未(ひつじ)の時代の運命盤 陰陽六行自然学が導く 144年ぶりに巡ってきた「破壊と変革」の時代を生き残る法

著者 :
  • 光文社
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 3
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334977009

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  1998年から2009年の12年間は大運午の時代であり、2010年から2021年の12年間は大運未の時代だという。
     何のことかと思うと、陰陽六行自然学だそうです。
     陰陽五行説というのは中国系の思想でよく言われ、暦などでも取り入れられています。
     いわゆる十干十二支で、十干と十二支の組み合わせで表します。
     十干×十二支だから120の組み合わせになるはずですが、陽と陰の組み合わせはないので、2で割って60、この60年が一つの周期となっています。
     いわゆる六十花甲子です。
     陰陽六行自然学は、十干を使わずに十二支と十二支の組み合わせで、12×12=144年が一つの周期となるようです。
     普段慣れている陰陽五行説との違いが面白い。

     
     陰陽六行自然学では、一つの大運は寅年から始まり、丑年で終わる12年ということです。
     2015年は陰陽五行説では乙未の年ですが、陰陽六行自然学では、未の大運の、未の年に当たります。未未とでも書くのでしょうか。
     そして六行の分類は、寅から始まり丑まで、木空火金土水と陽陰が並びます。辰巳が空行の陽陰となっているのが目を引きます。

      
     それで、この144年周期で、一つ前の未の大運は、1866年からの明治維新期に当たり、もう一つ前の未の大運は、1722年からの享保時代に当たるといいます。
     どちらも改革変革の激動期です。
     つまり未の大運とは、花が落ち、実をつける時代であり、成長期が終わって生き残るために変身するべき時代ということです。

       
     本書では、明治維新や享保の改革を振り返りながら、現在の大運未の時代に起こることを予測しています。
     変革、格差、廃墟、虚構と虚偽などと、厳しそうなキーワードが並んでいます。

     
     ここでもう一つ面白いキーワードとして、三易というのが登場します。

        
    戌から丑  周易の時代  封建主義の時代
    寅から午  連山易の時代  民主主義と平等主義の時代
    未から酉  帰蔵易の時代  経済主義と実力主義の時代

       
     つまり、午の時代で民主主義と平等主義の時代は終わり、未の時代から、経済主義と実力主義、言い換えると格差拡大の時代に入るということです。
     確かに、現実の世の中はそういう流れになっています。
     ただ、こういう記述を読んで残念に思うのは、現実追従の理論的後付けのように思えるのです。
     帰蔵易の時代だから格差があって当然、弱者が淘汰されて当然、と言ってるだけでは、現実追従をしているだけ、単に現象を後付けで説明しているだけではないでしょうか。
     特定の政治家や政党を応援するに至っては、それアンタの願望でしょうwwwと。 
     現実を見た上で、では、どうあるべきか、という理想の部分が非常に大切だと思います。
     私は、格差を拡大するような政治を追従する思想は、違うと思うのです。
       http://yorodzu.seesaa.net/article/414225508.html

全1件中 1 - 1件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×