものすごく勉強になった

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