年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334973810

感想・レビュー・書評

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  •  昨年6月に『新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 』(知恵の森文庫)を読みレビューをつけている。こちらは知恵の森文庫よりも2年前に書かれた元本になる。本の帯には大反響!10万部突破のベストセラー!とある。一年後に読んでみても著者の考え方に共感できる。考え方の根本にあるのは幸福感とはより個人的な感覚であること、それを自覚することで過剰な欲求を抑え、地に足をつけた生き方を著者はすすめる。

  • 著者のラジオでの独特軽妙なお話を拝聴していましたが、きちんと著作を拝読したことがなかったので、代表作である本書を手に取りました。

    私は年収300万円でも豊かに暮らせる欧州風の価値観に魅力を感じるが、これができるのは退職後の高齢者または単身者で、子供がいる世帯は困難だろうなと思う。
    20年以上前に日本経済構造に警鐘を鳴らす本書がベストセラーになったのに、残念ながらそれをなぞるような現代社会になってしまった。
    シャーロンフロイデという言葉を初めて知った。自己責任論を振りかざし弱者に鞭打つ人をなんと呼ぶのだろうと思っていたが、ぴったりだと思う。

    驚いたこと
    ・2003年3月までサラリーマンは医療費自己負担は2割だった!
    自己負担が上がり、社会保険の財源にすると消費税を上げた現在も財源不足と宣う国は20年間ほぼ無策だったというのことなのか?
    ・ITバブルが今のAIブームに酷似している。
    AIもそう遠くない未来に、IT同様弾けるのだろうか。
    ・当時平均的なサラリーマンの年収が700~800万円だった!
    当時主要国の製造業の労働者の年収で日本が約650万円とあり、現在(令和4年賃金構造基本統計調査)と比較してずいぶん高いと思った。
    おそらく、製造業従事者における非正規労働者の割合が当時より高くなったのではないだろうか。
    ・発売当時から著者は副業を推奨していた。

  • これから厳しい世の中を生きていく子供に読ませたい本の一冊。

  • 日本経済と、アメリカの違い。
    年収300万円とは。

    経済の話のわりに、非常に読みやすかったです。
    しかし分かりやすいか、と言われると
    どうなのでしょう?
    理解しようとしていないからなのか
    言っている事は分かるのですが
    理解できているかと言われると…?? でした。

  • 経済学というよりも小泉内閣の批判文章多めで、当時のデフレ経済の解説というか予想というかまぁ何と無く理解できる落とし所なんだけど強引というか「諸悪の根源はこいつらだ!!」て考えがあんまり好きじゃ無いだけなのかもだけどなんかムカつく

  • 前半部は2003年当時の小泉構造改革への批判。
    経済の仕組みがよくわかる。
    後半の年収頭打ち時代への覚悟には、さほどの説得力はないけれど。一部のエリート層が大多数の庶民を犠牲にして這い上がれないようにして、富を集中させるというのは、まさに現在、進行している通り。

    「知的創造の仕事での所得格差が大きい」「大学や官僚になって米国留学したエリートは、まちがった米国の上流社会への憧れを植えつけられる」は納得。なんで政治家や経営者はやたらとアメリカイズムが好きなんだろうかと怪訝に思う。

    日本の安全な医療保険や終身雇用制は、当のアメリカ人たちにも賞賛されるほどの優れたシステムであったのに。外資に国債を買い占められていて、やがて国が乗っ取られる危機感はいまもなお。

  • 日本の平均年収は世界的にみて高い方だということに驚いた。年収が高いのは、米、英、日本だが、それと同時に労働時間が長い。しかし、大陸ヨーロッパは年収は低いが、成功をいい意味で諦め美しい人生を送ることに重きを置いていることにも驚き。
    貧富差が激しい米型経済に日本は向かっているが、安定•出世可能性が高い日本は世界的にも良いらしい。
    常識に流されないようにせねば。
    そして、老後の居場所のため、仕事の以外のことに取り組むこと重要だ。

  • 庶民派エコノミストの不景気時代を生き抜く為の庶民的対処法。

  • お金に対する価値観を考え直す一冊!良書でした。

  • アメリカ型経済社会への警鐘。

    多少オーバーな表現もあるが、一つの考え方として、今までと違った視点で現代社会を捉える機会となった。

    年収が減ったとしても、どのようにして有意義に過ごすことが大切かを考えさせられ、「足るを知る」という考えを学ぶことができた。

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著者プロフィール

経済アナリスト、独協大学教授

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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