現実入門

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334974770

感想・レビュー・書評

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  • 脱力系エッセイ。朴訥な語り口と妄想には参りました。m(_ _)m
    お家で読書されるコトをお薦めします。(笑)

  • 穂村さんのような人が身近にいたらなあと思った。
    ほんわかして人を傷つけない。
    せっかく優しさがあるのに、隠しちゃうのはもったいないけど。
    「もてなかった」連呼だけど
    それはすでに過去形で
    今の彼からすれば「もてなかった(笑)」なんだろうなあ。

  • 「人生の経験値」が極端に低い語り手「ほむら」が、美しい編集者「サクマ」とともに、未経験項目に挑む。
    挑戦するのは、「献血」「モデルルーム見学」「占い」「結婚おめでとう」「合コン」「祖母を訪ねる」「はとバス」「ブライダルフェスタ」「健康ランド」「ホルター心電図」「お父さん」「競馬」「ウェディングドレス選び」「大相撲観戦」「部屋探し」「親へ結婚の挨拶」

    すべて現実とおもいきや。最後にびっくり。つい検索してしまった。

  • 生きる人間天然記念物、穂村弘が未体験のアレコレに挑戦するというエッセイ。これよりも「世界音痴」のほうが断然読み物としては面白いし、「世界音痴」の内容を知っていると少し楽しいかもしれないのでそっちを先に読もう。歌人にしてサラリーマンで41歳独身でパラサイトシングルなおっさんはもう本当にレアだと思う。生まれてから鼻血を出したことがない人や、小泉首相を知らない日本人レベルでレアだと思う(言い過ぎか)。とりあえずこの濃いキャラのエッセイストは今後(勝手に)注目していきたいです。

  • 各エピソードが時系列的に繋がっている。
    相変わらずおもしろくてスラスラ読めてしまう。
    ただ、どこまでが実話かよくわからない。
    最後に架空の人物と結婚するが、
    実際は同じ時期に実在の人物と結婚しているようだ。

  • 穂村弘のことがどんどん好きになります。なんだろうこの人、愛おしい。社会適応能力の低い芸術肌の優等生がおっかなびっくり色んなことを体験してゆくその様はまるで小動物のよう。
    基本的には同調したり吹き出したりしながらクスクス読めるんだけど、時々はっとするほど美しいことを言い出すから困ってしまう。歌人てすてき。穂村弘ってやっぱりすき。

    と、楽しく読んでいたらラストで急に置いてけぼりを食らってあたまのなかがまっしろになりました。え、なに!こわい

  • 献血、合コンに部屋さがし、しゃぶしゃぶ...

    人生の経験値が低い(自称)穂村さんが、
    体験したことのない体験をして感想をつづるエッセイ。

    当時42歳の穂村さんが、おそるおそる、いろいろなことを体験していく様子がとても面白いです。

    個人的には、一日パパになる体験のところがツボでした。
    これ、あるあるー!と思うところも多々。

    文庫本も出ているのでぜひ!

  • 面白かった。似たような体験本で島田雅彦著「不惑の手習い」なる本があるのだが、そっちよりも断然ほむほむ。
    何故ならば、そこに試行錯誤があるからだと思う。優等生の体験記ほどぐっと胸に来ないものはない。
    私も折角生きているのだもの、いろんな初体験をしなくちゃって思った。まだまだ死ねない。今、生きることにわくわくしている。

  • 穂村ワールドに取り付かれて、また穂村さんの著作を読んでしまった。穂村さんってダメっぷりを露呈している割にそこが母性本能をくすぐったりもするから、もてますよね。本人が思うほど、他人はダメだとは思っていないから、そこで得することも多い。なんかずるいな。でも、おもしろいからまた他の著作も読もうと思ってしまうんだなー。

  • 私も人生の経験値あげなきゃ、と思った。一人で飛行機乗ったことない…、一人で吉野家入ったことない…。
    最後はちょっとやられた。しばらく???となる不思議な読後感。一つの小説として完ぺきに完成している。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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