年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!

著者 :
  • 光文社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334973810

感想・レビュー・書評

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  • ハウツーを期待すると無意味な本。
    題名と内容は一致しない。

    前半は小泉政権への批判で埋めつくられていて、読んでいて疲れた。
    労働などの海外事情を語っているが、根拠の提示が少なく、また個人の主観もあり、だから何、と思う部分が多かった。 時に興味深くもあったけど。

    小泉政権によって作られた社会で生きていくための、著者の理想も含まれた、一種の信条本でした。

  • 前半が☆1つ、後半が☆3つなので☆2つ。前半は小泉政権への批判に終始しているように感じた。「年収300万〜」というタイトルの主題はむしろ後半。その内容にしても時が経ってしまったからか、既に知っている情報もかなりあった。この本が売れたのは、著者の著名度と本のタイトルによるところが実はかなり大きいのでは。僕がブックオフの100円コーナーで手にとったのもそんな理由だったし。とりあえず、貧乏でも絶望しないラテンの精神は持ちたいなって思った。

  • 面白い考察と言ったら失礼なのかもしれないが、「構造改革」もこうして見ると、ユダヤ陰謀論のように見えてしまうから面白い。笑っていられない状況なのだがあまり現実味がない。
    ライフスタイルを考えるうえでは示唆に富む内容である。2002年10月頃の執筆、2003年3月の出版、同8月読書だが、そのシナリオを当たらずしも遠からず。最近株価は一万円を回復し、長期金利が上がった。ということは後半年後くらいには景気は回復するということか。概ね今後10年前後の人生設計は問題ないのではないか

  • 1人で地味に生きてく分には年収300万円でもかなり幸せだと思います。ただし東京都内だと厳しいかも。価値観次第ですが。

  • 日本の現状を大まかに把握するには良いと思ったが、客観的な数値データが少なく、筆者の主観に基づいた記述が多数見受けられた

  • (2010年12月8日より読書開始)
     著者を一躍有名人にした出世作。前半部分の経済状況の前提は当たらなかったものの、後半部分に書かれているサラリーマンの所得状況に関する記述はほぼ的中しており、今の社会状況における生き方の指南書としてもまだこの本は有効であると思われる。
     ただ、この本のおかげで彼が「勝ち組」となってしまい、自らの主張とは乖離してしまったことが皮肉なことである。

  • ご存知森卓さんのベストセラー。
    人間質素な暮らしが一番である。
    家計を見直す上で、本書を教科書にしてはいかがでしょう。

  • 成長を期待できないこれからの日本社会を生き抜く指南書です。

    こんな人に特にオススメ
    ・「勝ち組」であることが幸せなのか疑問に思う人

    満足度について
    ★★★= 80~100点 = 期待通り

    以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。


    内容
    2002~2003年初め頃の日本経済の状況を独自の視点から分析し、
    やがてくるだろう(実際にそうなりそうです!)
    年収300万円時代をいかに生きるべきかを説きます。


    私的「メモっ得」ポイント
    ・「自分は勝ち組になれる」という幻想を捨てろ
     「勝ち組」になるには、24時間仕事バカになることが必要条件。
     そして、それだけやっても「勝ち組」になることは約束されない。

    ・「老後のための貯蓄」より「老後のための投資」
     生きがいのための投資(人脈、知識、健康などにお金を使う)をすべき。
     例えお金があっても、準備ができていないとできないことが多い。

    ・生活レベルを落とせば、老後の生活は公的年金で十分。


    感想
     「勝ち組」「負け組」が厳しく選別される社会の中で、
     「競争から降りて、違う価値観で生きてもいいんだよ」、
     という著者の提案は、心にスッと入ってきます。

     この本が出版された2003年頃には、
     おそらくリアリティがなかった「年収300万円時代」ですが、
     以後世界が度重なる金融危機を経験したことで、
     日本で「年収300万円時代」の到来が現実味を帯びてきています。

     低成長が当たり前の社会になります。 

     よってこれからは、
     お金のあるなしで語られる「勝ち」「負け」ではなく、
     いかに自分の価値観に沿った生き方をするか、とか、
     いかに自己実現と社会貢献をリンクさせるかなどが
     大切になるのではないでしょうか。 

     今日、真に求められているのは、
     成長戦略ではなく、成熟戦略です。

  • 最初は、よく売れてる本だし、まぁ流行りモノ的な感じなんだろうなと思って、発売からしばらくは買わずにいました。

    でも、タイトルがどうにも気になって仕方なくて、買って読んでみたら、納得できることだらけ。経済なんかはまるっきり素人の僕でも、実によくわかる話でした。

    自分自身、今でこそ悪くない生活をしていますが、ワープアも経験しているので、雇用形態や会社の方針などによって、労働者側に生じる格差というものは身をもって知っています。なので、著者の考える将来像もかなりリアリティをもって受け止めることができました。

    我々世代のみなさんにはぜひ一読をお薦めしたい本です。

  • 経済学者の視点で見た、不況の現代を生き抜く指南書。
    小泉政権の弊害、外資系企業の参入(ハゲタカファンド)、所得格差の拡大による二極化など、マイナスな展望が多いが、
    難しい経済学の解説だけではなく、考え方を変えることで
    「過度な不安を持たずに生きましょうよ!」というメッセージ性が強い。
    「年収300万でも暮らせる節約術」ではなく
    「年収300万ではなぜ不安になるのか」に気付かされる部分が多い。

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著者プロフィール

経済アナリスト、独協大学教授

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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